星野之宣のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
満を持して星野之宣の漫画選集に着手した、とはものの言いようで実は積読の中から引っ張り出した。そろそろ漫画が読みたくなったのは、ここ最近活字続きだったので、息抜きしたかったのが本音。SF系の漫画を読むのは本当に久しぶりで、しかも劇画調のSF漫画は2月の「ソラリス」以来なのでほぼ半年ぶりということになる。
今回の本は星野之宣が1975年に漫画家デビューし、昨年の50周年記念で刊行されたもの。この他に「星芒」も刊行された。これも既に入手しているので近日中にきっと読むことだろう。星野之宣の描く作品の世界観がとても気に入っている。メカ(宇宙船等)や宇宙生命体の描写が精緻で素晴らしいのは勿論のことで、描く女性のイメージも私が気に入っている要因の一つ。強いて言えば第18回手塚賞で準入選を受賞している北条司が描く女性(キャッツ♡アイやシティーハンターに出てくる女性)に似ているかな。おっと、ちなみに星野之宣は「はるかなる朝」にて第9回手塚賞で入選を受賞していることはここで強調しておこう。調べてみたら、手塚賞で入選するのは非常に難しく、1971年の第1回以降で入選した人は16人しかおらず、直近の入選は2016年なので、ここ10年間での入選は無い。
作品のストーリーも気に入っている。先述の「ソラリス」の原作はスタニスワフ・レムであるが、ここに掲載されている作品はオリジナル。ストーリーの雰囲気は私の大好きな光瀬龍・眉村卓(初期の作品)・梶尾真治・上田早夕里(SF)、最近では春暮康一・宮西建礼の作風に近く、できることならこれらSF作家の作品を漫画化してくれないかなと密かに願っている。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ選集ということで、どこかで詠んだことがある作品もあったが、バラエティに富んでいて楽しめた。
著者言うところの『荒野への脱出』『落雷』『雷鳴』からなる「落雷3部作」のうち、ブロントサウルスのような巨大恐竜が地球上で動き回ることができたのは、体内で水素を生成し、それを気嚢に貯めていたからだとする内容の『落雷』はとても説得力あって面白かった。
SF漫画が著者の真骨頂だと思っているが、『月夢』のようなファンタジー的なものも著者らしい作品といえるだろう。
それにしても、漫画解説者の南信長氏による巻末の解説によると、著者は『ブルーシティ』には忸怩たる思いがあるとのことだが、何故だろう?大好きな作品なので気になる。