吉行淳之介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「原色の街」
色街に絡め取られた、人生の成り行きを紡ぎ出している。
客に受けられるという穏当な手段でも、心中未遂という一刀両断的な手段でもこの街から逃れられない。むしろ逃れたくない自分から逃れられない。デスティニ、運命はこうも決定づけるのか。
「驟雨」
色街の女に本気になっていく男の物語
サイコロ
→不完全を示し、二人の気持ちが交わりそうで交わらないことを仄めかす。
落葉
落ちるはずのない緑葉が、にわか雨のようにボトボト落ちていく。それは娼婦に心を寄せることなぞ考えもしなかった主人公を、葉になぞらえ、幹(正道)から落ちていく様を描く
茹でがに
散らばる茹でがには、娼婦への嫉妬を、ダイレ -
購入済み
絵画のような小説
本作は、『驟雨』など叙情的な短編の名手として知られる吉行淳之介の数少ない長編だが、詩や絵画を想わせる叙情的さは健在であり、主人公や、それを取り巻く女たちとの人間関係や心象風景にも、作者独特の、はかはさや繊細さを味わえる作品です。
一方、ロードムービーのような作品が多い作者にしては、本作にはオチもあるので、初めての吉行淳之介の作品の読者も満足のゆくことだろう。
ちなみに、『砂の上の植物群』も本作のような絵のような小説。 -
Posted by ブクログ
中年男で妻子あり
なのに遊び人で、若い女といくつもの関係を持っている
そんなやつとの恋愛が、遊びでないわけがない
だから本番行為なし
でもそれ以外なら何でも許しちゃう
そんな娘
処女だと言っている
しかし本当に処女なのだろうか?中年男は疑わしく思うのだった
そんなことにこだわっても仕方がないけれど
なんかからかわれてるみたいだし
若い男の影を見て、嫉妬の気持ちもわいてくる
でも本番行為なし
させてもらえない
まあがっついても仕方がないんだけど
遊んでやってるつもりが、遊ばれてるような気分になってくる
そんなふうに思うということは
遊びじゃなくて、ほんとうは深い関係になりたいのか?
それとも女の