岩室忍のレビュー一覧

  • 天祐は信長にあり(四) 四面楚歌

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    いつもながら、岩室さんの作品は、「本当かいな⁉️」ということが書いてある。小説はフィクションだから、史実に反しない限り、何を書いても構わないと思うけれど、それにしても、驚きの展開である。まあ、面白ければいいんだけれど・・・

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    2025年04月02日
  • 天祐は信長にあり(三) 天下布武

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    小説はフィクションだから、作者の裁量である程度の虚飾は許される、と思う。しかし、まさか、あのお市の方が?!さらに茶々まで?!岩室忍さんの想像力(創造力?)には脱帽だ!!でも、歴史の大筋さえ外さなければ、時代小説は面白い方が良いに決まっている!!

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    2025年02月11日
  • 軒猿の娘

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    岩室忍さんは、結構大胆な展開の作品を書かれているけれど、さすがに本能寺の変については、歴史上知られている事実を逸脱するところまでは、いかなかった、ということか?信長を殺したのは、軒猿のくノ一だった、という結末かと思っていた。

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    2024年06月29日
  • 初代北町奉行 米津勘兵衛〈一〉 弦月の帥

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    江戸時代最初期、家康から秀忠に政権が移る頃の話。江戸幕府初代のお奉行様が主人公。
    時代背景をめちゃめちゃ感じられるし、当時の警察(兼検察?)・裁判官の仕事はなかなか面白い。ただ、話が唐突に飛ぶし、それがなんらかの意図に基づいて場面転換してるように読み取れなかったのが残念。
    題材は面白いけどあまり感情移入はできなかった。

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    2024年04月30日
  • 剣神 竜を斬る 神夢想流林崎甚助5

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    ネタバレ

    本作での山場は、老いたとはいえ日本史に疎い私でも知っている本田忠勝との手合わせの場面でしょうか。短い場面でしたが、名だたる相手との対決だったため、なかなかの緊迫感がありました。

    ただ、前作と同じく重信以外の人物に割かれる文章が多くなってきたのと、ストーリー的に大きな幹となる大目標のようなものがないためか、やや散漫な印象を受けます。

    個人的には1巻での仇討ちのような、明確な大目標のある物語の方が好みなので、次巻はそうした内容であってほしいところ。

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    2024年04月23日
  • 剣神 風を斬る 神夢想流林崎甚助4

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    ネタバレ

    相変わらず神夢想流を広める旅が続きますが、前巻あたりから林崎甚助の活躍ではなく、彼を介した戦国~江戸時代の武将や剣客たちを描くお話のような印象に。

    それも、多くの人たちを広く・浅く描いているためか、これといった山場がなく、淡々と話が進んでいく感が強かった気がします。

    ただ、重信が根岸兎角を切り伏せたシーンは、前作で岩間小熊之介を卑劣な騙し討ちした兎角の憎らしさも相まって、とっても胸がスカッとして気分が良かったです。

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    2024年04月21日
  • 剣神 鬼を斬る 神夢想流林崎甚助3

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    ネタバレ

    前作に続き、重信の神夢想流伝播の旅が続きます。

    時代的には本能寺の変の前後で、世の趨勢が大きく動くタイミング。重信と関係の深い人たちもその流れに巻き込まれていきます。

    その中で氏家左近の討死はショックでした。刑部太夫の道場における重信の兄弟子的存在で、1巻での稽古の場面などが思い出され、さすがに胸に応えるものがありました。

    ただ、左近討死以降はトーンダウンしてしまった感が。時代背景に関する記述が多くなって、重信が登場する場面が若干減ってきたのと、剣術とはあまり関係のない阿国絡みのエピソードがやや多かったのがその要因でしょうか。

    本シリーズに求めるのは、やはり剣豪・林崎甚助の活躍なので、

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    2024年04月18日
  • 剣神 炎を斬る 神夢想流林崎甚助2

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    ネタバレ

    前作で仇討ちという大きな目標を達成した次は、スサノオの命で神夢想流を広めることが目標に。

    もしそれに反すれば、近しい人・親しい人の命が奪われてしまうという過酷なもの。

    ただ、読む側的には目的が漠然としているので、カタルシスを感じにくく思いました。

    それでも、塚原卜伝など私でも知っている剣豪たちとのやりとりは、ムネアツでありました。

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    2024年04月17日
  • 初代北町奉行 米津勘兵衛〈十〉 幻月の鬼

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    江戸時代の初期というのは、あまり資料がない、とはいえ、「本当かい?!」と言いたくなる箇所が随所にあった。まあ、「言った者勝ち」ということか⁉️

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    2024年03月12日
  • 信長の軍師外伝 本能寺前夜(下)

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    時の権利者を取り込む事で体勢を維持してきた天皇と公家。しかし信長は与えられた官位を全て返上し力だけ強力な公家にとって不気味な存在へと変貌する。本作では信長が南蛮の王を参考にして国を統治するのかと疑心暗鬼になる公家と言う視点で描かれている。

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    2024年03月10日
  • 信長の軍師 巻の四 大悟編

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    信長は西洋の王族のような統治を目指し天皇家と対立する。天皇も信長が勤王の志か疑問に思い将軍宣下を与えない。そんな中で国師号を与えられた快川紹喜が信長によって焼き殺され天皇家との溝が決定的になる。お化け公方と呼ばれる観修寺紹可が信長暗殺に奔走する

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    2023年10月12日
  • 信長の軍師 巻の三 怒濤編

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    美濃攻略から石山本願寺との戦いまで。信長は将軍殺しの汚名を着るのを躊躇し反信長で挙兵した将軍義昭を殺さずに追放するがそのツケを後々払うこととなる。山中の猿、蛇石など細かいエピソードも載っている。

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    2023年10月01日
  • 信長の軍師 巻の二 風雲編

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    元服を果たした吉法師。信長と言う名は師沢彦が名付ける。斎藤道三の娘帰蝶を正室に迎え対今川義元に備え斎藤家と同盟を結ぶが義龍が道三を討ちまた斎藤家と関係が悪化する。尾張国内では弟信勝を含めた主家を次々と滅ぼし国内統一を完成。今川家では太原雪斎、朝比奈泰能2人の重鎮が相次いで亡くなるなか義元は上洛の為兵をあげるが桶狭間で信長に討たれる。信長はいち早く鉄砲に目をつけ鉄砲隊設立に手を尽くす。作中では信長の息子のちの信忠が帰蝶の子と言う設定になっている。この後の展開に期待

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    2023年09月18日
  • 信長の軍師 巻の一 立志編

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    信長の師沢彦宗恩。立志編は主人公が謎の多い人物なので作家さんの創造性が良く練り込まれた作品。京都で助けた朱鷺と翡翠親子がこれからどの様に絡んでくるのか楽しみ。

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    2023年09月10日
  • 信長の秘宝レッドクロス

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    時代小説、特に伝記物は誰にスポットを当てるかで何もかもが違ってしまう。
    しかし、戦国の世、特に信長から秀吉、家康と征夷大将軍が変わるこの時代は、武力の強さだけに関わらない陰謀、策略、裏切りの時代だった。
    誰が正義で誰が悪なのか、視点が違えば180度違う。

    この小説は、武田信玄の血と織田信長の血を引く、真っ当な正当性のある男児、織田秀信の存在を軸に話がすすむ。
    ザビエルが持っていたとされる黄金にルビーを散らした十字架が宝物として隠された存在に。

    夥しい血が流された時代。
    日本統一がなされた時代。
    その反面キリスト教を広めながら、最後は日本を占領地とする西洋の野望が見え隠れする時代でもあった。

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    2023年08月10日
  • 剣神 心を斬る 神夢想流林崎甚助7

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    林崎甚助という人は、確かに凄い人だったんだろうけど、あっちこっちに子供を作って、かなり人間くさいところもあって、好感を持って見ていた。この人は、もっと広く、世の中に知られても良いんじゃないか?

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    2023年08月08日
  • 天狼 明智光秀(下) 信長の軍師外伝

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    所司代村井貞勝の武力で天下統一をしたら天皇制の下での官位など必要無いと言う言葉。公然と現体制を真っ向から否定する信長。信長は勤王にあらず。この言葉で皇室を取り巻く公家衆が密かに信長打倒に動く。

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    2023年07月14日
  • 天狼 明智光秀(上) 信長の軍師外伝

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    土岐源氏の血を引き継いだが土岐氏の衰退で明智家に養子になった光秀。快川紹喜に師事し若かりし頃毛利元就、上杉謙信などに会うため諸国を巡る旅に出る。

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    2023年07月01日
  • 家康の軍師(4) 玄武の巻

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    この作品は、なんか家康の一生が淡々と語られ過ぎていて、今一もの足りないように感じた。最後の大阪夏の陣の場面は、ワクワクしたけれど。

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    2023年05月18日
  • 剣神 神を斬る 神夢想流林崎甚助1

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    6才の時、 闇討ちで父を亡くした民治丸。
    父が残した大太刀初代信国が抜ける様に神の屋奥の院に籠って修行した末に新たな剣法を授かる。
    時代は、戦乱の世に突入し、民治丸も元服して甚助と名乗り、父の仇討ちのため上京する。
    ニッと笑って、心を整え、壁に向かう。

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    2022年09月25日