かわぐちかいじのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
(本レビューは、ネタばれを含みます)
今回の突然の潜水艦戦には驚かなかったぞ
「尖閣砲撃前夜」という感じの本巻。
日本の事前通告から、双方の戦闘機、潜水艦の集結と総力戦の様相に。
(F35Bが、応援機に先島諸島の制空飛行を任せて、いぶきに向かうのは垂直着陸機だからか)
作者は突然潜水艦の場面転換で読者を驚かせる技法があるが、
今回は騙されなかった。
「必ずイージス艦の護衛に潜水艦が登場するはずだ」等にわか戦略士官気分が楽しめる。
局所戦では事前通告などありえなず、狙撃手や家族を人質に取られた自衛官の苦悩が描かれる。
朝日な記者は、食料が尽きたから、伊良部大橋を歩いて戻ってきたのだろうか -
Posted by ブクログ
二島奪還上陸作戦への前哨戦
前巻ラストでやや唐突で現実味が欠けた中国哨戒機撃墜。
本巻も、隼作戦に向け、中国軍の火力損耗のためのふたつの作戦が行われます。
どちらも、自衛隊がわずかに長じている装備(イージス艦射程距離、操艦性能)、F35(ステルス性能)に助けられます。
後者は、希少なF35をまた1機失うことになりますが。
しかし、軍備レベルが並んでしまったら、物量に勝る中国に日本は全く歯が立たないことになります。
(日本は更なる軍備増強しろってか)
隼作戦は、多良間島、与那国島へ先行落下傘降下が行われ、今後彼らの人間ドラマにスポットが当てられそうです。
こうなると、いぶき艦隊は、はっき -
Posted by ブクログ
ミリタリーエンタメが主軸の軍事フィクション
やや強引ではあるものの中国軍の先島諸島制圧をきっかけに、いぶき艦隊VS中国軍がついに繰り広げられる。
ミリオタでなくとも、数には劣るがスペック重視のいぶき艦隊の編成には胸が熱くなる。
空母、イージス艦、潜水艦…、作者の集大成のようだ。
しかしね、実際に日本もこの程度の艦隊を2,3持ってもおかしくはないだろうにと思う。
だが、空母広東をはじめとする物量で圧倒する中国軍に分があるんだろうね。
(ex.イージス艦、ミサイルあんなに撃ってたらなくなるよね)
陸上自衛隊の上陸作戦がカギを握るのだろうか。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「新たなる任務遂行に向かうため、本艦はその任務を終了する。総員退艦」
「その優秀な艦もたった一基のミサイルで沈む。やまとのシミュレーションは終わったのだ」
「シミュレーションだ。攻撃に対する確実な報復。それこそ沈黙の艦隊のシステムではないか」
「人間には既に必要な光が与えられている。目に見えるものだけが現実なのだ」
「我々は何も失ってはいない!」
「ああ俺達は人類さ」
「有史以来人類が手に入れた最も偉大な資産は、民主主義です」
「善なるものを守る権力とは、善なるものの力を頼りにしてはならないのだ!」
「Noを小声で言うために壇上へ?」
「不完全なYESで充分なのだ」
「偶像が倒れる歴史的瞬間を -
Posted by ブクログ
ネタバレ「一刻も早くやまとに国連旗を」
「ウエストボールだ。ほら、野球でスクイズ・バントを外す奴だよ」
「ただ今より貴艦に乗艦する。分かったなコノヤロー!」
「復唱をお願いする」
「あの人の命令は変なものほどだいたい良い結果が出るだろ!」
「おまえも似たような指揮をとってるじゃねーか」
「白旗も含めた作戦行動中です。ご理解いただけるはずですが」
「どこへなりとぶちこめ!だが、旗の一つや二つ邪魔にするんじゃない」
「彼らを国連特使として速やかに保護せよ!」
「何だ!このばかばかしい戦争は!!」
「世界が認めようとこの私だけは絶対に認めぬぞカイエダ!死をもって訴える理想など、それを自ら信じてないと暴露した