岩岡ヒサエのレビュー一覧
-
購入済み
ほのぼのほっこり、そして泣ける
丁寧にロボットと孤独な単身者のどこかぎこちない交流が描かれていて、ほのぼのしたり、クスッとしたり、じんわり心に染みて考えさせられます。ロボットの笑顔に癒されました。
-
Posted by ブクログ
森を守る一族の一人に生まれた男の子(蒼一)と、風(科子)の物語である。そもそも存在する次元が異なる二人。蒼一は科子が訪ねてくれるのを待つ、と言う事で人間界からはみ出してしまう。科子も蒼一に会いたいと思ってしまった為に同族である野分の孤独に気付かなかった。
岩岡ヒサエ作品は絵柄のタッチの印象が強く、ほんわかしたファンタジー色だけで語られている様に見えるが、反対に絵のシンプルな丁寧さに呼応し、エゴがむき出しのまま描かれている。独善的な想いが「在り」、それが誰かと関わる事、原色(他に冒されてないそのまんまの姿)に「白)が混じってパステルカラーになる、その時に優しさや癒しやほんわかしたものが生まれるが -
Posted by ブクログ
ミツの寝言…「もう拭けません!!から始まり(笑)1級試験を受けなければいけない、と言う事で「勉強」をしたミツ。自分の仕事に対してプロ意識が芽生え始め、影山がどんなものを使って仕事をしているのか気になってしょうがないミツ。「仕事」が「職業」になる瞬間がきちんと描かれている。職場に目標になる人間がいる、と言うのは本当に幸せな事なんだよなぁ。
放置されていた人工衛星の人工知能「朔」と真の話…泣けるなぁ。やっと来た指令が…(泣)ミツを嫌っている真と窓拭きしてる最中に通信機に混戦した電波が入る、サクと名乗るその声は「指令」をずっと待っていると言う。ミツは宇宙人と交信したかも、と思っているが、真はその声が -
Posted by ブクログ
父親の子供だからみんなが面倒見てくれるんだ、と思い込んでいるミツに影山が言う「未熟な分 失敗するようにできてるから。」って言葉が出せる大人でありたい。
テーブルとソファの間の狭い所が好きなミツ…不憫だ…(笑)そうか、不憫可愛いんだよ、ミツ!!15、6歳なのに丁寧語喋りだし、天涯孤独の少年だし…でも湿っぽくもやさぐれてもいない。ミツの父親が事故った時に一緒に仕事していたタマチが気になる…繊細なんだか、卵が異常に好きな単細胞ぷりとか、なんか色々興味深いな(笑)太陽光に当たらない生活してると免疫不全症になる、とか、やっぱそうなんだー、と思ったり。ガチSFの様に科学を振りかざしたりしないが、そう言う世 -
Posted by ブクログ
地球が全て保護区とされ、上空35000mの上空にまるで土星のリングの様に浮いているリングシステムのマンション建造物の中で人類は暮らしている、と言う設定。居住区の窓拭きを依頼されて窓を拭く組合員のお話。上層・中層・下層と言う生活水準が分けられた世界。
主人公ミツは、中学卒業と同時に父親と同じ窓を拭く仕事に就く。いい子なんだけど父親の失踪?死?が引っ掛かってて妙に大人びて冷めてるミツ…地球に降りられなくなって、地球の周りにあるリングの中で生活する彼ら。下層部の窓は磨かれない、いつも曇っている。中学卒業と同時に窓拭きの仕事をする少年…父の事故死?に疑惑が拭えなかったせいで、出来すぎなくらい聞き分けの -
Posted by ブクログ
孤食な人たちの家にやってきた【子供みたいでもあり おばあちゃんみたいでもある】ロボット。仕事は食事サポート。いや、それ以上。優しくあったかい。いろいろ口出してくるけど、一緒にいることが心地よい。
お客さまのために健気に仕事をするロボットがかわいらしくてたまんない。孤食な人たちに共感してしまったり、いろんな食べ物が愛おしいなと思ったり。美味しいという気持ちを聞いてくれる人がいる生活もいいなと思うお話が詰まってる。
プラス…孤食だとしても、味も時間も思い出も気持ちもいろいろ味わって食べればよいんじゃないかね?なんてことも思ったり。
昨年「食べること」が怖くなってしまっていた頃に読んだ。食べたく