あらすじ
「お前と関わると、みんな不幸になるんだよ!!」 “毒(シガテラ)”だらけの青春17遁走曲(フーガ)、完結!!!! イジメ時代を思い出したくない荻野(おぎの)の前に、いろいろあってヤクザに進化したイジメ大王・谷脇が再来! 関わる気ゼロの荻野だが、谷脇がなくしたピストルを捜すハメに。しかしわずかな親切心が、人生最大の恐怖体験に!! ついに「自分の本質」を知る荻野。青春という名の、モラトリアムを卒業するのか……!? 泣かせ、笑わせ、深すぎる。青春って、マジでほんとにとんでもないんですっ!!
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最後の最後に大どんでん返し
やはり初恋は実らないという事か
ラストは賛否両論あると思うけど、お互い幸せになれたんだから結果オーライかな
憶測だけど、2人が別れたのはどちらかに他に好きな人が出来たとかではなく
荻野君がこれ以上南雲さんと付き合ったら南雲さんを不幸にすると感じて荻野君の方から
泣く泣く別れを切り出したっぽい。
ところで荻野君は年上女性を惹きつけるフェロモンを発してるのかなwww
南雲さんは荻野君にベタ惚れだったし、今カノの(婚約者?)ユウコさんもかなり荻野君を好きっぽいしね。
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古谷実の漫画の中でも特に好きな作品。
ラブストーリーだけどウェットじゃなくてカラカラした感じが古谷実テイスト。
ラストもすごく好きです。
なぜかこれを読むと岡崎京子の「愛の生活」を読みたくなります…
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僕は、古谷実作品の中でも『シガテラ』は最高傑作だと思っているのです。古谷作品の要「非日常」(=毒「シガテラ」)を要所要所に盛り込みつつも、やはり本当の見せ場は思春期のオギぼーの心の葛藤に対する描写、つまらない奴になったと振り返りつつも見られる確実な成長です。
何だか巣立つ雛を見守るような心境で読み進めることができるような作品。そんな読みかたをした場合、ラストのオギぼーの台詞「やるじゃないか荻野優介、思いのほか立派になったじゃないか」に泣かされます。
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最終話で心が哀しく重たくなります。でもきっとこれが普通で日常なんだな。色んな想いや人との関わりを経て、人間は成長していく―。今の“自分”はつまらない人間ですか。
*シガテラ=海洋生物に含まれる神経毒。食物連鎖により海洋生物の間に伝播。
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ついに『シガテラ』が完結!日常と非日常は紙一重。気づかないけれど闇はいつでもすぐ側に潜んでいる。ここ最近で一番面白い漫画だった。
オギボーと南雲さんの恋愛はもちろん、バイク(それもkawasakiのZ1やW650)が登場したり、服装とかが何気に洒落てるあたりが、ニヤリとくる。 キャラはやっぱり谷脇が秀逸だ。強烈な印象と飄々とした掴めないキャラが良かった。
でもまさか、こーいう終わりかたするとは…。やるな古谷。
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最終話の展開は泣けました。オトナになるってことは、なんとも切ないけど、だからこそ人生は素晴らしいんだと。
心に残ったフレーズ
『まず基本的に「自分は一人で生きていく」といじけ気味の強い覚悟を決める。
その上で、もし「一緒にいたい」と言ってくれる人がいたら、心から感謝して共に生きる。』
僕は、ほんと古谷実好きです。不完全なところが、信用できる。
村上春樹、宮本輝レベルに好きです。これから彼のコミックは全部読みます。
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小説に近い構造。
本当の日常は「超愛してるよナグモさーん」とか嘘っぽいこと全力で言ってる空間だけで、
あとは全部非日常。
グリーンヒルの少し先を描いた感じ。
最終章「大人」
の、高井、谷脇の日常やそれぞれの違った平凡が、それまでの「超愛してるよ〜」の世界のリアリィがぐっと増す効果を出していて良い。
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青臭い名作。敢えてつっこんだ部分まで書かないのは照れなのかもしれない。が、そこがさっぱりとして読みやすいと思う。そこらへんがシガテラというタイトルの意味かな。モラトリアムだとかノスタルジーだとかよくわかんないし、おもしろくはないかもしれないけど好き。
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最終巻です。1〜5巻の間に、いろんなバッドエンドを感じさせるフラグがたっていて、かなり不安になりながら読みました。でも数々の伏線やエピソードより、正直、最終話に一番ブルーになりました…。前向きないい終わりだとは思うし…学生から社会人になるってことは、こんな感じなんだろうけど。う〜ん、過程を経ずに結果を見せられた消化不良なのかな〜。ずっと好きだった作品だけに、唐突なオチに落ち込みました。(シャレか?)
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常に先の展開が読めない、意外性の連続だったこの物語もついに完結編になってしまった。終わりは唐突にやってくる。この物語の終わり方は、賛否両論かも知れないけれど、自分はすごくすごく好きだ。
古谷実はいつも期待を良いほうに裏切ってくれる。ハリウッドでは決してはずすことのない、物語の展開の基本というものを、きっちりと数センチメートルだけズラしてはずしてくる。今までの古谷実作品の中で、この「シガテラ」が一番いい。
この幸せは平和のモトに成り立ってるんだな・・。なるほど、こりゃちゃんと選挙に行かなちゃ。頼むよエラい人達、もっともっと平和でいい国にしてください。
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賛否あるようですが、終わり方が好きです。
好きだけど哀しくて苦しくて読み返せない。
心にぽっかり穴が空いたような、
でもなるべくしてなったような、
こうなるしかなかったような。
結局何だったんだろう、て思わせることこそが、
どんなにドラマチックでも、平凡でも普通でも、
敢えて陳腐にまとめると青春なんだろう、と。
今なら読み返せる気がします。読みたい。
バイクの描写は痺れます。残った現実と非現実。
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古谷実はこれだけ読んでも意味ないんだな、と思った。
どうやら変遷を追って行かないとよさは分からないらしい。
稲中も適当に読んでいた私には、中々何をどう評価すればいいのか分からない。
主人公は平凡である事を善と感じているようだけど、非凡であらんと生きようとしている人間には共感出来なかった。(まぁ結局平凡なヤツだ、という事実はさておき。)
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スピッツのスーベニアを聴きながら読んでたのがまた嵌ったり。
青春・葛藤・ちょい不条理
稲中から徐々に笑い度を引かせていって丁度良いバランスに来た所のような気がする。
Posted by ブクログ
この作品はこの巻で完結したが、振り返ってみると、序盤からの展開とは裏腹に、中盤以降は1話完結的なエピソードを積み重ねるという展開になっていた。主人公が高校を卒業し社会人になるまでを描いてはあるが、主人公がメインでは無いというか。エピソードごとに出てくる人々によって世の中における嫌悪感を抱きがちな部分を描き、主人公にはまっとうさを与えてある、という点は最後まで変わらなかった。「シガテラ」というタイトルの意味どおり、主人公は作者の描く「毒」を引き立たせる為の触媒だったというか。とはいっても、主人公周りのエピソードは作者のギャグやポジティヴな面を披露する役割も担っていたので、中和されて言うほど毒は感じないわけで。