岩室忍のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
エンジンがかかるのに時間がかかったが文章に慣れると引き込まれるように読み進めれる。時代小説の堅苦しさもなく、そして時代に沿って話を進めていくのではなく蘊蓄もあり、そして庶民寄りの内容だったので新たな発見、見方もでき読まずに返却しようと思ったが日にちはかかったが読んでよかった、と思える内容だった。
信長の無謀な今まで造船した事ない鉄の船を2年という短期間で造るよう命令され九鬼嘉隆、丹羽長秀らが奔走し出来上がるまでの期間の生活などを描いた話で情景も描くことができるし、難しく書いていないので頭に入っていきやすい。
のめり込みすぎて時間がかかったのが少し悔しい。 -
Posted by ブクログ
「家康の軍師(青龍の巻)」この第一巻は家康が生まれ桶狭間の戦いまでの小説。今川の人質にいた時の今川義元の軍師太原宗孚雪斎(たいげんそうふせつさい)の元信(家康)への教訓。「其方は死ぬまで忍辱の鎧を脱いではならぬ。どんな時でも我慢をすれば天下の方から近づいてくる」「急ぐな、急ぐとつまずいて転ぶ。転ぶと乱世では立ち上がれなくなる」「臆病は悪いことではない。その代わり知恵を得るため人の話をよく聞くことだ。そして少しばかり勇気を持て、蛮勇はいかんぞ」「彼を知り己を知れば、百戦して危うからず」「人を見誤るな」
戦国の軍師とは己の立場を知り冷静に敵の動きに敏感に戦略戦術を組む、全ては「人」なのだという。現