【感想・ネタバレ】天祐は信長にあり(一) 覇王誕生のレビュー

あらすじ

尾張の織田弾正忠家の当主信秀は、小嶋日向守信房の娘・雪を見初め継室とするが、雪は出産直後に儚くもこの世を去るのだった。母の命と引き換えに生を受けた子は吉法師と名付けられる。吉法師は負けん気の強い少年へと成長し那古野城の城主となるが、たびたび城を抜け出しては城下の子供たちを家来にして遊び回っていた。そして、短袴に小袖を羽織り、茶筅髷を赤い紐で結い上げ、腰に巻いた荒縄に瓢箪や袋をぶら下げるなど、奇抜な装いや振る舞いから「大うつけ」と呼ばれるようになる。だが、吉法師の師となる沢彦宗恩や津島の大橋重信など、蛮行の陰に見え隠れする才に気づく人物も。信長の旧臣太田牛一が著した『信長公記』に基づきながら、大胆な発想で信長が本能寺に散るまでを描く大河小説の幕開け! 大人気シリーズ『剣神』の岩室忍が一番書きたかった織田信長の生涯。全八巻、隔月発売予定。

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Posted by ブクログ

僕は、岩室忍さんの作品は好きだ。変な言い訳じみた記述が無くて、解りやすいからだ。この作品は「信長公記」に基づいて描かれている、とのことで、史実に近いとは思うけれど、「信長公記」さえも、徳川幕府の意図で家康の都合の良いように改ざんされている可能性があるから、どこまで真実か解らないけど、小説は面白いのが一番だから、今後の展開に期待している。

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2024年10月21日

Posted by ブクログ

『桶狭間で死ぬ義元』を読んだので、今度は信長サイドから桶狭間を知ろうと思った。本作は信長出生以前から書き起こされ、吉法師と呼ばれた幼少期、そして元服して信長となり初陣を経験し、美濃の蝮の娘を娶るまでを一気に描く。戦国武将の名前をいちいち名字+仮名+諱で表記するのは著者のこだわりのようだが、敵味方のややこしい登場人物の関係性が余計にややこしくなる。それでも信長の大うつけ振りに隠された、大将の片鱗を見せる言動に惹かれて読んでしまう。

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2025年04月22日

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