宮下英樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
信長・秀吉に仕えた武将仙石秀久(権兵衛)を主人公にした天下一統物語第三部第四巻。遂に場面は本能寺の変に至る。そして事を成し遂げた光秀が打ち立てんとするまったく新しい天下の政とは。
本能寺の変の場面は静かに信長たちの終わりを描いているように思えた。"下剋上すべて堪能せり"とは終焉にふさわしい。また、光秀の描くボトムアップの新しい政はこの時代にはさすがに早すぎるように思う。ただ、堺のような自治都市の例もあり、それを発展していけば?と思わなくもないが、やはりそれを日本全国の一般民草まで落とし込むのは難しいかったろう。いくら当時の庶民の教育レベルが高かったとはいえ。