藤島康介のレビュー一覧

  • サクラ大戦 漫画版第二部(1)

    購入済み

    特価か無料なら強くお勧め

    ゲームの新サクラ大戦がきっかけで、この本を読んでみました。
    ゲームの1〜5を持ち、1〜4までを当時クリアした身としては、1・2の舞台が懐かしい。時間を巻き戻した気分になれました。
    絵は少しクセ有り。それでも作者ならではの味があり、違和感は少なかったです。

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    2020年07月17日
  • ああっ女神さまっ 超合本版(2)

    購入済み

    初めてこの作品に触れたのは、近所の飲食店の漫画だった。待っている間に読んだだけ。それから時が経ち、10年以上前(2010年より前)に深夜アニメを偶然目にした。それもただ夜更かししていて偶然流れただけ。
    でもその時オープニング、エンディング曲ともに良く、アニメの中身もほのぼのしていて良かった。結局辞めることになったが、会社に疲れていた頃だったので、週一回のこの深夜アニメをどれだけ心待ちにして見ていたことか。。
    電子版で1~3巻が無料だったので、今になって、原作の漫画を読んでみようと思い立って超合本版を購入。もっと早く買っても良かったな。そういえば当時の「樹海」のCD購入してたし。
    女神に囲まれながら、でも試験から逃げたりずるしたりしない螢一は色んな意味で羨ましいな。

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    2020年06月03日
  • アフタヌーン 2019年8月号 [2019年6月25日発売]

    購入済み

    続きが…

    「大蜘蛛ちゃんフラッシュ・バック」の単行本以降の話が直ぐに読みたくて雑誌を購入しました。
    数年前は紙のアフタヌーン読んでいたので凄く懐かしく感じました。

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    2020年04月27日
  • トップウGP(5)

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    面白さが、ますます加速している、この(5)
    ベタな表現で、藤島先生に申し訳ないな、と思いつつも、我慢できなかった
    藤島先生の、バイクとレースへの愛が深いからこそ、この高いクオリティが実現しているんだろうな
    また、藤島先生の画力がべらぼうに高いってのも、面白さを支えている
    細かいとこまで、一切の手抜きがなく、こだわりと言うか、執念すら感じる程である

    この(5)では、突風の「真音と一緒に走りたい」、その欲望を叶えるべく、耐久レースに参戦している
    ざっくり言えば、耐久レースってのは、文字通り、長い時間、チームメンバーと交代しながら走り続けるレース
    つまり、突風は真音のチームに入るのだが、三人でチームを作らなければいけない
    そこで、白羽の矢が立てられたのが、高台くんである
    ややビッグマウスな点はあるにしろ、その実力は本物
    世界を目指す、その野望を持っていて、努力している点も好感が持てる
    言い方こそ悪いけど、突風と真音の凄さを引き立ててくれている
    また、真音の魔性の女っぷりに振り回されている、青い部分も可愛らしい

    チームで走って勝ちに行く、その為なら出来る事は何でもやる
    切磋琢磨するライバル関係ゆえに、突風と高台のビットワークは良いとは言えない
    そこを改善すべく、ツイスターではなく、一緒に暮らしてみて、お互いを知る事で親密性を高めようって荒療治も悪くない
    突風の部屋に、真音が忘れていったアレで、健全な青少年がワァワァする様は笑えた

    そんなこんなで迎えたレース当日
    耐久予選では、高台がコケてしまうと言うトラブルが起きるも、それが逆に、突風の怪物っぷりを魅力的にしてくれた
    パッと見は、覇気に欠けるのに、実際は、勝利に貪欲って主人公はグッと来る
    そんな突風に敵愾心を剥き出しにする美少女レーサーや、突風に興味津々な美人記者も、この(5)では登場しており、突風のモテっぷりには唖然
    もちろん、真音さんだって、負けちゃいない
    突風に追いかけられている立場として、そう簡単に並ばれる訳にはいかない彼女も、かなりエグい走りを見せてくれた
    果たして、このチームは、どんな勝ち方で、私を感動させてくれるんだろうか

    この台詞を引用に選んだのは、突風の男前っぷりにキュンと来てしまったので
    ライバルだからこそ、高台を罪悪感で潰させない
    中々、言えないぞ、この年齢で、こんなカッコイイこと
    やっぱり、この二人の間には、確かな友情があるな
    ライバルゆえの友情、これは美しい
    「高台、心配すんな。俺が、姉ちゃんに近いタイム、出してやる」(by宇野突風)

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    2020年02月08日
  • ああっ就活の女神さまっ(1)

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    ベルダンディをどうさせたいのか

    本編では浮世離れしたコスチュームで面接した企業全てが不採用になってたがおまけ編で帝愛グループからの内定を蹴った。何で応募してたのか不明な状態になりましたね。ベルダンディの力で応募した企業に採用させることも出来そうなんだけどそれをやっては話が続かないのかな。藤島康介がどう結論を出したいのか分かってないんじゃないかと感じました。

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    2019年12月30日
  • トップウGP(6)

    購入済み

    耐久レース

    そもそも耐久レースはこの手の青春モノとは相性が良いけど、流石に藤島先生だなぁ。とても魅せてくれる。良作。次巻待望。

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    2019年12月27日
  • サクラ大戦 漫画版(1)

    購入済み

    懐かしいです

    改めて読んでみると神崎すみれってあんなにタカビー(もう死語)だっけかと言うのが第一印象かな。人型蒸気というのも不思議。蒸気機関なら蒸気機関車のように水を積んでいないとまずいのになあ、どうやって動力を各パーツに伝達してるんだろうという感想もありますがファンタジーな世界だからいいのかなあ。

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    2019年12月20日
  • トップウGP(4)

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    他の人と表現が丸被りしてしまう可能性が無きにしも非ずだが、散々に考えても、これしか出なかった
    面白さがますます、加速している
    本当に、藤島先生は凄い漫画家だ、と感じる
    多くの人が同意してくれると思うが、『血界戦線』シリーズの内藤泰弘先生と同じく、成長が桁違い
    年齢もキャリア結構、積み重ねているはずなのに、まだまだ満足せず、もっと面白くするには、どうしたらいいだろう、と良い試行錯誤を繰り返し、自分の限界に挑戦しているのが、どの回からも感じ取れる
    このような感想が出るのは、「[新装版]ああっ女神さまっ」(24)の感想を書き終えた上で、こちらに真正面から立ち向かっているからだろう
    シンプルに、読み手へ、バイクレースの楽しさを伝えたい、そんな藤島先生の欲が伝わってくる、絵からも、キャラからも、ストーリーからも
    主人公を筆頭にしたキャラたちの成長、ライバルとの切磋琢磨、ヒロインとの甘酸っぱいラブコメ、など読み手が読みたい全てが詰め込まれているってのに、破綻する気配が微塵もない
    これほど、ハイクオリティな漫画なのだから、あのしげの秀一先生が太鼓判を押し、藤島先生を讃えるのも納得って話だ
    どのジャンルにも通じる事だが、読み手に憧れを抱かれる主人公の魅力は、本人の努力や勝利からも伝わるが、それ以上に、ライバルの存在があってこそだ
    反目し、意見をぶつけ合い、「俺の方が強い」と咬み付きながらも、胸の奥底では、ライバルの凄さも認めている
    だからこそ、手を組むべき時、と判断したのなら迷わない
    協力することで、相手の凄さを更に知ると同時に、コイツに勝つには自分は何をしたらいいか、を自分の頭で考えられるようになる
    クセの強いライバルと、キャラが立っているヒールがいてこそ、真剣勝負が軸になっているタイプの漫画は面白くなるのだな、と勉強になった
    もちろん、ヒロインも重要だってのは承知している
    可愛いけれど、怒ったら何をするのか読めず、時たま、「好き」って気持ちが暴走しちゃう。しかし、誰よりも速く、美しいのが真音
    そんな彼女と疾風の、おねショタは読んでいて、実に和む
    また、勝てる事の嬉しさ、負ける事に対する恐れ、負けてしまった時の悔しさ、負けたからこそ通すべき筋、なども表現されており、読み応えがバッチリ
    一日でも早く、アニメで観たいが、素人でも、この作品をアニメにするとなると、とんでもない時間が必要になる、と薄々は理解できる
    もうしばらくは、我慢してなきゃダメかねえ
    どの回にも、藤島イズムを感じ取れる。その中でも、特に強烈だったのは、Lap28「勝利の晩ごはん」だ
    ある意味、疾風はすき焼きよりも嬉しいご褒美を貰ってしまったな
    好きな人が、自分の入浴中に、恥ずかしそうにしながらも入ってきてくれた嬉しさと驚きがゴッチャゴッチャになった疾風のパニックを起こした様は初々しく、可愛さすら感じた
    もしも、真音がタオルを巻かずに入ってきていたら、疾風は失神しちまっていたかもしれない。隠しているからこそ色っぽいってのもあるにしろ、まだ、疾風にはそのエロさは分からず、裸体の方が効くのだろうな
    疾風の言葉を聞き間違えちまった真音には、彼と一緒にお風呂に入りたい、そんな願望が自分の目も届かない場所に潜んでいるのかもしれないぞ
    もちろん、本筋であるレースシーンにも滾った
    少し出来る程度の雑魚を一蹴したのなら、もう、共闘する理由はない
    一位争いを全力でする突風と高台
    突風の勝ち方も見事だが、高台のプロとしての姿勢にも感服した
    ただ、ふと思ったのは、世界の頂点になれる奴ってのは、大人の都合なんか知ったこっちゃなく、子供のように、とことん純粋で、とことん我儘に、いつでも本気になれるのかも
    この台詞を引用に選んだのは、シンプルな発想こそ最高、と感じ取ったので
    勝てば万事問題ないってのは、人生でもお約束だ
    ほんと、真音さんは突風のスイッチの入れ方が分かっているようである
    人は恐怖を覚えた時こそ、最も派手に成長できる、と当人が知っているんだろうな
    ホント、突風の尊厳が守られて一安心。読み手のコッチが安堵しちゃった

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    2018年11月25日
  • 新装版 ああっ女神さまっ(24)

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    ついに、この[新装版]も完結
    改めて、藤島先生に向かって言わせてください
    ありがとうございます!!
    この『ああっ女神さまっ』で、私は漫画読みとして、一つ、成長できました
    幻想的な表現の栄えさせ方、人の心に波を起こすストーリーの作り方、そのストーリーを支える芯の通ったキャラの動かし方、そのキャラが口に出すことで読み手の心を稲妻のごとく貫く名言の素晴らしさ、色々な事を学ばせてもらいました
    私が手にしたい表現手法は、小説ではありますが、この名作漫画から学んだ多くの事は、しっかりと活かしていきたい、と思います
    月並みな事しか言えませんが、本当に感動的なストーリーとラストでした
    人と人じゃない存在の恋愛を綴る事は、素人が思っているよりも難しく、だからこそ、挑む価値があるのですね
    私が今、デビューすべく投稿している最中の小説は、人の男女のラブコメ要素も入っているのですが、この『ああっ女神さまっ』で学び直した恋の力は、しっかりと反映させていくつもりです、今後
    螢一は最初から格好良く、ベルダンディーも最初から美しかったです
    そんな二人は、気持ちが通じ、重なり、想いを強めていく度に、もっと、魅力的になっていきました
    この(24)の表紙を飾る、ベルダンディーは今までの表紙よりも美しい、と感じました
    そして、その表紙の彼女よりも、chapter.308「ずっとそばにいて欲しい」で、愛する人と永遠に共に生きる事を誓い合ったベルダンディーは美しかったです
    私の祈りはちっぽけかもしれませんが、願わずにはいられません
    どうか、螢一とベルダンディーが幸せになりますように。そして、最期の刻を迎える時、最上の幸福を噛み締められますように
    ただ、二人は幸せになるだろうけど、これからも、今まで通りに、色々な楽しいハプニングが日常的に起こり、それに巻き込まれる、もしくは、積極的に関わっていくんだろうな、と思ってしまいます。と言うか、想像が付きます
    本当に、我儘だとは思うんですけど、藤島先生、続編を描いてくれませんか?
    もちろん、この完結巻で大満足を迎えてはいるんです
    でも、藤島先生も漫画描きで、漫画読みならご理解いただけると思うんですが、良い完結を迎えた作品の「その後」を読みたくなってしまうのは、漫画読みの業だと思うんです
    今すぐにとは言いません
    正直、私も、まだ、『トップウGP』を楽しみたいので、描ききってからで構いません。もっとも、その時は、『トップウGP』の続編が読みたい、そんなふざけた事を言ってしまうかもしれませんが
    螢一とベルダンディーの新婚生活、欲を言えば、子育ての物語も当然、気になりますが、スクルドと仙太郎の初々しい恋物語、ウルドは自分の命を懸けて、「好き」と言う意志を貫き通せるほどの恋に落ちられるのか、など読みたい「その後」が多すぎます、この『ああっ女神さまっ』は
    何より、テュールは愛娘を攫って行く、この世で一番に許せない男へ、随分と思わせぶりな事を仰っているじゃないですか。その上、螢一は、彼の言葉を笑って流しちゃっています。これは、フラグが立っちゃってませんか?
    ともあれ、本当に最高の上を行ってくれる、青年漫画でした
    最初は、感想をラストまで書ききれるか、不安もありましたが、この(24)の感想を書け、今までにない達成感を掴んでおります
    これで、もしかすると、書けるかもしれません、いえ、書いてみせます、『からくりサーカス』の感想を
    [文庫版]は既に(19)、[完全版]の方も(6)まで出ています、『からくりサーカス』は
    巻数だけで考えるなら、[完全版]の方が勝算はあるでしょう
    しかし、楽な方に逃げては、藤島先生のファンとしても、藤田先生のファンとしても、恥ずかしい
    砕けるのも承知で、私は『[文庫版]からくりサーカス』の感想を、最終巻まで書きます
    こうやって、藤島先生に誓ってしまった以上、もう、後には引けません
    頑張りますんで、藤島先生、よろしく!!
    一番にお勧めの話は当然、先にも挙げた、chapter.308「ずっとそばにいて欲しい」ですが、この回と同じくらいに、藤島イズムを感じ取れたような気がするのは、chapter.301「ラストステージ」でした
    選択を司る、湖の女神が用意してくれた、楽しめるコースを全力で楽しく駆ける螢一の姿と強さ、これが『トップウGP』のストーリー、主人公・突風に継承されているのですね、きっと
    もちろん、バイクだけで走る楽しさだけでなく、主人公とヒロインの甘酸っぱいラブコメ、勝つ嬉しさと負ける歯痒さ、支え合う仲間や競い合えるライバルの必要性も、『トップウGP』は『ああっ女神さまっ』から受け継いでいる、と感じます
    改めて、長期連載で得た経験を、次の作品に全て突っ込める藤島先生もまた、モンスター級の漫画家なんだな、と実感します
    Chapter.301「ラストステージ」は、螢一が見事にゴールしたシーンもズドンッと来ましたが、テュールがつい、「そんなバカなっ」と驚いてしまった瞬間は、読んでいるこっちも「やった!!」と喝采を上げてしまいました
    どんなに凄くて、エライ神様だって、自分の思ってもいなかった事が、目の前で起きちゃったら、やっぱり、言っちゃうんですね
    こういう人間臭さを神様へ持たせられるのも、藤島先生らしさですね
    この台詞を引用に選んだのは、これが、これこそが、『ああっ女神さまっ』だ、と感じたので
    最初がこの言葉である以上、最後もこの言葉で〆るべきだ、そう、一端のファンとして判断しました
    知らなかったとは言え、驚きの真義を持っていた、この言葉を口にした螢一は良い男ですね
    運命は決まっていない、とは言いますが、この二人が結ばれる事だけは神すらも知らず、どうにもできない、大きな流れの上で確定していたのかもしれませんね
    おめでとうございます、そして、いつまでも、お幸せに!!

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    2018年11月23日
  • 新装版 ああっ女神さまっ(23)

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    表紙を飾るは、長姉・ウルド。私の感覚に過ぎないが、以前よりも美しくなっている、間違いなく
    きっと、それは、自分を信じて無茶をした妹・スクルドを守るために、姉パワーを全力で発揮し、なおかつ、母親に対して、自分の素直な気持ちを真正面からぶつけられるほど強くなったからか
    まだまだ及ばないかもしれないけれど、ほんのちょっとだけ、ヒルド様に近づいたかもなぁ。いつかは、母親と肩を並べ、いや、超えるだろうな、彼女なら
    それでは、この(23)でグッと来た三話を紹介しよう
    Chapter.284「大魔界長の運命」
    何だかんだ言いながらも、ヒルド様の事を母親として愛慕していたんだな、ウルドは
    だから、ヒルド様が死ぬ、と決めつけて、裏切り者の汚名を被るって手段を取ったハガルにも、自分に迫る死の運命に抗う姿勢も見せないヒルド様にも怒った、大粒の涙が流れるほど
    まぁ、結局はヒルド様の掌の上だったんだが。どんなルールにも、裏技や抜け道があるもんだが、まさか、こんな展開になるとは。だから、藤島先生、嫌いじゃないぜ
    Chapter.293「まだ見ぬ海を越えて」
    人と女神の恋の始まりと終わりを追体験した螢一とベルダンディの心に圧し掛かる悲しみは、言葉にしがたいほど重く、激しく、過酷
    だからこそ、螢一の人間かつ男としての強さが、読み手の心を打ったはずだ。誰もが勘違いしていた、螢一のショックは、ベルダンディーに嘘を吐かれていたからだ、と。けど、違った。彼は、ベルダンディーが、自分の安易な、けれど、本気の願いを叶える為に真実を黙っていた事、つまり、彼女に真実を話せない、と言う辛い思いを強いてしまった、それに気付かなかった己にショックを受けていたんだな
    好きな人から、本当の事を聞かせてもらえ、ベルダンディーは勇気づけられ、もう一つの真実を口にする。つくづく、この世に偶然は無い、起こるべくは必然の元。ベルダンディーは、ずっと、螢一を見ていた。先に一目惚れしていたのは、彼女の方だったんだな
    Chapter.294「覚悟に対する覚悟」
    覚悟、この二文字が、どれだけ重いか、を肌身に感じたのは、私だけじゃないはずだ。日常的に言っていい言葉じゃないんだろうな、本来、「覚悟」は
    想いが通じ合っていた相手と引き裂かれる悲しみ、それは本当に悲しかった。自分達にも、いつか、その悲しみがやってくる可能性があると思えば、背中に寒い物も覚えよう。けれど、螢一とベルダンディーは、そんな耐えがたい悲しみの中に、変えがたい悦びも見出していた。それは、二人が強い愛情で結ばれている証拠なんじゃないだろうか
    そんな二人の絆にグッとした矢先に、実は、目の前のゲートを最高神であり、ベルダンディーの親父さん・テュールがハッキングしているのが明らかに。ほんと、藤島先生は好きなんだな、読み手を吃驚させるのが
    この台詞を引用に選んだのは、「グッ」すら凌駕する「ズドンッ」があったから
    ほんと、カッコ良すぎるぞ、螢一
    これまで、私の中で目標とすべき男性像は、藤田作品の主人公だったんだが、冗談抜きで、森里螢一も目指したくなった
    男の強さってのは、こういう覚悟ある言葉を口に出せる事かもしれない

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    2018年11月22日
  • 新装版 ああっ女神さまっ(22)

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    先の(21)表紙の感想でも触れた、藤島先生の進化が、この(22)も出ているな、と思った
    スクルドは可愛い、そこは変わってはないのだが、雰囲気が妙に大人っぽくもなっている
    この小さな体の中に、とんでもない力が眠っているのか、そう思うと、スクルドへの好感度が上がっていく
    それでは、この(22)で私の心にグッと来た回を三つ紹介
    Chapter.267「メカ魂、炸裂!!」
    ロボが大好きな人は、間違いなく、テンションが上がっただろう
    アルミと酸化鉄のテルミット反応で、モックルカールヴィーのロボの機動力を封じた見事な作戦のインパクトを、動かないはずのロボがマスターを庇う、そんなベタにグッと来た
    自分は無自覚に機械へ愛を持って接し、その機械が今、その感謝を示してくれた以上、勝てない、と悟ったモックルカールヴィーもまた、潔い
    Chapter.278「魔界に咲く花」
    何と言っても、螢一とベルダンディーのキスが凄い
    これまで、作中で、幾度か、キスのシーンはあったけど、この切羽詰まった状況で重ねられた唇、控えめに言っても、ディープなキスだ
    理屈抜きで、相手を信じ、慕い、敬い、尊ぶ、本当の愛で繋がっている二人のキスは、いつだって、どこだって、奇跡を起こせるのだな
    Chapter.281「姉妹のキズナ」
    サブタイトルが良い意味でネタバレかましている。きっと、これ以外にしっくり来るサブタイトルはないだろう。漫画に関わる人間には、こういうセンスも必須なんだろうな
    事態を打開するために仕方なかったとはいえ、自らの力に飲まれてしまったウルド。皮肉なもんで、力を好き勝手に、破壊衝動のままに用いる彼女は、実に美しい。気を強く保たなきゃ、彼女になら殺られてもいい、と諦めてしまうかもしれん
    嫌いだけれど、それ以上に、大好きな姉を救うために、姉なら自分の無茶を止めてくれる、と信じて、禁忌の爆弾のスイッチを押したスクルド。そこまで、妹に命を懸けられちゃ、常に妹と張り合っている姉としちゃ、意地を張らなきゃな。そんなウルドとスクルドの姉妹力に負けないほど、エイワズとモックルカールヴィーの絆も美しかった
    この台詞を引用に選んだのは、螢一のカッコ良さに胸を打ち抜かれてしまったので
    自分の愛する人が、プライドもかなぐり捨て、自分を第一に考えて戦ってくれている。そこには、真の気高さがあり、何人にも手出しは出来ない
    だからこそ、愛する人の命を救うために、人間はそのラインを越えなきゃいけない時が、きっと、ある
    例え、相手に嫌われようとも、相手の覚悟を無駄にしてしまっても、生きて欲しい、死んでほしくない、その気持ちに従っていいのだ
    結局のとこ、その最終ラインは越えられなかった(越えずに済んだ?)螢一だけど、ベルダンディーの為に腹を括ろうとした彼がカッコ良くないはずがない

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    2018年10月17日
  • 新装版 ああっ女神さまっ(21)

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    きっと、私だけじゃないと思う、この(21)の表紙を飾っているベルダンディーの美しさにゾクッと来たのは
    以前に、彼女の美しさは「静」と表現したが、更なる先に到った印象を受ける
    単なる「静」ではなく、「静寂」もしくは「静謐」と表現したい、元から整っていた形が、ギュッと縮まって、不純物が絞り出され、更なる高みに到達している
    これは、描き手が一皮剥けたくらいじゃ、出ない美しさだ。藤島先生が底知れない漫画家なのは周知の事実だけど、同業者としちゃ、こんな怪物みたいな漫画家に、どう勝てばいいんだよ、と諦観の念に襲われそうだ
    では、表紙から、いきなり好戦的な(21)で、私がグッと来た三話を紹介
    Chapter.255「切り裂かれた闇」
    いきなり、自分の下卑た嗜好を晒すようで恥ずかしいが、それまで優勢で、自分の勝ちが揺るがない、と確信していた女性キャラが、たった一手で逆転され、プライドと衣服がズタボロになっている様ってのは、滾るなぁ
    相手は見えず、しかし、自分には視えている、この闇の中では、自分が追い詰められる事などありはしない、そんなアールヴァルだったけど、螢一の煽りに乗っかり、全てをぶっちぎる最高速度で翔けるグリューエンデスヘルツの前では手も足も出ず。彼女の敗北の認め方は、実に潔く、勉強になった
    しかし、藤島先生に文句はないが、これから、絶対的な闇が支配する空間の中で繰り広げられる戦いには、一層の工夫が必要になりそうだ・・・燃えるなぁ
    Chapter.260「破壊と打開」
    法術のスペシャリストであるベルダンディーが、形あるものだろうが、形なきものだろうが、容赦なく破壊できるスリュムと、真っ向から繰り広げる攻防。藤島先生は、肉弾戦も、ここまでハイレベルに描けるのか、と震えた
    ベルダンディーの意外な才能で、ピンチは脱したけれど、このままでは時間が尽きてしまう。どうにかしなければならない中で、螢一は、自分らが一つの考えに囚われている事に気付く。そして、思いつく、スリュムに勝つ方法ではなく、この部屋から出て先に進む手段を
    敵の力を利用する策を思いつく柔軟さもそうだが、何よりも、惚れた女が見ているってだけで、防御不可避で、直撃すれば必死なパンチをギリギリまで引きつけられる勇気が出せる漢気、それこそが、螢一の、ベルダンディーが信じる強さ
    Chapter.265「最愛最強メカ突進!!」
    藤島先生の中にいる、男の子が大全開な話だな、と感じた。バイクのレースや、恋愛モノのシーンでも、藤島先生が活き活きと描いている姿が思い浮かべられるが、きっと、ロボを描いている時も、同じ感じなんだろうな
    スクルドの、まだ自覚できていない才能が明かされるって展開もイイ。未来を司るゆえに、その力は未知数であり、誰よりも大きく花開く可能性を持っている
    そんなスクルドの「先」を異なる形で信じ、折れかけた妹の心に発破をかける姉二人の愛にも、結構、グッと来た。ベルダンディーとウルド、この二人に自分の才能を信じられちゃ、絶望ごときに屈している場合じゃない
    この台詞を引用に選んだのは、ベルダンディーの螢一に対する愛の深さを、ひしひしと感じたので
    いつでも、だれにでも、人当たりの良いベルダンディーで、滅多に感情を乱したりしないけど、大好きな人が侮辱されれば、話は別
    滅多に見られないぞ、ここまで、怒っているベルダンディーは
    ほんと、螢一は最強の女神に惚れ、惚れられているんだな

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    2018年10月16日
  • 新装版 ああっ女神さまっ(20)

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    二つ目の大台に乗った巻だけあって、控えめに言っても、とんでもなく豪勢
    作中でも、ヒルド様が仰っているが、やはり、三姉妹は揃っている方が華々しい
    単独でも美しい三女神だけど、一緒にいると、三倍どころか三十、いや、三百倍の美しさになる
    それぞれに強い個性を持ち、相乗を起こしているからだろう
    そんな美しさに、初っ端からグッと来る(20)で印象に残った三つの話を紹介
    Chapter.238『クロノの演舞』
    藤島作品で迫力ある場面と言ったら、バイクのレースシーン。それ自体は間違ってないが、アクションシーンも結構、凄いのだ。線は細いのに、どうして、ここまでの迫力が出せるんだろうか
    皆に背中を押してもらい、自分の心に根付いている、ネ〇への苦手意識の裏にあった、己の罪を思い出す恐れと向き合ったクロノは、最後の一つまで必ず回収する、その責任感を足場にする事で、一皮剥く事に成功する
    確かに、美少女とネコが演武するのは、シュールな光景ではあるが、美しさを感じた以上はケチなんぞつけられない
    Chapter.244「閉じる世界」
    ヒルド様の器のデカさを感じ取れる回、シンプルに言うなら
    後で触れるが、ウルドも誇り高い方だけど、やはり、まだまだ、母親には敵わないなぁ、と思った。助けて欲しい、それを素直に言えるのは、確かな強さだ
    また、リンドの茶目っ気も微笑ましい。初登場した頃は、こんなジョークを、この状況で言うようなキャラになるなんて思ってもいなかった。ほんと、森里家の面々に、良い影響を受けたんだな
    Chapter.245「すべてを懸けて」
    こちらは、螢一のカッコ良さにグッと来る回である。カッコ悪いがカッコ良い、ってヤツだ
    大好きだからこそ、ベルダンディーが誰かの為に無茶をするタイプだ、と察せる螢一。彼女に無理をさせないために、彼女に自分を守って貰う事で、彼女を守ろうって覚悟を決め、螢一は魔界に自分も同行する、と言い切った。並みの男には言えないぜ、こんな真っ直ぐに
    その一方で、リンドの弱点も判明している、この回で。元々、リンドが完璧とは思っちゃいないけど、これは不得手って表現して良いレベルじゃないだろう。そんなリンドの弱点を、後にヒルド様は皆の戦意を鼓舞するために利用する。実に抜け目ない、これくらいできなきゃ。大魔界長にはなれねぇのか
    この台詞を引用に選んだのは、先にも書いたが、ヒルド様の「矜持」を感じ取る事が出来るので
    ヒルド様は、確かに「傲慢」だ。だからこそ、自分の気に入らない現状を打破するべく、今、自分にとって必要な人材へ、素直に頭を下げ、膝を折り、下手かつ丁寧な態度で助力を依頼できるのだ
    いざって時に、頭の一つも下げられず、チャンスを逃しちまうじゃ、人の上には立てないんだな

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    2018年09月21日
  • 新装版 ああっ女神さまっ(19)

    Posted by ブクログ

    二つ目の大台一つ手前の巻、その表紙を飾るのは、スクルドと同じく美少女女神キャラであるクロノちゃん
    スクルドと体型はさほど変わらないけど、ドジッ娘属性であるからか、「ちゃん」付けで呼びたくなる雰囲気がある。それでいて、格闘技が得意って一面もあり、ギャップが良い意味で凄い
    これまた、個人的な印象だが、スクルドとクロノちゃん相手に、対戦系のテレビゲームはしたくないな、と思う。スクルドは負かしたら、爆弾を投げてきそうだし、自分が勝つまで解放してくれなさそう。一方で、クロノちゃんは熱中するあまり、コントローラーをバッキバッキに破壊しそうなので、ゲームに誘えない
    そんな妄想を表紙で膨らませちゃう、(19)で強く、心に響いた三話を紹介
    Chapter.223「花は咲き続ける」
    前巻からの受け止め方が、実に見事で、藤島先生への尊敬度が大いに高まる
    この『ああっ女神さまっ』は読むと、バイクに乗りたいって衝動が湧くが、このエピソードを読んで、良いカメラを買いたくなった人もいるんじゃないだろうか。スマホは便利だし、盛り上がる写真を撮る事が出来る。けれど、この手のクラシックなカメラには、独特の味がある。そういう風味を楽しめる大人になりたいもんだ
    例え、ベルダンディーの法術が切れても、美しい物しか撮影しないって、自分を大切にしてくれた持ち主の信念を受け継いで、螢一を頑なに撮影しないってオチも地味に良い
    Chapter.230「あの言葉、ふたたび」
    ある意味、サブタイトルがネタバレしちゃているが、それだけ、ファンは心が震える内容になっている。これは、「記憶喪失事件」の締めくくりに相応しい
    多くの漫画に登場するバカップルの中でも、一、二を争うであろう、純愛を育んで来た螢一とベルダンディーは、記憶を失ったくらいじゃ、その絆を完全に断ち切られたりしない
    心から願った事が、願われた事が、記憶を取り戻させる、最大の衝撃となる。愛し合っている二人だからこそ起きる、ちょっとした、けど、インパクトのある奇跡だ。ほんと、見ているコッチを幸福にしてくれるバカップルだなァ
    Chapter.236「チカラワザ」
    女神さまたちが登場する作品とは思えないサブタイトル。ただ、あながち、間違っちゃいない。力と技の融合、その領域にクロノちゃんが到達しつつあるのは確かなんだから
    あくまで、素人の印象だが、クロノちゃんの動きは、少林寺拳法に近いように思える。相手の動きを利用し、自分の攻撃を当てに行き、最小限のダメージで戦闘不能にする、それを目的としている動きのように見えた
    また、ベルダンディーが諦めず、頑張ってくれている姿に、自分も、これくらいで凹んじゃいられない、と気力を充填できる単純さも、彼女の武器だろう
    この台詞を引用に選んだのは、耳も胸も痛いなぁ、と苦笑いしてしまったので
    この台詞は、ベルダンディーがクロノちゃんに諭したからこそ、最も効果的な説得力が宿っているんだと思う
    しないように細心の注意を払っていても、人が人である以上は、ミスが起きる時は起きてしまう
    けれど、本当に強い人はミスをしてしまった時、反省はしても、後悔はせず、次はどうすれば、そのミスをしないか、考える事が出来る
    絶対にミスを起こさない方法はある、それは、何もしない、頑張らない、挑まない事だ
    けれど、それは自分で自分の成長を止める事にしかならない
    強い人間になりたかったら、どんなミスでもフォローできる、幅広いフォロー力を磨くべきだ
    そのフォロー力には、困った時は素直に人に頼る、ってのも含まれている、と私は思う
    意地で人に頼らず、自分でミスを挽回しようとすると、余計に事態が悪い方向に進む
    いよいよ、どうにもならなくなる前に、人を頼ってもいいのだ

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    2018年09月20日
  • 新装版 ああっ女神さまっ(18)

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    人間の女子キャラで、誰が最も美しいか、と聞かれたら、私は躊躇うことなく、千尋さんを挙げる
    見た目もそうだけど、彼女は生き方そのものが美しいように思う
    夢に向かって突っ走れる真っ直ぐさ、そこに『美』が見えない藤島ファンはいないだろう、と言いたいくらい
    ただ、先輩や雇用主としちゃ大いにアリだけど、恋人にしたいか、となると微妙である
    彼女のバイクの後ろに乗せられ、とんでもないスピード、テクニック、そして、スリルを体験させられたら、どうしようってトコも不安だが、それ以上に、千尋さんって束縛が強そうだ。ついでに言えば、性欲も半端じゃなさそう
    彼女に跨られたら、瞬く間にガス欠にされて、次の日の行動に支障を来しそうだ
    そんじゃ、この(18)でお勧めしたい三話を紹介
    Chapter.209「お披露目」
    自分の夢、ロマン、信念を全部、詰め込むべく、各々のバイク作りに全力を尽くした螢一と千尋さんは、すっかり、ヘトヘトのボロボロ。だけど、やれる事とやるべき事は全てやった二人の姿はカッコ良い。それは、ベルダンディーの労いが証明している
    螢一と千尋さん、どちらの愛機も、素人だって痺れるデザインだ。きっと、藤島先生たち、色んな意見をぶつけ合わせて、このデザインを完成させたんだろうな。どっちも魅力的だけど、乗ってみたいのは螢一の方だな
    また、ウルドとスクルドの作ったバイク(?)が、きっちりと笑いを取っている点も、さすがだなぁ
    Chapter.210「旅立ちのエール」
    相手の作ったバイクの実力を感じるには、交換するのが一番
    デザインがカッコ良いバイクってのは、走る事で、もっとカッコ良く見える。もちろん、それはライダーの技術が優れているからこそ。螢一のマシンと対話する能力が高いのは周知の事実だけど、その螢一の凄さを認めているだけあって、千尋さんの運転技術も相当なもんだろう
    けれど、ウルドとスクルドがお節介をしてくれたおかげで、マシンに異常が異常が生じてしまう!? 二人を助けるべく、ベルダンディーが駆けるッ
    Chapter.219「もっと高みへっ!」
    Chapter.211「女神疾走」と、この回で迷ったのだけど、スクルドと仙太郎の恋路を応援しようってコトで、こっちにした、三つ目を
    例え、自転車でも手は抜かず、そのカッコ良さを引き出す事に全力を出してくれるのが藤島先生だ。仙太郎のトリックに見惚れるスクルドの言葉には、本当に彼への純粋な恋心が宿っている。しかも、彼のピンチに自分の力を信じ、全力を出せるトコにもグッと来た
    そして、何より、258・259pにやられた。こういう言い方をしたら、スクルド親衛隊に追い回されそうだが、スクルドも姉二人に負けない色気が出てきたなぁ
    この台詞を引用に選んだのは、スクルドの成長を感じられるものなので
    心の成長が肉体や雰囲気に良い影響を及ぼすのは、人も女神も、きっと変わらないんだろうな
    未来を司る女神としての自覚が、これまでの体験と交流で芽生え、成長し、花開く時が近づいているのかもしれない
    悩むあまりに停滞しかけている仙太郎に、前へ一歩を踏み出して、目的地を目指す勇気を与えた事は大きいんじゃないだろうか
    そこへ行きたいのに、リスクを気にして動かなかったら、いつまで経っても辿り着けない
    確かに、好きな人と離れるのは辛いけど、単に住む場所が遠ざかっただけなら、会いに行けばいいだけの事だ
    離れたからこそ、好きな人に会いに行く、これが出来るのだ。遠距離恋愛も、悪いことばかりじゃないのだろう

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    2018年08月08日
  • 新装版 ああっ女神さまっ(17)

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    捻りのない感想で恥ずかしいのだが、シンプルにベルダンディーの美しさや優しさなどを内包した魅力が彩られている
    これまでの表紙にも、女神感は強く出ていたけど、この(17)が、最もキュンと来ちまうなぁ
    そんなドキドキを抱えたまま、お勧めの三話を紹介
    Chapter.195「死ぬほど好き」
    サブタイトルこそ、やや物騒だな、と思うものにしろ、中身はその通りだな、と思ってしまうストーリー
    元より嘘が吐けない螢一が、心の底から放った本心からの「好き」は、ベルダンディーすらKOさせる。言霊ってあるよなぁ、と思った。ウルドのお薬とペイオースの特訓で、「+」どころか「×」の効果が発揮してるんだから、そりゃ、力ある言葉になる
    ベルダンディーだけじゃなく、他の女神まで「好き」酔いさせちゃうオチが、この作品らしい
    Chapter.201「また、会いましょう」
    ゲートへの嫉妬で爆発っ娘とベルダンディーが化す、chapter.200「この扉を開くのは、アナタ♥」も良くて迷ったのだけど、インパクト重視でこちらに
    女神が登場する漫画は多いけれど、大砲で撃ち出すなんて、この『ああっ女神さまっ』くらいじゃないだろうか。空中に展開しているゲートに向かって飛んでいく時のペイオースの顔と悲鳴は、実に好かった
    また、恋愛を知りたがっているゲートに対し、優しさを惜しまない一方で、螢一は渡さない、と言う意思表示はしっかりと示すベルダンディーの独占欲が強い一面にもグッと来た
    Chapter.206「祭り」
    ファンタジー系のアクションや、メカのデザイン、レースの熱さを表現させたら右に出る者がいないのが藤島康介先生だな、と感じる回
    三女神とローレライの合唱シーン、あまりの圧巻さに、魂が揺らされる歌が聞こえてきそうだった。歌の力ってのは、偉大だな。歌詞はともかくとして、旋律は世界共通だ。アホくさい戦争を本当の意味で止められるのは、核や毒、武力や財力なんかじゃなく、本当に美しい歌なのかもしれない
    また、ローレライの長による水抜きにジェラシーを覚えたベルダンディーが、螢一の頬に情熱的なチューをするシーンもまた、トキめいた。これ、水じゃなくて、魂まで抜かれちゃうんじゃ
    この台詞を引用に選んだのは、「!!」って感じで衝撃が来たので
    この『ああっ女神さまっ』に限らず、藤島先生の他作品がどれも心が震えるのは、藤島先生が、「もっと面白くするには、どうしたらいい」と悩み、考え、挑んだから
    本当に良い作品ってのは、幾度もの失敗の上にこそ成立するんだろう
    改めて、何百回も転んで、殴られて、ぶっ飛んで、傷だらけになっても、まだ戦う意志を捨てない藤島先生への尊敬度が高まった

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    2018年08月07日
  • 新装版 ああっ女神さまっ(16)

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    他の作品のヒロインが、このような状態だったら、「見えるかな」と期待しちゃうだろうけど、ベルダンディーだと、全く下心が疼かない
    むしろ、真っ青な空と、真っ白な雲で、ベルダンディーをもっと、「綺麗だ」と感じる事が出来そう
    浮かぶ雲に寝転がって、隣を飛ぶ彼女の歌を聴けたら、さぞ幸せだろうな
    では、この(16)でグッと来た三話をご紹介
    Chapter.183「障害と絆」
    この世に数ほどいるヒロインで、こうも、箒を持つ姿に目が留まってしまうのは、『魔女の宅急便』のキキ、『めぞん一刻』の音無響子さん、そして、この『ああっ女神さまっ』のベルダンディーなのでは、と真剣に想ってしまう扉絵
    これまた、何度も思うが、やっぱり、藤島先生の表現するレースの熱さは、たまらんな。例え、魔法の箒最速を決定する一対一であっても、その魅力はまるで変わらない。むしろ、ファンタジー感がスピードに拍車をかけてる
    こちらも、私が言う事でもないが、ベルダンディーも結構、勝ち気な性格してるよな。自分は速い、ストリングフェローホーキは迅い、ではなく、自分たちは迅速いから、誰が相手でも、何が障害でも、負けるはずがない、と信じている。こんだけの信頼をベルダンディーから託されたら、漢気の一つくらい振り絞れちゃうよな
    Chapter.188「1級神の力」
    残念、とまではいかないにしても、ホントに女神なのかな、と疑う素振りが割に多いペイオースだけど、頭が良いのは確か。知識の吸収と、智慧の蓄積に貪欲である反面、人に教えるのも上手そう。ただ、スパルタっぽいよな
    あくまで、私個人の印象だけど、この回は「力の扱い方」を考えさせられる。目的の為に、更なる強さを求める、それ自体は決して、非難されるような事ではない。ただ、その巨大なエネルギーを制御する能力も育っていないのに、「欲しい」と駄々を捏ねるのは、実に見苦しい。力は、常に自分を喰おうとしてくる、と恐れておくくらいが丁度、いいんだろう
    また、この回は、ベルダンディーの怖さも肌に感じる。ほんと、彼女は疑うってことを知らない。アナタなら不可能じゃない、そう、あの目に言われたら、自分で勝手に決めてしまっていた限界くらい突破できちゃいそう
    Chapter.192「誰がために1級神」
    一ページをほぼ占領、しかし、そこがウルド様らしい。藤島先生が、楽しそうに描いているのが伝わってくる、自信が溢れまくっている、ウルドさんの不敵な笑みから
    発言は不穏で、発想は危険、行動は過激なウルドさんだけど、決して、悪い女じゃない。女神だから、って言うよりは、長女だから、だろうな、そんな印象を抱くのは。「泥なんてなんだい」とは少し違うだろうけど、妹たちを守るために自分は上に行かない、って選択が出来るのは、確かな強さであり、優しさだ
    また、この回は、そんなウルドさんとペイオースの絆が強い、とも感じられる。二人の関係は、ある意味、ウルドとマーラーのそれに近いんだろう。コイツがいるから自分は努力できる、いなくなったらつまらないし、寂しい、と感じる相手、月並みな表現をするなら、好敵手ってやつか
    この台詞を引用に選んだのは、ウルドさんとペイオースさんの関係に負けないくらいの仲の良さを感じたからだ
    一度は、ベルダンディーを巡って対立した、螢一とヴェルスパーだからこそ、この土壇場で、拍手しちゃうくらい、呼吸をぴったりと合わせられる
    友情、そう表現したら、ヴェルスパーは嫌がるかもしれないが、この状況で、プライドを捨てて、頼みごとができるくらいには、螢一の強さを認めてるんだから、やっぱり、この一人と一匹の関係は、ライバル寄りの“同志”なんだろう。羨ましいなァ

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    2018年07月09日
  • 新装版 ああっ女神さまっ(15)

    Posted by ブクログ

    ベルダンディーは、歌も凄いけど、楽器も一通り熟せそう
    きっと、リクエストされた曲を聞いたら、一回で完璧に演奏するんだろう。しかも、原曲の良さは壊さない、自分なりのアレンジを加えて、もっと魅力的にするんじゃないだろうか
    しかし、ベルダンディーの演奏を邪魔しないとなると、世界一の名器を用意しないとならないだろうな
    そんじゃ、ま、この(15)でグッと来た三話を紹介
    Chapter.171「別れのキス」
    サブタイトルや扉絵こそ、確かに切なさは感じるんだけど、やっぱり、どうしたって、笑ってしまう。藤島先生は、この回、コミカル面を強めにしてるんだろうか。もし、そうなら、まんまとヤラれた事になるな。まぁ、本望だが
    青年漫画家の中でも、純愛を感じるキスシーンに定評があるであろう藤島先生だけど、螢一とヴェルスパーのチッスシーンを描く際、どんな気持ちだったのか、いつか、お会いできる機会に恵まれたら質問してみたい。まぁ、ヤのつく自由業のオッサンだって、愛猫にキスする事もあるだろうから、この程度は猫飼いにとっちゃ、普通かな?
    余計な付け足しかもしれないが、ベルダンディーが、螢一の“強さ”に惚れ直した点も、この回にグッと来た理由だ
    Chapter.173「当たらずとも遠からず!?」
    もう、完全に、扉絵から読み手のハートのど真ん中を撃ち抜きに来ている。ベルダンィーに銃口を向けられたら、何のガードもせず、胸を向けてしまいそうだ
    しっかし、毎度の事だけど、ウルド、スクルド、ペイオースは仲が良いな。基本的に、人を好い方向に導き、幸福にするのが仕事であるはずだけど、本当に女神なのかな、と疑っちゃうくらい、遊ぶ時も本気以上なのがさすが
    そんな三人すら勝てないってんだから、ベルダンディーはハンパない。ベルダンディーに三人が正座で叱られている様は、中々の見物だ。しかも、彼女らの背後では、住居が全壊に近い状態に。そんな光景に対する、螢一の心の声もツボった
    Chapter.179「君のためにできること」
    こんなノリノリなベルダンディーは、何気にレアショットなのでは? 藤島先生、この当時、誰か推しのアイドルでもいたんだろうか
    螢一が、ベルダンディーの唇を死守するべく、彼女への偽りなき愛情を込めて、熱唱する様には、改めて、尊敬の念を抱けた
    自分の為に螢一が、その嬉しさも相まって、ベルダンディーは軽く暴走しちゃったんだろうなァ。人間にしろ、女神にしろ、やりたい事を我慢するのは辛く、やりたい事が出来るのは楽しい。しっかし、元から自分より誰かを優先する性質のベルダンディーがタガを外すと、こうなっちゃうのな
    この台詞を引用に選んだのは、螢一とベルダンディーの間にあるラヴラヴをしっかりと感じ取れたので
    過去には戻れない、けど、振り返って、自分が積み重ねてきた努力を見直し、自信を取り戻す事は出来る
    好きな人と気持ちが、言葉を用いずとも通じ合えるのは嬉しい。けど、ストレートな言葉で、好意を伝えられるのも、また、好い

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    2018年07月08日
  • 新装版 ああっ女神さまっ(14)

    Posted by ブクログ

    凛とした、もしくは、高潔な美しさを持つのが、このリンドだろう
    確固たる戦闘力に見合った意志の強さが、外面にも出ている
    ウルドと同じく、「動」の美しさだが、ウルドの「動」を火とするならば、リンドのそれは「雷」を連想させる。これは、リンドの戦い方に速さと鋭さがあり、威力も高いからか
    では、では、この(14)でグッと来た三話を紹介
    Chapter.151「勝つ覚悟、負ける覚悟」
    咄嗟に、父へ安全なルートを譲った螢一だったけど、彼だって勝つ事を諦めた訳じゃなかった。ベルダンディーの感じる通り、これだけのハーモニーを奏でる名勝負なら、いつまでも楽しんでいたい。もしかすると、藤島先生は、そんなバイクの良さをたっぷり堪能するために、『トップウGP』を描いているのかも?
    父に勝てなかった事を告げた息子に対し、母・鷹代は彼がここぞと言うタイミングで、勝てたはずのチャンスを手放した事を見抜く。父も凄ければ、母も凄いな
    勝つ、それ自体は大事な事だけど、その意志に縛られて怪我をしてちゃ意味がないし、死んじまったら元も子もない。生きて帰ってくるのも、一つの勝利であり、大事な人を守る手段だ
    Chapter.154「命名『湯布院』」
    端的に言うと、最高のサービス回
    藤島先生の絵柄は、成年雑誌の一線で活躍している作家たちと比較しても、十分にエロい。下品さなど皆無で、逆に上品な艶気が、女性キャラの半裸から滲み出ているんだよなァ。もちろん、男性の筋肉も、藤島先生は意識して描いているんだろう
    色々と大変な目に遭ったドライブだったけど、最後に良い物をばっちり拝めて良かったな。しかし、あの千尋さんにも、羞恥心がちゃんとあったんだな、と驚かされてしまった
    Chapter.163「闘う翼、翔る」
    藤島先生の作品で、最も、読み手のハートを熱くさせてくれるのは、バイクのレースシーンであるのは言うまでもないが、何気に、アクションシーンも負けていないよな、と私は他のファンに言いたい
    さすがは、ヴァルキリーのエースだ、リンド。いくら、1000分の一とは言え、あのヒルド様を圧倒し、50%は出さないとマズイ、と思わせるか。戦う女性ってのは、ほんと、美しいよなァ。それは、リンドが自身の強さに溺れず、常に自分にとって「正しい」事の為だけに奮おう、と硬く決め、己を強く律せているからだろう
    また、ヒルド様の逃げの潔さも天晴だ、と思う。螢一vs桂馬さんの勝負の時とは異なるにしろ、ヤバくなったら、己の身可愛さで計画完遂のチャンスも放り出して、さっさと離脱できる強かさも、組織のトップにはある意味、必要だ
    この台詞を引用に選んだのは、リンドの強さが宿っているな、と感じたので
    これを普通の人が言えば、なんて高飛車な、と反感を買ってしまうだろうけど、リンドほど、真っ直ぐな美女が覚悟を以て口にすると、こうも、輝きが違ってくるのか
    やるべきコトが目の前に視えているならば、反省や思考に時間を割く事はない、するべきは動く、これだけだ・・・しかし、それが簡単に出来たら、苦労もない

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    2018年06月20日
  • 新装版 ああっ女神さまっ(13)

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    喧嘩を売りたい訳じゃないが、スクルドはまだまだ、姉たちのように美しいって感じではなく、可愛いって褒め言葉の方が似合っちゃう
    この(13)の表紙からも伝わってくるように、皆を元気にして、先導するタイプの「可愛さ」があり、それは彼女も無自覚の武器であろう
    スクルドがもっと可愛くなれるか、それは今後の恋物語の展開次第だろう
    では、この(13)でグッと来た三話を紹介
    Chapter.137「共演」
    ストーリーそのものが、心に響いたってのもあるが、それ以上に、この回、アニメで観てぇ、と思った。正確に言えば、ベルダンディー、ウルド、スクルド、そして、ヒルド様の合唱、これが聴いてみたい
    元より、螢一の感受性が高いってトコを差っ引いても、この合唱を聴いたら、誰でも自然に涙が溢れ出てしまいそうだ。美しい、そう感動するしかない歌に違いないが、これを再現できる声優が揃えられるかっつーと、微妙だろうか
    それにしたって、さすがは、おかあさん、ヒルド様、ウルドの煽り方を知ってる。もっとも、ウルドも煽られているのを承知で乗っかってるんだから、やっぱり、母娘だ、そっくりの
    Chapter.141「彼女のひとみに映るもの」
    まず、扉絵からして、読み手を魅了してきている。こんな風に、ベルダンディーにジッと見つめられたら、男性はもちろん、女性だってドキドキしちゃうに違いない
    内容も、そんな扉絵に負けないくらい、読み手にインパクトを与えるものだった。端的に言うと、カオス。それぞれの欲望、愛しているものが一堂に会すと、こうなっちゃうのか、と呆れを通り越して感心した
    何より、ヴェルスパーの猫ビーム、これはずるいっすよ、藤島先生。あまりにもぶっ飛び過ぎていて、あるがままを愛せるベルダンディーの長所が霞みかけましたよ
    Chapter.149「走り合う言葉」
    あくまで、私の印象であるが、藤島イズムの濃度が実に濃い。これまでの巻にも、レースシーンは幾度も登場してきたけど、最も、惚れ惚れとしてしまう走りだ。Chapter.137「共演」では、女神らが歌で、螢一を感涙させているけれど、人間たちだって、女神の心を“踊り”で満たす事が出来るらしい
    それは、今、螢一が、ずっと勝てなかった父親に挑んでおり、同時に、桂馬が何度、敗けようとも折れなかった息子に挑まれているから。『トップウGP』でも語られる、勝負相手との信頼が、確かに、このタイマンにはある
    ライトが跳ねた石で破損してしまうってハプニングが起き、勝負がお預けになりかけるも、ベルダンディーのサポートで続行になるって展開も、これまた、イイんだよなぁ
    この台詞を引用に選んだのは、これまで以上に、『ああっ女神さまっ』とベルダンディーの好感度が高まったので
    ベルダンディーに、ここまでの覚悟を決めさせるなんて、螢一は、やっぱり、好い男だよ
    そんなベルダンディーの気持ちを、素直に嬉しく思える桂馬さんの息子だけはある

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    2018年06月19日