川野芽生のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
冒頭、演劇部の部員が会話しているシーンで混乱する。一人称が「僕」だったり「わし」だったり
複数の男女が会話しているかのように見えるが、実際は(外見は)女性ばかり。
そもそも私は物語の登場人物の性自認がどうあれ嫌悪感はないが、どこかで薄らと(この人は女性の見た目だが元は男性)等と答えを知りたくなってしまう。
そのことが悪いことなのか分からないが、やはり決めつけようとするのは良くないのだろう。
真砂が性転換手術をしようとしたとき、両親は止めた。止めた理由がそれらしい理由なので、何となく納得してしまったし、実際真砂も止めてしまったのだが、何かモヤモヤした感じが残った。
踏み切って手術していれば、真 -
Posted by ブクログ
ネタバレ読み始めてすぐ、あれれ?ってなります。
登場人物たちの造形イメージを頭の中に描こうとすると強い違和感が出てくるのです。
読み進めていくと、そういうことなのねって納得するんだけど。
この小説を読むとトランスジェンダーに対する見方が一変します。
肉体的にも精神的にも苦痛を感じつつ耐え忍びながら社会で生きている大変さに驚かされます。
川野芽生の「Blue」はそういった現状を当事者たちの視点から心理面に寄り添うことで自分のことのように感じられる小説です。
私自身、今回トランスジェンダーの方たちへの知識の乏しさから無意識ながら偏見を抱えていたことに気づかされました。
専門書を読むより切実な当事者感を受 -
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Posted by ブクログ
東京創元社の日本SFアンソロジーシリーズ「Genesis」、毎年刊行されるこのシリーズもこれで4冊目となる。いつもこの本が出るのを本当に心待ちにしてきており、申し分なく期待どおりの作品集となっている。このアンソロジーには有名なSF作家、新人SF作家が執筆しているのでいつも時間をかけて読んでいる。
短編が多い中、一番スペースを割いていたのが小田雅久仁の「ラムディアンズ・キューブ」で、私はこれが一番面白かった。この方のお名前はあまり覚えていなかったが、今回の作品でとても興味を持った、読み終えて直ぐに先々月出版された「残月記」を購入した。刊行されて間もないのに重版が出ていたということは、やはり人気 -
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