エーリヒ・ケストナーのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
大戦以前の幸福なドイツの一教室が舞台の児童文学。
子どもたちはジムナジウムという宿舎付き学校に友人たちと一緒に暮らしながら学んでいる。
幼い彼らの生活の中にも様々な事件が起こる。
それは小さな出来事であったり、他校との小競り合いだったりするのだが、それらの日々を通して子供たちは逞しく成長していく。
そして話の最後は幸せなクリスマスを迎えて終わる。
戦前のドイツと言えば、ナチス台頭や戦争の足音が近づくなど暗いイメージが多いのであるが、この本は子供たちの健全な成長がほほえましく読めて良かった。
特に出てくる大人が魅力的で、ベク先生と禁煙さんの子供への向き合い方、掛ける言葉を見ていると、果たし -
Posted by ブクログ
中学生の頃、実家に置いてあった。あの頃にこの本を手に取ったが、魅力をあまり感じること無く、20~30ページ読んで、退屈になり諦めた記憶がある。単なるやんちゃな男の子達の学校生活を描いたものとしか受け止めていなかった。
今回はしっかり読んで、ようやくこの本の魅力を堪能することができた。
確かに冒頭は場面が変わり、状況がつかめず、どこから教室が飛ぶのか、予想できなかった。他学校とのトラブルにケリをつけていくあたりから、「そうか、これは教室が飛ぶ話ではなくて、ギムナジウムに通う少年たちの成長の物語なのか」と、遅ればせながら理解した。ページを重ねて海外文学特有の訳文に慣れてきたこともあり、読むスピー -
-
Posted by ブクログ
深緑野分さんの「ベルリンは晴れているか」という小説で、主人公の女の子が小さな頃から肌身離さず大切にしていた本がこれ。
ドイツのある小さな町に住む母子家庭の男の子“エミール”が、ベルリンに住む叔母さんとお婆さんの家に遊びに行くことになる。エミールはお母さんから交通費と“お婆さんにあげるお金”を渡され、「絶対になくしちゃだめよ」と言われて、一人電車に乗る。
ところが、電車で眠ってしまったうちに、そのお金が盗まれてしまい、エミールは“犯人はあいつだ”と目星をつけた、山高帽を被った男の跡を付けて、叔母さんの家の最寄り駅ではない所で降りる。
お婆さんと従兄妹が予定の駅に約束の時間(18時頃)に待 -
-
-
Posted by ブクログ
1931(昭和6)年に発表された児童文学。舞台はベルリン。
楽しいお話だった。
訳されたのもその頃(1936)のものを今回読んだので、なんせ言い回しが古くて読みにくかったけど、でも当時としては抜群におもしろい読み物だっただろうな。
点子ちゃんはハツラツとしててかわいいけど、両親に放っておかれて寂しいんだろうなと親の立場では考える。
また1931年の時代背景もとても気になって調べてしまった。
この4年後にオリンピックがベルリンで開かれ、さらに4年後に第二次世界大戦が始まったのだった。
点子ちゃんがかわいい、とか友だちっていいな、とかだけではない、余計なことまで考えてしまう。 -
Posted by ブクログ
ケストナー1928年の作品。児童文学としては最初の作品だそうですが、これがめちゃくちゃおもしろい!
田舎町から大都会ベルリンに遊びにきた少年エーミールの大冒険。こんな素敵な冒険、男の子だったら誰でも(もちろん女の子も大人も)してみたいはず。
登場する男の子たちがみんな元気で楽しい。その中を男の子顔負けで通り抜けていくポニー・ヒュートヒェンのかっこよさ。
「いい子」であろうとして「いい子」なエーミールとお母さんとの関係や、ベルリンで突如めばえた友情、話がうまくいきすぎるとは思いますが、児童文学なんだからそれでいいのだ。
(『飛ぶ教室』のときも思ったけど、ケストナーはちょっと先 -
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-