高橋ツトムのレビュー一覧
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敵側の人間登場で荒れる
守護霊視点で霊能力のあるダークサイドの人間の脅威に立ち向かう構図がとても新鮮。そしてその人間の表情やオーラの表現が深淵としか言いようのない暗さと怖さを放っている。高橋ツトムの表現力と絵の力に感嘆。ただ総理大臣の立ち振る舞いや口の軽さに少し違和感。
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負け戦が辛い
雪村兄弟も力の衰えた幕府軍の中では個の力だけではどうにもならず、大敗北を喫する。多くの仲間が死に気力も奪われた描写が痛々しい。武士道への疑問を持つ部下を見て心が揺れる翔太郎の葛藤もよく分かった。この後も史実に沿えば会津に属する限りハッピーエンドはないのは分かっているが、雪村兄弟はどうなるのだろう。
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絵の力
幕末という背景と高橋ツトムが好きで読み始めた。連載時にたまにつまみ読みしていた程度でほぼ初見。幼い兄弟がいきなり母を亡くし、人を殺し、怪しい宗教団体に放り込まれるという怒涛の展開。ストーリーは今後どうなるかわからないが、とにかく登場人物の葛藤や苦しさがビンビン伝わってくる画力に圧倒される。
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ギター修理屋の人情話
ギターのことはよく分からないが、作者の名前で購入した。ギター修理屋版のスカイハイといった感じで、短い話の中に人の思い出や生き様を考えさせる要素が散りばめられている。こういうほっこりした話を描く高橋ツトムも良い。
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ネタバレ 購入済み
野球は爽快、その他は暗い
すったもんだはあったがジョーとの野球対決もきっちり行われて一応の決着を見たのは良かった。ただ、トメが何を考えているのか、何をしようとしているのかが展開が早すぎて理解が追いつかない。巻末では、ある意味、アメリカに来た目的も達したが不幸のどん底に陥ったトメ。次の最終巻でどう決着するのだろう?
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トメ対アメリカ
トメの快活で明るいキャラクターが消えて、深刻に思い詰めて目的のために手段は選ばない人間になってしまった。見ていて痛々しい。戦後すぐの時期に渡米して著名人を挑発したり、会社を買ったりと、ちょっと非現実的すぎるかも。野球も多少は絡んでいるが、アメリカと一人で闘う日本人女性の話になりつつあって、最初の5巻とはもう別物。嫌いではないけど。
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女子プロ野球物語
前から気になっていた高橋ツトムの本作品。トメが女子プロ野球に関わるようになる序盤だが、戦後すぐの混乱期とは言えとにかく彼女のぶっ飛んだところが目につく。少し誇張されすぎかもしれないが、トメというキャラクターに惹きつけられた。後の巻で生い立ちの紹介があると嬉しいが果たしてあるかな?
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刑事の登場と主人公の暴走
この巻では仕事はできるが空気を読まない刑事が登場して、主人公達EDヤクザ開発チームを疑い始める。刑事との駆け引きも気になるが、主人公の妻との関係には進展がなかったのでそちらの今後の動きも気になる。主人公が少し暴走気味なのも今後の展開のキーになりそう。
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ありそうでなかった設定
導入部で登場人物達にも謎が多く、今後の展開が読めない。裏のED薬開発を巡って、これから色々な駆け引きが行われていくのだろう。それにしても、作者の描く女性の表情はこちらの見方によって無垢にも悪女にも見える不思議。
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癖のある主人公
古くは「あしたのジョー」以来、ボクシングと漫画は相性がいいものと決まっているが、この作品もその例にもれない。癖のある主人公を描いたこれまた癖のある画風が大変に相性がいい。残念なのはヘッドギアをつけた両選手の描き分けができていない点である。
どっちが主人公なのか何度ももとのページに戻って確認した。 -
Posted by ブクログ
静かな熱量を孕んだ隠れた佳作。
死にかけの老人に銃を託された天涯孤独な少年の逃避行。
言ってしまえばそれだけなのだが、ヤクザの情夫にされていた美少年と知り合って、その甥も含めた疑似家族を作るなど、波乱万丈のドラマがある。
長くしようと思えばいくらでも長くできるのに、スパッと贅肉を切り捨てて3巻で収めた技巧がすごい。
ヤクザへの復讐に絡んでもう少しイザコザがあるのか想像したが、思ったよりスマートに展開し、むしろ智の心境の変化や、魁也との絆の掘り下げに尺を割いた感。
家族も恋人も友人もなく、帰る場所も行く先もなく孤独だった智が、守るものを手に入れたことで強くなる。
そう説明すると陳腐だが、魅也の為