小山宙哉のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「ペンギンだって空を飛べる。」
このキャッチコピーの通り、主人公である高校生少年・梅田は高所恐怖症。
学校での恒例行事である屋上から飛び移るゲームも、いつも怖気づいてできない。
そんな梅田だが、新任教師にたきつけられてスキージャンプに魅せられて行くこととなる・・・。
「何事もビビる前に『やる』ことにしたから、俺。」
この一言がもう、たまらない。
怖気づいてしまうことって、意外とたくさんある。やっぱいいや、今はこういう状況だから無理、次はいけるよ、本気出せばやれるって言い訳ばっかり並べて。
そんな気持ちを梅田は代弁してくれる。そんでさらに一歩踏み込んで、「怖気づくなよ!」と、自分を叱咤激励し -
Posted by ブクログ
幼い頃にUFOを目撃した兄・南波六太(ムッタ)と弟・日々人(ヒビト)は、「一緒に宇宙飛行士になる」と誓い合う。月面に立つ夢を果たした弟に対し、兄は一度は夢を諦め、自動車設計の仕事を失い落ち込む日々。しかし、弟から届いたメールと幼き日の約束を思い出す録音テープに背中を押され、再び宇宙を目指すことを決意する。そこから壮大な兄弟の挑戦が始まる。
『宇宙兄弟』は、夢を追いかける気持ちをもう一度問い直させてくれる、温かく力強い物語です。くすぶっていた兄・ムッタが、弟・日々人の成功に触発され、自らの足で宇宙飛行士への道を歩み出す姿は、読む者の胸に深く響きます。幼少期に交わした約束の重みと、それに挑み続け -
ネタバレ 購入済み
ドキドキ…ではあるが
過去最大の危機で終わった44巻。
この45巻はそれを受け、救出に至るまでの話となる。
地球帰還前にとんでもない事態となったわけだけど、一方で六太はこの物語の主人公であり、死ぬはずがないというのは誰もがわかっていることでもある。
そういう夢の無い現実があるため、「助かる」のはもう規定事実であり、その事実の中でどう物語を膨らませるかという話になるだろう。
その点、漂流中の心理描写などで比較的うまくやったとは思う。
それでも、これが六太・日々人、そしてせりかあたりの「死ぬはずない」キャラ以外であればもっと先が読めずドキドキしただろうなという思いはある。
また、ネタバレにはなるが月の基地からのブ -
Posted by ブクログ
ネタバレムッちゃんの思考がリアル過ぎて苦しい。
通信が出来ていれば兎も角
助けが来るかも分からず宇宙に漂う恐怖、
それも酸素残量というタイムリミット付きだ。
どうせ死ぬなら少しでも楽な方法を考えてしまうのも当然だ。
それでも仲間たちの顔を思い出し録音を始めるムッちゃん。
「最悪の中では最高」。
死を受け入れようとしているところの
紫さんからのメッセージに泣いてしまう。
動く事も怖くてできなかったけれど、
こういった確証を得られたら動けるし希望が持てる。
しかしだからこそ、その後の「駄目かもしれない」の絶望たるや。
ここまでしてくれてもし駄目だったら
と思うとあまりに恐ろしい。
マスコミが本当にマスゴ -
Posted by ブクログ
ネタバレ前巻からの予想通り、悪いことが重なる。
あれだけひとり放り出されてはいけない、
危ないから命綱を、と言っていたのに
ベルトが切れるとは。
正確に言うと展開上そうなるだろうとは思ってはいたが
この環境下で耐えられるだろう、と判断するのに
縫製糸やバックルなど全体の部品を込みで
当然判断するものだと思っていた。
自分がこの世界にいたら、NASAへの呪詛をTwitterに
書き込んでしまっていた気がする。
あまりにもショックだった。
ちょっともう、小山先生が嫌いになりそうなレベル。笑
ここまでトラブル続きにしなくてももう十分ではと思う。
流石にムッちゃんのミッションが連続で不幸に見舞われすぎている。