岩室忍のレビュー一覧
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家康の存命の頃のお話。
年々巨大化する江戸という大都市。
市中も問題が多発している。
江戸支柱の安寧を任されたのが初代北町奉行、米津官兵衛である。
当時はたった15人で足軽上がりの道新たちが激務をこなしていた。
まだ火消し制度もなく、火付け盗賊改も存在しなかった頃。
やっと、味噌の他に醤油の素となる「たまり」が出回り始め、そばも、今のような蕎麦切りはなく蕎麦がきなどがあるだけだった。
そんな時代、人口とともに全国から男たちが江戸に集まり、食文化も誕生の時を迎えていた。
吉原の始まりもこのころ。
電光石火の米津官兵衛の働きぶりは、初期の奉行所というだけあって、まだまだ奉行以下の主従のまと -
Posted by ブクログ
ネタバレ前作に続き、重信の神夢想流伝播の旅が続きます。
時代的には本能寺の変の前後で、世の趨勢が大きく動くタイミング。重信と関係の深い人たちもその流れに巻き込まれていきます。
その中で氏家左近の討死はショックでした。刑部太夫の道場における重信の兄弟子的存在で、1巻での稽古の場面などが思い出され、さすがに胸に応えるものがありました。
ただ、左近討死以降はトーンダウンしてしまった感が。時代背景に関する記述が多くなって、重信が登場する場面が若干減ってきたのと、剣術とはあまり関係のない阿国絡みのエピソードがやや多かったのがその要因でしょうか。
本シリーズに求めるのは、やはり剣豪・林崎甚助の活躍なので、