石田祥のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
発売日を待って即購入したにもかかわらず、仕事だ多忙でその後体調崩して、腎盂腎炎で入退院を繰り返し、仕事を退職。本を読む気力も体力もなく過ごしていたら、左肋骨の骨折。息をするのも痛く、やっと治ったら、右肋骨あたりの帯状疱疹。
なんか、好きなこともできずに、めげめげだった。
だけど、そのめげめげを助けてくれたのはやっぱり本。
最初はゆっくりと漫画を読み、だんだん元の活字の好きな自分にもどり、ゆっくり読むつもりでページを開いたが、あまりに物語に引きずり込まれて一気よみ。
スマホのゲーム、SNSに振り回される中学生、美醜コンプレックスの女の子の話…どれも私たちの今身近にある事を、全て猫が解決してくれる -
Posted by ブクログ
シリーズ5巻目。
最初は少しずつ繋がっていく感覚だったのですが、
舞台となる、【中京こころのびょういん】に来る患者さんは、風の噂、人伝に聞いて辿り着くけど、ここにくる人は導かれてるのかなぁと。
今回もやはり泣いてしまい、猫って尊いなぁと。
今回響いた文面があって
猫は飼い主を選べない。飼うことを選んだのは人間だ。それでも選んでもらった気がする。
たくさんの道があって、どこへでも行けたのに、まっすぐ歩いて来てくれた。
そんな風に思わせる猫の魅力はすごいな。
本当にそうだなぁと。
いつも、この子はここに来たこと幸せなのかなぁ、って思っているけど、少しでも良かったって思えるような環境、日常を -
Posted by ブクログ
タイトルからして心惹かれる一冊。読んでみれば、まさに猫好きにはたまらない内容だった。
物語の中で猫が果たす役割は、ただ癒やしを与える存在にとどまらず、心を病んだ人々の支えになり、再び前を向くきっかけとなっていく。もし自分がメンタルを病んでしまったときには、ぜひ私も「猫を処方」してもらいたいと思わずにはいられなかった。
短編形式で進むお話はどれもあたたかく、読み終えると優しい気持ちになれる。そして最後には、次の物語がどう展開していくのか、続きを読みたくなる期待感も残してくれる。
癒やしと希望をくれる一冊。猫好きはもちろん、少し疲れた心を抱えている人にこそ読んでほしい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ裏路地にある「中京こころのびょういん」。無愛想な看護師とテキトーな医師。まるで伊良部先生みたいです(笑)。
「では猫を処方いましょう」「え?」
戸惑っているうちにキャリーケースごと猫を渡されます。
だいたいの悩みは猫で治る…確かに医師の言う通り、処方された患者は治ったようですが。
予約の患者をずっと待っている医師と看護師。その謎が後半明かされるのですが、胸がギュッと痛くなりました。
子どもの頃拾った猫を親に反対され戻しにいったこと、経験ある方もたくさんいることと思います。
そんな猫あるあるが随所にちりばめられていて、猫好きさんへおすすめです。