古谷実のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
主人公は「他人に迷惑をかけない」ことを内なる規範として自立を目指したはずなのに、「自立するためには他人の助けが必要なんだ」とも叫ばずにいられない生きづらさ。それが迷惑千万だ、という滑稽さ。
「オレには昼飯や大便と同様に日常の中に自然に”死”がある・・・”生”の一部としての死だが・・・悪く言えばオレの命には何の価値も無いとも言える・・・とうてい他人様に迷惑をかけてまで守るような代モノじゃないし・・・ましてや苦学生をより苦しめてまで生き延びようなどもっての他だとわかっている・・・ではなぜオレは今青年に迷惑をかけているのか・・・それはつい先日死ぬ権利を没収されたうえに命に価値をつけられてしまったからだ・・・その権利を取り戻す方法とはただひとつ・・・オレの社会的自立のみ。そして自立をするにはどうしても人の助けが必要だと学んだ・・・だから青年よ。オレは君に助けを求める・・・そして君はオレを助けるべきだ。なぜなら人間は助け合ってでしか生きていけないからな」(第1巻 p202-203)
自立とは金を得ることだ、と言い放つホームレスや、さらに、主人公には全く欠如している「承認欲求」を原動力とすることになんの躊躇ない強烈なドラ息子キャラも現れて、、、「自立とはなにか」を問う物語。3巻が待ちどおしい。