田中芳樹のレビュー一覧
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原作は読んだ事がない。しかしコミック読むだけでも、決して原作によりかかってはいない、内容を十二分に咀嚼し、「荒川弘版アルスラーン戦記」になっている事は百目瞭然(隅からすみまで見て、すべてがその事を示しているという意味の私の造語、笑)である。
名前からして舞台の材料はペルシャからとっている。しかし、どうやら歴史としては描かずファンタジー歴史小説として描いているので、どうなるのか読者は判断つかない。
戦争と平和、奴隷と自由、王統と異端、様々な「世界の矛盾」を漫画らしく、眼前に展開し、きちんと文字としての台詞で、問題提起も怠らない。新たな「歴史」が我々の目の前に広がる。
どうやらものすごくゆっくりと話が進んでいるらしい。楽しみながら、二年に一回ほどまとめて書評を書いて行きたい。 -
Posted by ブクログ
ペシャワールへの逃避行。キシュワードが若いデザインな気がするけど、小説版とのタイムラグなのかな、と。
理想論は理想論でしかないと知るカシャーン城。己の通って来た道を、あえて歩ませる未来の宮廷画家。
ついつい言葉で教えてしまいそうなところですが、体験させることが大事です。生徒がひねくれてないから、いい授業になったことでしょう。変なプライドないですから。自分の失敗の原因を、他人の手助けがなかったことに求めない、失敗を受け止めて次に活かすことができるのは、こういう性格の人間です。
権力闘争ばちばちのルシタニア。王様があれだからですな。弟さんも大変なことです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ銀英伝の漫画バージョンです。
今までも道原先生バージョンで漫画化されましたけど、今回は藤崎竜先生が漫画家です。藤崎竜先生と言えば、ジャンプの「封神演義」ですが、リアルタイムでそれを読んでいた自分が、ラインハルトの表紙を見て、そうだと気づきませんでした。キルヒアイスが表紙なら気づいたかもしれませんが。
「封神~」で黄天化(コウテンカ)にはまった友人が「XとYの交点かー。」と数学の問題に悩まされた時「XとYの黄天化」と脳内妄想しまくってそんなことを自分に話してきたことを未だもって忘れられません。
大学受験が終わって、友人が銀英伝のアニメビデオ(時代を感じる)を貸してくれて一気に見てはまった作品です。自分は帝国の双璧と呼ばれる、ロイエンタールとミッターマイヤーの二人にはまるのですが、この一巻では出番がありません。どんな見た目で出演するのか今からもう楽しみです。早く出て来い!!
ネタバレで申し訳ありませんが、自分の現年齢より、年下のキャラが死んでしまうというのは、この銀英伝で初めて味わいました。早々に死にやがって。
はたしてこの漫画は最後大まで漫画化されるのでしょうか。 -
マヴァール年代記(合本版)
- カート
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試し読み
Posted by ブクログ
二十数年ぶりの再読。
ここのところ手持ちの日本語書籍を読み直す、というのをやっていて、これはそのうちの一冊。とはいえ、昔持っていたカドカワの分冊版ではなくて、数年前に買った創元でまとめられた版での読み返しになったけど。
最初から田中節全開なので、読んでいてニヤニヤしてしまった。そうそう、この文体。数ページで田中芳樹だってわかるよ、懐かしい。
学生時代を共に過ごした3人による友情と野心のお話、とでも言ったらよいのかな。
しかしヴェンツェルみたいなヤツは、一般庶民からしてみたら迷惑このうえない存在だろうなぁ。己の力量を試してみたい、というのはわからなくもないんだけど、やっていることは下剋上だから、巻き込まれて駆り出される農民にしてみればたまったもんじゃないだろう。人間、もう少し歳を重ねると己の限界、というのが自ずと見えてくるものなんだけど、それじゃ物語にならないしね(笑)。って、昔はこんなこと考えなかったんだけど、読み手のワタシの心境も変化したのか。
そういえば、途中からベンツェルがロイエンタールとずっとダブって仕方なかった。そのうち『銀河英雄伝説』も読み返そうかな。