【感想・ネタバレ】大日本天狗党絵詞(2)のレビュー

あらすじ

天狗、天狗、なに見て跳ねる? 悪魔のごとき敵を追い、過去の因縁掘り返し、西に下って南を臨み、目指せ魔王の大復古、その前衛に立つ少女。進め! 戦え! 天狗党! ここはどこ? わたしは誰? 熱情と迷走の軌跡をなぞる急転直下の第2巻!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

巻八と巻十二での、シノブと泥人形のしのぶとのやりとりのセンスには脱帽。特にp.28,29の日没から夜へのシーン、p.153,154の鏡うつしになった二人のシーンは場面の感情や二人の状況を見事に表現しています。

黒田硫黄は大胆な構図が注目されますが、初期作品ではこういった描写こそ輝いていると思うのです。

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2012年05月11日

Posted by ブクログ

「シノブもとはといえばお前が いっそどこかに行ったきり…いっそすっきり天狗になってしまえば おたがいその方が幸福だのに どうしてうちに戻ってきたりするのだ」
「諸君 日本は天狗の国だ しかし今やそんな話を誰が知ろう 天狗として己の生を全うできぬことこそ 我らの時代の悲劇である」「天狗が天狗らしく生きるためにこの国は変わらねばならない すべての者にあまねく我らの存在と力を!知らしめるのだ」「やめろこんな茶番」「天狗とは三界に家なく自在に飛行するものだ 人であった居所から去った者の名だ 人の世より見るときは 天狗とはいなくなった者なのだ」「人の世に国をつくったら我々は天狗ではなくなってしまう いないはずのものが 居場所をつくるなんてナンセンス」

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2010年05月11日

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