高橋ツトムのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
錠剤分析を依頼した「帝都大研究室助手」宝生鹿子は野心家で、妻とは(彼女の母の介護で)別居している上司・種田教授に「お家で会いましょう、先にこの強精剤を飲んどいてね」と健男から渡された試作品を渡した。健男は自分で治験して「敷地内ですが人目もあるので」マッ裸で庭で寝ていたぐらいだが、心臓の持病があった教授は翌朝、突然死が発見された。
ふつうなら「事件性はない」とされるところ、捜査担当の大佛仁はとんでもなく有能で、種田教授のPCダイアリーを「パスワードが宝生鹿子の生年月日」であることを発見し、種田が宝生にストーカー的執心であったこと、死亡の夜、宝生が錠剤を服用させたことも読解した。