川野芽生のレビュー一覧

  • 奇病庭園

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    一回だと難しかった…けれど、やっぱり好きな世界観。
    人物相関図が欲しい。

    川野さんの本は、脳内で映像を浮かべるか、あくまで文字を楽しむか、迷う。

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    2025年04月14日
  • Blue

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    途中まで、ビジュアルがイメージできず、名前と登場人物が一致しなかった。それは私が性別を前提にしているということ。

    改めて冒頭を見返して、台本になっているけれど、どういう設定なんだろう?

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    2025年03月14日
  • Blue

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    イマドキっぽい小説だが、SNS・就活市場でのトランス差別や、恋愛のどうにもならなさ・名前のつかなさを書いているのは好印象だった。映画の名前も沢山出てきて魅力的だった。最後は哲学科のミステリアス人物に委ねすぎだとも思う。

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    2025年01月31日
  • Blue

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    川野芽生さんのファンなのでこちらも読みました。台本のような独特な書き方や人魚姫のお話が出てくるなど楽しめました。

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    2025年01月16日
  • 星の嵌め殺し

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    歌人の川野芽生さんの第一歌集『Lilith』に続く第二歌集『星の嵌め殺し』。神話やファンタジーの言葉がいたるところに使われ、各部タイトル「鏡と神々、銀狼と春雷」「航行と葬送」「繻子と修羅、薔薇と綺羅」のように美しい言葉遊びがされていますが、しかし冒頭一首目から「凍星よわれは怒りを冠に鏤めてこの曠野をあゆむ」と、ジェンダーへの怒りが読まれる激しさがあります。

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    2024年12月15日
  • 星の嵌め殺し

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    小説を読んで、本職は歌人として読んだ本。
    小説では性と喪失を考えるような話だったけれど、この短歌ではそんな物もありつつも、幻想的すぎて絵を結ぶことも難しく、違うガラス絵を何枚も重ねて作った絵のようで、遠近法も焦点もバラバラだが、なんだか中心が空虚な作品を見ている気がする。
    何かが不在である。だが見たこともない絵なのでそれがわからない。なんだったんだろうと心に残っても次の作品で過ぎ去っていく。何かが心に残ったことだけをぼんやりと感じている。
    ずっとそんな感じ。

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    2024年11月19日
  • Blue

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    感想
    トランスジェンダーの手術費用の捻出、貧困、鬱に自殺率の増加、就職までに、カミングアウトの問題。色々問題山積みなんだな。

    性に対する問題を垣間見た。


    あらすじ
    学校の演劇部。

    人魚が王子に恋をする物語。滝内という女性のオリジナル脚本。

    その脚本の内容や時代背景について議論する。

    演劇部では性のあり方について悩むメンバーがいた。

    それから数年経ち、大学生になったメンバーが再会する。マサはコロナでバイトができず、性転換できなかったことで見た目通りのまま男として生きていくことを余儀なくされていた。

    人魚姫の人間になりたい願望の中での不完全さとマサのトランスジェンダーとしての心と身

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    2024年09月02日
  • 星の嵌め殺し

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    感想
    言葉が輝く。なんでそう感じるんだろう。考えてもわからない。だけど光って見えるんだから仕方ない。自分もこんなキラキラした言葉を紡ぎたい。

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    2024年07月31日
  • 奇病庭園

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    表紙の絵から連想するような、何とも奇妙な世界が本の中に広がっている。
    物語は絵画に例えると、まるでダリやヒエロニムス・ボスの絵のようだ。
    それぞれの語は奇病という共通点でゆるく繋がっている。
    あるものは鉤爪が生え、あるものは角が、あるものは翼が生える。
    そのものたちがたどった人生。
    隠れたもの、旅するもの、自由を得たもの。
    物語ははっきりと終わりもしないし、始まりもしない。幽玄、奇想、なんという言葉がぴったりだろう?

    著者の言葉の選び方はわかりやすさとは正反対のところにある。
    それがまた、この独特で奇妙な世界を作り上げている。

    正解を、わかりやすい結末を求める読者には何を言っているかわから

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    2024年07月23日
  • Blue

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    ネタバレ

    登場人物は一般的によく使われる喋り方や立ち振る舞いをしていないから、読みにくい部分がある。

    そういう人物たちが活動する高校の演劇部が前半の舞台である。
    主人公のトランスジェンダー女性、真砂は主役と して劇に出る。

    しかし、大学入学後、真砂は女性として生きるのをやめてしまう。

    そのきっかけの一つとなった葉月の話を読んで、なかなか難しいなと思った。
    真砂(後に眞靑になる)はなりたい性別として生きられる社会を望んでいる。でも、葉月が葉月のやりたいように生きることを肯定できない。
    誰にも迷惑をかけていないと言っても、誰かがある生き方を選択することで、その人以外にも影響があるかもしれない。何より、

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    2024年07月03日
  • Blue

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    はじめ、登場人物が誰が誰だか分かりにくい。
    読み進めるうちになんとなく個性を感じられてきて。属性を早く明らかにしたいと思ってしまうけど、属性ではなく個人を見ないとという事なのか。

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    2024年06月24日
  • Blue

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    はじめの勢いがものすごかったけれど、全体としてシャトルランのような印象、かな、?
    どれみふぁそらしど、ど、どしらそふぁみれど、ど⤴︎︎︎みたいなはい、はいつぎ!つぎ!もっと行けるぞ!ってかんじ?()

    川野芽生さんは幻想やユートピアを得意とする作家さんのイメージがあって、特に短歌なんて、圧倒的なわからなさを見せつけられるような、、、

    この作品は学生生活のトランスの生きづらさなので!トランスの人のモヤっとする部分をしることができました!

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    2024年06月16日
  • Genesis 時間飼ってみた 創元日本SFアンソロジー

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    川野芽生さんの作品が読みたくて借りた。
    神の豚と時間飼ってみたも面白かった。子豚かわいい。肉を配ることが重要で個包装のカップ麺とかじゃダメだという気持ちはなんとなくわかる。

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    2024年06月06日
  • Blue

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    登場人物それぞれの身体と心の性別がよく分からないまま読み進めたが、意外とそういうことが明確でなくても大丈夫のような気もした。
    もちろん当事者にとっては深刻で、コロナ禍でホルモン治療が継続出来ず…なんて話は考えたこともなかったけど。
    性別のことだけでは無く、束縛男に惚れてしまう女の子とか、自分とは違う人に対して地雷を踏まない接し方とは?なんてことを考えるともう面倒で引きこもりたくなった。

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    2024年05月09日
  • Blue

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    作者の意図は確りと感じるものの、もう一押し欲しいところです。
    トランスジェンダーの方を、人にも魚にもなれない人魚に喩える表現は、自分は腑落ちしましたが、皆さんはどうでしたか?

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    2024年05月02日
  • Blue

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    冒頭、演劇部の部員が会話しているシーンで混乱する。一人称が「僕」だったり「わし」だったり
    複数の男女が会話しているかのように見えるが、実際は(外見は)女性ばかり。
    そもそも私は物語の登場人物の性自認がどうあれ嫌悪感はないが、どこかで薄らと(この人は女性の見た目だが元は男性)等と答えを知りたくなってしまう。
    そのことが悪いことなのか分からないが、やはり決めつけようとするのは良くないのだろう。

    真砂が性転換手術をしようとしたとき、両親は止めた。止めた理由がそれらしい理由なので、何となく納得してしまったし、実際真砂も止めてしまったのだが、何かモヤモヤした感じが残った。
    踏み切って手術していれば、真

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    2024年04月30日
  • Blue

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    スッと読めると思ってたんだけど
    なかなか頭と心に入ってこなかった
    深いような浅いような
    ほろ苦さだけが残った

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    2024年03月20日
  • Blue

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    ネタバレ

    読み始めてすぐ、あれれ?ってなります。
    登場人物たちの造形イメージを頭の中に描こうとすると強い違和感が出てくるのです。
    読み進めていくと、そういうことなのねって納得するんだけど。

    この小説を読むとトランスジェンダーに対する見方が一変します。
    肉体的にも精神的にも苦痛を感じつつ耐え忍びながら社会で生きている大変さに驚かされます。
    川野芽生の「Blue」はそういった現状を当事者たちの視点から心理面に寄り添うことで自分のことのように感じられる小説です。
    私自身、今回トランスジェンダーの方たちへの知識の乏しさから無意識ながら偏見を抱えていたことに気づかされました。
    専門書を読むより切実な当事者感を受

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    2024年03月15日
  • 奇病庭園

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    少しずつ登場人物や世界がリンクしていくのは素晴らしかった。真夜中にひっそりじっくり読みたい本。
    (ただし、きちんと集中して読まないと置いていかれる)

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    2024年02月18日
  • 奇病庭園

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    とても短い掌篇で構成された幻想小説である。なかなか格調高い文体であるが(ゆえに?)、イメージをつかみにくい。山尾悠子さんの作品を思い出した。
    描かれているのは現実とはまったく異なる異形の世界だ。“奇病”により、もともと身に備わっていたなにかが失われた。その後、長い時を経て彼らの子孫に再び顕在化する。それによって巻き起こる騒動が綴られていく。
    一話完結なのかと思いながら読み進めていくと、意外な形で繋がっていくので油断できない。

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    2024年02月17日