高橋ツトムのレビュー一覧
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久しぶりに楽しめて満足
最後の「おいきなさい」に異なる意味を持たせて締めるのは健在で安心。暗い話ばかりでなく、晴れやかな気持ちで読み終えた話もありバランスも良い。土地や時代も様々で変化もあって久しぶりのスカイハイだが気分良く楽しめた。
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劇画風の重い絵と重い話
ヒトラーの隠し子、ナチス、SS、虐殺 とすさまじい材料を並べ、劇画風の重い絵で重い話を描き出している。いわゆる「秘話」のレベルで登場人物たちも秘密めかした要素が多く、ドキドキワクワクのサスペンスタッチがとてもいい。
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衝撃的な展開
建男の善意というか正義感というか、良かれと思ってしたことが次々と裏目に出てドツボにハマる展開。途中までは自信に満ちていた建男がどんどん精神的に追い込まれていく様が高橋ツトムの画力でこれでもかというくらい描かれている。人が何人も死んで建男が追い込まれており、次巻以降の展開が気になる。
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急展開ですなあ
JMの服用者が死んだという件で警察が動きだしているのは自然な事なのかもしれない。でもその事で、新婚早々であるにも関わらず離婚になるとは話しの展開がとても早いですが面白い。次の主人公の行動が楽しみですね
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死はあるが爽やかな結末
久保との戦いの結果、総理大臣の寿命はさらに縮み、リヨンの存在も消えてしまうような状態になってしまったが、最終的には死んだ人の多くが救われ再会して、生き残った人間達も前向きになったように思える。死は避けられないという意味では悲しい面もあるが、それでも明るく爽やかなハッピーエンドだと思う。
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見ていて辛い
リヨンは文字通り魂を削り総理大臣のために尽くしている姿が見ていて辛い。久保はさらに闇落ちして、周りをどんどん不幸にしていく。総理大臣の寿命が尽きるまでの時間で原発問題と久保との戦いの決着はどのようにつくのだろう?
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久保の過去
久保という怪物がいかに生まれたのかに触れた数話が良かった。人としての温もりや優しさがあったのに、それらをくれた人の死が決定的に久保を壊してしまったのが皮肉。久保を原発に例えた作者のメッセージは秀逸。
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重いテーマ
東日本大震災や原発事故が総理大臣の政治テーマになっているため、どうしても話の内容が重い。リヨンと久保の明確なバトルはなかったが、普通の人間達の総理大臣への悪意の大きさに対する抵抗や防御は地味ながら迫力があった。
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登場人物達の多層的な戦い
政治闘争とその裏で行われる霊的な駆け引きと戦いが絡み合って独特の緊張感を醸し出している。悪役の人間の霊能者の不気味さは相変わらずで、今後暴走しそう。政治家同士の戦い、総理大臣と世論、守護霊と人間の交流など幾重にも戦いや駆け引きが重なって、物語の展開予想えお難しくしている。
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魅力的な滑り出し
死後の世界の構造や守護霊の立ち位置などの設定を説明しつつ、守護霊のリヨンと憑かれた総理大臣のタッグ始動というところで一巻はおしまい。上手いこと興味をひかれて、続きが気になる。ストーリーには関係ないようだが、高橋ツトムの別作品のキャラが出演しているのも嬉しい。
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この世は別れの連続
とにかく人が死ぬ。沖田総司、雪村翔太郎、土方歳三、それぞれ描写の度合いは違うものの、どれも源との絡みで泣ける死別となっている。最後は読者の想像に任せるような終わり方になっているが、源のつきものがとれたような表情を見ると、これはこれで良い終わり方なのかと思う。
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クライマックス
翔太郎が慶喜の影武者として敵陣に乗り込む。生きて帰る見込みがほとんど無い中で、翔太郎と源は長年の思いを果たしたものの、翔太郎が致命傷を負ってしまう。士道の理不尽さに人生を必要以上に難しくしてしまっている雪村兄弟の覚悟が読んでいて辛い。次巻が最終巻だが、雪村兄弟はどうなってしまうのだろうか?
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家族とにシーンが和む
翔太郎と源の家族の物語が挟まれて心が和んだ。一方で慶喜が以前の凛々しさを失い壊れかけていくのが、幕府の凋落をよく表している。主人公達や幕末の英傑達の表情やセリフまわしも感情が普通の漫画よりも伝わってきて、改めて高橋ツトムのセンスに感嘆。
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実在した登場人物の描写が面白い
西郷隆盛が歴史小説で通常描かれるほど泰然としておらず、弱さや葛藤に悩まされていて表情にも焦りや恐怖が見える。高橋ツトム流の幕末偉人の解釈や好みの表れなのかもしれないが、高杉晋作や徳川家茂や慶喜は独特の空気感や色気を持った風に書かれていたのでそのあたりのキャラクターによる作者の力に入れ具合の差も興味深い。
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龍馬暗殺
雪村兄弟が龍馬暗殺を実行した!史実で明確になっていないところに雪村兄弟を暗躍させて、歴史の欠けたパズルのピースを作ってしまう作者の手腕に脱帽。幕末の空気感に当てられているのか、すべてがピタリとはまっている気がしてとにかく面白い。
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史実と漫画の融合
もちろん漫画の中のフィクションなのだが、雪村兄弟が幕末の事件に絡んで歴史上の傑物と戦うところに大興奮。面倒な士道を抱く翔太郎とは対照的な坂本龍馬の柔軟さ、どちらが正しいかはさておき信念に基づいた生き様が美しい。
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高杉晋作と鮫
高杉晋作の死に向かっていく表情の変化が、鬼気迫る様相から最後は本当に弱々しくなってしまうところまでが高橋ツトムの画力で生々しく表現されている。一方で鮫の切腹も不思議な清々しさがあり心を揺さぶられた。この漫画の登場人物の目力や表情は本当に雄弁。
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鮫と源
銃や刀での戦いの中で隊はバラバラになりつつも、翔太郎と源は進むわけだが、鮫が負傷して雪村兄弟と別れることになる。その際にいつもはふてぶてしい源が子供のように泣きじゃくって別れを嫌がるシーンが印象的。他にも高杉晋作の病魔に侵されつつも自分らしく生き抜く様など印象に残るシーンはあったが、源と鮫の家族のような絆と普段とのギャップに持っていかれた。