あらすじ
「黒田硫黄氏は、キャラクターやエロに隷属された漫画界にあって、真にセンス・オブ・ワンダーを持った作家である」(大友克洋)
「“きれいな絵”も“きれいなハナシ”もねェ。“きれいなマンガ”があるだけよ」(寺田克也)
「これから騒がれるのは目に見えているが、この新しい才能を無視するマンガ評論家はとっとと廃業するべきだろう。」(よしもとよしとも)
時代を揺るがす注目の漫画家、黒田硫黄。デビュー作を含む唯一無二の傑作マンガ短編集!
感情タグBEST3
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登場する女性たちは、皆『萌』の要素が無い。筆一発で描き殴るような絵柄。
なのに、彼女たちは皆、魅力的だ。
「…私、鯨を飼っているの」
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短編集。黒田硫黄ってジャンルを問わないからすごい。
得手不得手がなく、どれもサイコー!と思わせる奇才です。今時いませんこんな人。
せりふ回し、コマ割り、構成、ストーリー、最後の締めまで、すべてに感嘆させられました。
ただし、萌えの要素はまったくない。しかし、それがいらんという漫画通にはたまらない一冊ではないでしょうか。
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人生を変える出会いがある。
とまで言ってしまいたくなるほどの名作「あさがお」。を収録している「大王」は最高。もちろん「黒船」も好きだけど。
とにかく読んだで「グワァッッ」って蛙みたいに鳴いてほしい。TAIYO-MATSUMOTOよりも秀逸だ。彼は。
セクシーボイスandROBO」のコミックIKKIもマニアックだけど、やっぱコミックcueでしょ。男なら。年に2回の発刊だったけど、いまはもうやってないのかな??ついに休刊!?
cueの復刊はともかく、黒田硫黄の作品が読みたい。大日本天狗党絵詞もなぜか途中までしかもってない…。誰かおれにつづきを買ってくれ。
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様々な雑誌に発表した初期の短編を編んだ作品。90年代はこういった短編も定期的に発表する活動をしていたようだ。そういった活動の受け皿も現在より多かったように思う。7年間という長い期間のあいだに発表した作品を収録している割には、筆を使った独特のタッチや牧歌的な絵柄、シュールともいえる独特の読後感というこの漫画家の魅力は初期の作品からある程度完成されている
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独特の読後感でおなじみの大王こと黒田硫黄の初短編集
手塚治虫のメトロポリスのオマージュを読めば画力の高さは頷ける。
よしもとよしもと共作の「あさがお」が特に良い。
大人と子供の間で戸惑う若者に頭を抱えながら、一作一作大事に読んで欲しい作品。
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黒田ワールド。
個人的に夏象が一番気に入ってる。主人公はボーッとしている女。アパートのお隣さんは象さんで象さんと仲良くなるお話。(一方的なのかも)最後は・・・
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氏の描く大コマの迫力はもう少し大判の冊子の方が魅力引き出せるかと思ったり。 読んでるとまるで大阪西成にいるかのような熱気と騒々しさ受けるのは筆致と密度なんだろな。