小山宙哉のレビュー一覧
-
ネタバレ 購入済み
ドキドキ…ではあるが
過去最大の危機で終わった44巻。
この45巻はそれを受け、救出に至るまでの話となる。
地球帰還前にとんでもない事態となったわけだけど、一方で六太はこの物語の主人公であり、死ぬはずがないというのは誰もがわかっていることでもある。
そういう夢の無い現実があるため、「助かる」のはもう規定事実であり、その事実の中でどう物語を膨らませるかという話になるだろう。
その点、漂流中の心理描写などで比較的うまくやったとは思う。
それでも、これが六太・日々人、そしてせりかあたりの「死ぬはずない」キャラ以外であればもっと先が読めずドキドキしただろうなという思いはある。
また、ネタバレにはなるが月の基地からのブギーの通信を受けたのは偶然の要素が強く、一方でそれを受けていなければソユーズが六太を発見することもできなかったであろうことを思うと、上手く誤魔化してはいるけれどいろいろ都合の良い展開だったなとも感じる。
とはいえ、普通にドキドキし、そしてホッとする巻だったのは間違いない。
もうこの先は何のトラブルもなく、無事帰還してエンディングを迎えるようにして欲しい。
この先のトラブルはもういらない。 -
Posted by ブクログ
ネタバレムッちゃんの思考がリアル過ぎて苦しい。
通信が出来ていれば兎も角
助けが来るかも分からず宇宙に漂う恐怖、
それも酸素残量というタイムリミット付きだ。
どうせ死ぬなら少しでも楽な方法を考えてしまうのも当然だ。
それでも仲間たちの顔を思い出し録音を始めるムッちゃん。
「最悪の中では最高」。
死を受け入れようとしているところの
紫さんからのメッセージに泣いてしまう。
動く事も怖くてできなかったけれど、
こういった確証を得られたら動けるし希望が持てる。
しかしだからこそ、その後の「駄目かもしれない」の絶望たるや。
ここまでしてくれてもし駄目だったら
と思うとあまりに恐ろしい。
マスコミが本当にマスゴミでイライラするし、
スタッフさんがご両親を守ってくれているのはほっとしたが
どうしてマスコミというのはこうなのか。
どんな気持ちか訊かないと分からないのか。
いい加減ピンチが続き過ぎて
正直に言うとやり過ぎだと思っている。
このまま助かって欲しいが、まだなにかあるのだろうな。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ前巻からの予想通り、悪いことが重なる。
あれだけひとり放り出されてはいけない、
危ないから命綱を、と言っていたのに
ベルトが切れるとは。
正確に言うと展開上そうなるだろうとは思ってはいたが
この環境下で耐えられるだろう、と判断するのに
縫製糸やバックルなど全体の部品を込みで
当然判断するものだと思っていた。
自分がこの世界にいたら、NASAへの呪詛をTwitterに
書き込んでしまっていた気がする。
あまりにもショックだった。
ちょっともう、小山先生が嫌いになりそうなレベル。笑
ここまでトラブル続きにしなくてももう十分ではと思う。
流石にムッちゃんのミッションが連続で不幸に見舞われすぎている。
マクシムが「俺たちもお前らの兄弟」と言ってくれたのは泣けた。
フィリップも、ムッちゃんと二人で励まし合ってここまできたのに
自分だけ戻ることになるとは思わなかっただろう。
発表がある前に両親に伝えなければならないのは
それはそうだろうと思うのだが
伝えるせりかさんも可哀想になる。
あの明るいお母さんが真っ青になる姿はきつい。
記者会見に仲間の宇宙飛行士たちが出るのも苦しい。
あの状況で、他にどんな手段が取れたのだろう。
あのまま日々人を見送っているよりは、
ムっちゃんが飛び出した方がまだ可能性があったし
黙って何もせずにいることは難しかったとは思う。
どっちが残されても辛い。
結局ムっちゃんも命の危険に晒され
宇宙で一人ぼっちになる羽目になってしまった。
5時間も漂うのはあまりに辛い。
通信がつながっているならまだしも、
みんなを信じて何もしないで待つことしかできない。
あの時の日々人よりも辛い状況かもしれない。
古谷さんと福田さんの顔が見られたのは少し安心できたところ。
冷静に、今メールを送っても見られないだろうがと言いつつ
自分も送ろう、と言う、だから福田さんが好きだ。
古谷さんのメールで宇宙飛行士になれたことを実感したムっちゃんだ。
きっと彼のメールで無事に帰ってきたことを実感してくれるに違いない。