黒田硫黄のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
なんかTVドラマになったらしいがそっちは観てない。
この先生の作品は映画「茄子 アンダルシアの夏」の原作、「茄子」の方が有名かな?
この作品は面白いんだけど、これを「好き」と言えるかどうかは、主役の女の子が好きになれるかどうかにかかっている。
中学生。将来の夢はスパイか占い師。テレクラのサクラバイトで小遣いを稼ぎ、大人の男性を次々と“セクシーボイス”で誘惑して放置するその仕事は「将来の夢のための修行」。
この女の子にイライラするようなら、ダメ。読んでられない。
逆に、小さな女の子が知恵と機転で大の大人を手玉にとったり、事件を解決するような話を痛快だと思えるようならかなり楽しめると思 -
Posted by ブクログ
「山に棲む天狗は地上の人間に畏れ敬われ欲しいもので手に入らぬものなどなかった」「このままではすますまい散り果てた同胞たちも まだまだいるはずだいつか終結し日の目を見ることもあるはずだ」「私は生き残った 何故だ?」
「おまえの家はおまえの家でなく この都市も我々の都市ではない だがこの空は我々のものだ そしてもうおまえのものだ」
「そうやって人間の真似をして 天狗としての矜持はないのか」「そもそも天狗とは三界に家なく自在に飛行し」「灯火に群れる蛾のような」
「君ん家は君がいなくても完結していて依然君ん家であり続ける なぜか」「君の縄張りだから しかしいつ 誰が どうやって決めたのか縄も囲いも張っ -
Posted by ブクログ
「シノブもとはといえばお前が いっそどこかに行ったきり…いっそすっきり天狗になってしまえば おたがいその方が幸福だのに どうしてうちに戻ってきたりするのだ」
「諸君 日本は天狗の国だ しかし今やそんな話を誰が知ろう 天狗として己の生を全うできぬことこそ 我らの時代の悲劇である」「天狗が天狗らしく生きるためにこの国は変わらねばならない すべての者にあまねく我らの存在と力を!知らしめるのだ」「やめろこんな茶番」「天狗とは三界に家なく自在に飛行するものだ 人であった居所から去った者の名だ 人の世より見るときは 天狗とはいなくなった者なのだ」「人の世に国をつくったら我々は天狗ではなくなってしまう いな -
Posted by ブクログ
「僕と一緒じゃいやかい 楽しくないかい 僕はなんでもしてやって」「手品なら種があるわ種があるから安心してどきどきするのに」「種がないなんて そんなのバケモノ!」
「シノブ天狗ってなんだろう」「自分では天狗だと思っても 他人はそうは思わない 天狗なんていないはずのものだから まわりのものと関係がないから 雲を踏んだり 身を抜けたり できるのだ」「天狗党は 天狗じゃないよ」「帰るところのあるものは天狗じゃない」「僕は 東京で幸南にあえたら 天狗じゃなくなると思う」「そうやって生涯になん度も 天狗になったりならなかったり」
「あの晩たどりついたあの家で 開こうとするその扉はしかし 私を迎え入れるため