川野芽生のレビュー一覧

  • Genesis 時間飼ってみた 創元日本SFアンソロジー

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    やっぱりSFは、最高と思わせてくれる。想定外の景色が頭に思い浮かぶ。そして上手く騙された事が心地よい。こんなストーリー考えつくなんて。

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    2022年01月09日
  • Genesis 白昼夢通信

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    なんか最近、アンソロジーばっか読んでるような…。
    2019年12月刊行の日本SFアンソロジー。短編7編とエッセイ2編が載っています。

    第1集の『一万年の午後』のレビューで書いたのですが、ちょっと良いレストランで頼む「おまかせコース」がまさにアンソロジーだと思います。
    「おまかせ」とは言え、オードブルからデザートまで全てパイ包み焼きだったらイヤだし、全部がココナッツ風味だったらもっとイヤな訳です(笑 たとえ、どれも単品としては超美味しかったとしても!
    その意味では編集者(本著エッセイで言うところの「アンソロジスト」)の役割は非常に大きく、しかも料理とは違って、「これはケーキだからデザート」的な情報は当然無い訳ですし、そもそもデザートが最後とも決まっていない訳です。
    本著は、何と言うか…そこらへんの並びが非常に良く、飛び抜けた1皿は無くても、バランスの良いコースで、そこにまずお見事感がありました。

    その上で、個人的に好きな1編を挙げると、「痩せたくないひとは読まないでください。」でした。
    ※第1集のレビューで挙げた1編と同じ著者さんだったコトには今見返して気付いたので、自分はこの著者のスタイルが好きなのかもしれません。長編読むか…。(というコトに気付けるのもアンソロジーの良いところですね(気に入った著者の名前くらい覚えとけというツッコミもありますが…))
    99%あり得ないだろうと思う未来の社会。でも、1%くらいあり得るんじゃないか、と思わされるのが面白いところ。本編では、「太ってると会社を辞めさせられ、殺されかける社会」という、恐ろしいながらも完全にあり得ないとは言い切れない気がするもの。
    文章に通底する雰囲気がどうにもユーモラスで、少しブラックユーモアっぽい感もあるのですが、同時に考えさせられるというのが、個人的にツボでした。

    続巻も読んでいきたい、良質なアンソロジーだと思います。

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    2021年07月14日
  • Blue

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    トランスジェンダー、L、フェミニズム、DV (?)…
    トピックを上手に (?) ちりばめた作品。しかもコロナ禍をはさんでいる設定。
    人魚姫か。
    フェミニストの子が大学の周りの男子を痛烈に批判しているところ、たぶん実体験なんだろうな。リアル。

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    2026年07月22日
  • 無垢なる花たちのためのユートピア

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    圧倒的に、卒業の終わりに心揺さぶられた。
    みんなが当たり前に受け入れてる世界、その中で私たちは生きていたんだと訴える主人公に力を感じた。
    ディストピア小説は美しい世界であればあるほどその中の人間の生々しい感情が際立つのかもしれない。

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    2026年07月20日
  • 無垢なる花たちのためのユートピア

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    いずれの短編も幻想的な世界が美しく描写されている。
    幻想的であるがゆえに、登場人物の境遇や心情に入り込みにくいと感じる作品もあった。その中で、「無垢なる花たちのためのユートピア」と「卒業の終わり」は、美しさと共感性のバランスが個人的にちょうど良く感じた。

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    2026年05月06日
  • Blue

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    真砂と正雄が繋がるまでに時間がかかってしまい
    そこまでの話がわからなくなってしまった

    演劇部ということもあり
    どこが劇中なのかもわからなくなってしまった

    高校生らしく?演劇部らしく?
    とてもとてもみんな難しい事を考えてる
    ただでさえ難しいことを
    どんどん難しくしていってるように見えた

    つらい
    もっと思うままに生きたらいい
    でもそうはできない
    人も社会も複雑すぎて

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    2026年05月01日
  • Blue

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    同僚の教員が生徒に推薦していたので手に取りました。
    ページはそれほど多くないのですが、登場人物一人ひとりの思考を読み解くのが難解でした。
    ライトな読み口の小説を読むことが多いので、まるで実社会のように悩み葛藤する登場人物の姿を追いかけるのは、少し骨が折れます。

    もう少し丁寧に時間をかけて登場人物それぞれの名前と性別、互いの人間関係を整理しながら読み進めればよかったのかもしれませんが、男だと思っていた登場人物がおんなだったり、またその逆もあったり、混乱する場面もありました。

    「相手を思いやっているように見える行動も、自分の選択を自身に納得させるために他者を利用しているだけ」という指摘や、一人ひとりの人間は違うのに、それぞれの関係性をひとまとめに「友情」「恋愛」と目に見える形でラベリングすることの不自然さなど、ふと考えさせられる会話もありました。
    高校生や大学生の時期に読むと主人公たちに感情移入しやすいかもしれません。

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    2026年01月27日
  • 星の嵌め殺し

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    幻想的な世界観。

    難しかった
    言葉も漢字も…
    語彙力必要。

    たまに
    カチッとハマる歌もあったのだけど。

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    2025年06月15日
  • 奇病庭園

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    一回だと難しかった…けれど、やっぱり好きな世界観。
    人物相関図が欲しい。

    川野さんの本は、脳内で映像を浮かべるか、あくまで文字を楽しむか、迷う。

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    2025年04月14日
  • Blue

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    途中まで、ビジュアルがイメージできず、名前と登場人物が一致しなかった。それは私が性別を前提にしているということ。

    改めて冒頭を見返して、台本になっているけれど、どういう設定なんだろう?

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    2025年03月14日
  • Blue

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    イマドキっぽい小説だが、SNS・就活市場でのトランス差別や、恋愛のどうにもならなさ・名前のつかなさを書いているのは好印象だった。映画の名前も沢山出てきて魅力的だった。最後は哲学科のミステリアス人物に委ねすぎだとも思う。

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    2025年01月31日
  • Blue

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    川野芽生さんのファンなのでこちらも読みました。台本のような独特な書き方や人魚姫のお話が出てくるなど楽しめました。

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    2025年01月16日
  • 星の嵌め殺し

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    歌人の川野芽生さんの第一歌集『Lilith』に続く第二歌集『星の嵌め殺し』。神話やファンタジーの言葉がいたるところに使われ、各部タイトル「鏡と神々、銀狼と春雷」「航行と葬送」「繻子と修羅、薔薇と綺羅」のように美しい言葉遊びがされていますが、しかし冒頭一首目から「凍星よわれは怒りを冠に鏤めてこの曠野をあゆむ」と、ジェンダーへの怒りが読まれる激しさがあります。

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    2024年12月15日
  • 星の嵌め殺し

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    小説を読んで、本職は歌人として読んだ本。
    小説では性と喪失を考えるような話だったけれど、この短歌ではそんな物もありつつも、幻想的すぎて絵を結ぶことも難しく、違うガラス絵を何枚も重ねて作った絵のようで、遠近法も焦点もバラバラだが、なんだか中心が空虚な作品を見ている気がする。
    何かが不在である。だが見たこともない絵なのでそれがわからない。なんだったんだろうと心に残っても次の作品で過ぎ去っていく。何かが心に残ったことだけをぼんやりと感じている。
    ずっとそんな感じ。

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    2024年11月19日
  • Blue

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    感想
    トランスジェンダーの手術費用の捻出、貧困、鬱に自殺率の増加、就職までに、カミングアウトの問題。色々問題山積みなんだな。

    性に対する問題を垣間見た。


    あらすじ
    学校の演劇部。

    人魚が王子に恋をする物語。滝内という女性のオリジナル脚本。

    その脚本の内容や時代背景について議論する。

    演劇部では性のあり方について悩むメンバーがいた。

    それから数年経ち、大学生になったメンバーが再会する。マサはコロナでバイトができず、性転換できなかったことで見た目通りのまま男として生きていくことを余儀なくされていた。

    人魚姫の人間になりたい願望の中での不完全さとマサのトランスジェンダーとしての心と身体の不一致がオーバーラップして表現される。

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    2024年09月02日
  • 星の嵌め殺し

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    感想
    言葉が輝く。なんでそう感じるんだろう。考えてもわからない。だけど光って見えるんだから仕方ない。自分もこんなキラキラした言葉を紡ぎたい。

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    2024年07月31日
  • 奇病庭園

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    表紙の絵から連想するような、何とも奇妙な世界が本の中に広がっている。
    物語は絵画に例えると、まるでダリやヒエロニムス・ボスの絵のようだ。
    それぞれの語は奇病という共通点でゆるく繋がっている。
    あるものは鉤爪が生え、あるものは角が、あるものは翼が生える。
    そのものたちがたどった人生。
    隠れたもの、旅するもの、自由を得たもの。
    物語ははっきりと終わりもしないし、始まりもしない。幽玄、奇想、なんという言葉がぴったりだろう?

    著者の言葉の選び方はわかりやすさとは正反対のところにある。
    それがまた、この独特で奇妙な世界を作り上げている。

    正解を、わかりやすい結末を求める読者には何を言っているかわからないから、つまらないだろう。
    世の中には理解できはしないけれど、感情を呼び覚ますようなものもある。
    短い章で区切られた奇病の庭園は、もしかしたら自分自身の心の中なのかもしれない。
    私を私たらしめている私と言う人格ですら、完全には理解できない、もっと深いところの。

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    2024年07月23日
  • Blue

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    ネタバレ

    登場人物は一般的によく使われる喋り方や立ち振る舞いをしていないから、読みにくい部分がある。

    そういう人物たちが活動する高校の演劇部が前半の舞台である。
    主人公のトランスジェンダー女性、真砂は主役と して劇に出る。

    しかし、大学入学後、真砂は女性として生きるのをやめてしまう。

    そのきっかけの一つとなった葉月の話を読んで、なかなか難しいなと思った。
    真砂(後に眞靑になる)はなりたい性別として生きられる社会を望んでいる。でも、葉月が葉月のやりたいように生きることを肯定できない。
    誰にも迷惑をかけていないと言っても、誰かがある生き方を選択することで、その人以外にも影響があるかもしれない。何より、その人自身がその選択で傷つく可能性が高いとき、周りが肯定することは難しい。

    作者はこの社会にあるトランスジェンダー差別があることをはっきり否定している。
    私はそこまではっきり否定しきれない。トランスジェンダーの人をその人が望む性別で扱わなければ差別なのか?という疑問があるから。

    それでも、はっきりしきれない人間を書いているこの作品は面白かった。


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    2024年07月03日
  • Blue

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    はじめ、登場人物が誰が誰だか分かりにくい。
    読み進めるうちになんとなく個性を感じられてきて。属性を早く明らかにしたいと思ってしまうけど、属性ではなく個人を見ないとという事なのか。

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    2024年06月24日
  • Blue

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    はじめの勢いがものすごかったけれど、全体としてシャトルランのような印象、かな、?
    どれみふぁそらしど、ど、どしらそふぁみれど、ど⤴︎︎︎みたいなはい、はいつぎ!つぎ!もっと行けるぞ!ってかんじ?()

    川野芽生さんは幻想やユートピアを得意とする作家さんのイメージがあって、特に短歌なんて、圧倒的なわからなさを見せつけられるような、、、

    この作品は学生生活のトランスの生きづらさなので!トランスの人のモヤっとする部分をしることができました!

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    2024年06月16日