岩室忍のレビュー一覧

  • 家康の黄金 信長の軍師外伝

    Posted by ブクログ

    武田信玄がこの才能に惚れ込んだ土屋十兵衛こと大久保長安。武田家滅亡後は徳川家康に仕え、金山奉行だけでなく、石見守、勘定奉行、松平忠輝の家老を兼任させ、外様で唯一老中に就任した。女遊びと金遣いの剛気さに家康も惚れ込み、江戸幕府の創成期を金で支えたと言っても過言ではない。

    0
    2022年01月18日
  • 初代北町奉行 米津勘兵衛〈三〉 峰月の碑

    Posted by ブクログ

    家康の存命の頃のお話。
    年々巨大化する江戸という大都市。
    市中も問題が多発している。
    江戸支柱の安寧を任されたのが初代北町奉行、米津官兵衛である。
    当時はたった15人で足軽上がりの道新たちが激務をこなしていた。
    まだ火消し制度もなく、火付け盗賊改も存在しなかった頃。

    やっと、味噌の他に醤油の素となる「たまり」が出回り始め、そばも、今のような蕎麦切りはなく蕎麦がきなどがあるだけだった。

    そんな時代、人口とともに全国から男たちが江戸に集まり、食文化も誕生の時を迎えていた。
    吉原の始まりもこのころ。


    電光石火の米津官兵衛の働きぶりは、初期の奉行所というだけあって、まだまだ奉行以下の主従のまと

    0
    2021年10月16日
  • 初代北町奉行 米津勘兵衛〈二〉 満月の奏

    Posted by ブクログ

    徳川家康が自ら設置した北町奉行の初代、『米津勘兵衛』が主人公。

    時はまだ大阪城が存在し、豊臣の残党も、徳川に反発し幕府をひっくり返そうとしている輩が跋扈している時代。

    まだ奉行所ができて間もない時なので、いささか荒っぽい。
    少ない人数で男ばかりで、揉め事がやたら多い江戸の街を収めようとするのだから、大変なことだった。

    当時の諸事情も描かれ、実の興味深いシリーズの第二弾。

    0
    2021年08月12日
  • 初代北町奉行 米津勘兵衛〈一〉 弦月の帥

    Posted by ブクログ

    「信長の軍師」シリーズの著者が、満を持して贈る驚愕の時代小説!三河以来の譜代の臣米津勘兵衛は、家康直々の命で初代北町奉行に任じられる。江戸創成期を守り抜いた男を描く、衝撃の捕物帳。これぞ、令和版『鬼平犯科帳』

    0
    2021年07月15日
  • 初代北町奉行 米津勘兵衛〈一〉 弦月の帥

    Posted by ブクログ

    実に楽しみな新シリーズ。

    信長の軍師シリーズで、新しい角度から信長を見つめ直した歴史小説の新鋭。

    まだ大阪城に茶々がいて、家康が存命で、秀忠を将軍としたのちも、実際には政治に強く関与。

    江戸もまだまだ形成途中な時期。
    大都市になることは確実な江戸の安寧を図ろうと町奉行所を作る。信頼の厚い米津勘兵衛を任命。
    手探り状態で作る過程を物語にしている。

    これから楽しみなシリーズ。

    0
    2021年07月04日
  • 天狼 明智光秀(下) 信長の軍師外伝

    Posted by ブクログ

    乱世を薙ぎ倒す運命、太平の世を築く運命。「天下布武」目前になぜ、光秀は信長に弓を引いたのか?心の裡に狼の覚醒を感じた光秀の想いが此処に。

    0
    2020年01月20日
  • 信長の軍師 巻の四 大悟編

    Posted by ブクログ

    主人公の沢彦について自分が知っているのは、岐阜の命名と天下布武を信長に提唱した禅僧と言うことぐらいで、その他は殆ど知らない。数多い信長作品でも沢彦を中心に据えたものは殆ど無いと思うので、そう言う面からも、新たな視点で見る信長を描こうとした作者の意欲を自分勝手に想像する。
    物語の本筋ではない枝葉のところで、定説とは異なる内容をちりばめているところも、非常に興味深かった。

    0
    2020年01月15日
  • 天狼 明智光秀(上) 信長の軍師外伝

    Posted by ブクログ

    「信長の軍師」を描いた著者・岩室忍氏が描く明智光秀。毛利元就をして「才知明敏、稀に見る優れた男。しかし、その相貌には狼が眠っている」と言わしめた衝撃の生涯が此処に。その序章が始まる。

    0
    2020年01月14日
  • 家康の軍師(2) 朱雀の巻

    Posted by ブクログ

    長篠の戦いで武田勝頼の敗戦は信長の高天神城をわざと落城させた事前作戦で、勝頼の傲慢さから有頂天になり自分が強いと錯覚をうまく利用した戦いとなる。武田の騎馬戦と信長、家康の鉄砲隊と戦いで武田側は1万2千いた兵力の内1万数千を失い壊滅状態となる。また強引な新たな城作りで領民に重税を課したことで武田家の滅亡を招いた、とある。人間貪欲で独りよがりの傲慢さはどの時代でも結果は同じになるを証明したと言えよう。現代、ロシアvsウクライナの戦争でもプーチンの傲慢さと強気な性格はやがて敗退へ進む事になるが、果たして「核」はどうなるのか疑問だ。

    0
    2025年05月15日
  • 天祐は信長にあり(一) 覇王誕生

    Posted by ブクログ

    『桶狭間で死ぬ義元』を読んだので、今度は信長サイドから桶狭間を知ろうと思った。本作は信長出生以前から書き起こされ、吉法師と呼ばれた幼少期、そして元服して信長となり初陣を経験し、美濃の蝮の娘を娶るまでを一気に描く。戦国武将の名前をいちいち名字+仮名+諱で表記するのは著者のこだわりのようだが、敵味方のややこしい登場人物の関係性が余計にややこしくなる。それでも信長の大うつけ振りに隠された、大将の片鱗を見せる言動に惹かれて読んでしまう。

    0
    2025年04月22日
  • 天祐は信長にあり(四) 四面楚歌

    Posted by ブクログ

    いつもながら、岩室さんの作品は、「本当かいな⁉️」ということが書いてある。小説はフィクションだから、史実に反しない限り、何を書いても構わないと思うけれど、それにしても、驚きの展開である。まあ、面白ければいいんだけれど・・・

    0
    2025年04月02日
  • 天祐は信長にあり(三) 天下布武

    Posted by ブクログ

    小説はフィクションだから、作者の裁量である程度の虚飾は許される、と思う。しかし、まさか、あのお市の方が?!さらに茶々まで?!岩室忍さんの想像力(創造力?)には脱帽だ!!でも、歴史の大筋さえ外さなければ、時代小説は面白い方が良いに決まっている!!

    0
    2025年02月11日
  • 軒猿の娘

    Posted by ブクログ

    岩室忍さんは、結構大胆な展開の作品を書かれているけれど、さすがに本能寺の変については、歴史上知られている事実を逸脱するところまでは、いかなかった、ということか?信長を殺したのは、軒猿のくノ一だった、という結末かと思っていた。

    0
    2024年06月29日
  • 初代北町奉行 米津勘兵衛〈一〉 弦月の帥

    Posted by ブクログ

    江戸時代最初期、家康から秀忠に政権が移る頃の話。江戸幕府初代のお奉行様が主人公。
    時代背景をめちゃめちゃ感じられるし、当時の警察(兼検察?)・裁判官の仕事はなかなか面白い。ただ、話が唐突に飛ぶし、それがなんらかの意図に基づいて場面転換してるように読み取れなかったのが残念。
    題材は面白いけどあまり感情移入はできなかった。

    0
    2024年04月30日
  • 剣神 竜を斬る 神夢想流林崎甚助5

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    本作での山場は、老いたとはいえ日本史に疎い私でも知っている本田忠勝との手合わせの場面でしょうか。短い場面でしたが、名だたる相手との対決だったため、なかなかの緊迫感がありました。

    ただ、前作と同じく重信以外の人物に割かれる文章が多くなってきたのと、ストーリー的に大きな幹となる大目標のようなものがないためか、やや散漫な印象を受けます。

    個人的には1巻での仇討ちのような、明確な大目標のある物語の方が好みなので、次巻はそうした内容であってほしいところ。

    0
    2024年04月23日
  • 剣神 風を斬る 神夢想流林崎甚助4

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    相変わらず神夢想流を広める旅が続きますが、前巻あたりから林崎甚助の活躍ではなく、彼を介した戦国~江戸時代の武将や剣客たちを描くお話のような印象に。

    それも、多くの人たちを広く・浅く描いているためか、これといった山場がなく、淡々と話が進んでいく感が強かった気がします。

    ただ、重信が根岸兎角を切り伏せたシーンは、前作で岩間小熊之介を卑劣な騙し討ちした兎角の憎らしさも相まって、とっても胸がスカッとして気分が良かったです。

    0
    2024年04月21日
  • 剣神 鬼を斬る 神夢想流林崎甚助3

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    前作に続き、重信の神夢想流伝播の旅が続きます。

    時代的には本能寺の変の前後で、世の趨勢が大きく動くタイミング。重信と関係の深い人たちもその流れに巻き込まれていきます。

    その中で氏家左近の討死はショックでした。刑部太夫の道場における重信の兄弟子的存在で、1巻での稽古の場面などが思い出され、さすがに胸に応えるものがありました。

    ただ、左近討死以降はトーンダウンしてしまった感が。時代背景に関する記述が多くなって、重信が登場する場面が若干減ってきたのと、剣術とはあまり関係のない阿国絡みのエピソードがやや多かったのがその要因でしょうか。

    本シリーズに求めるのは、やはり剣豪・林崎甚助の活躍なので、

    0
    2024年04月18日
  • 剣神 炎を斬る 神夢想流林崎甚助2

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    前作で仇討ちという大きな目標を達成した次は、スサノオの命で神夢想流を広めることが目標に。

    もしそれに反すれば、近しい人・親しい人の命が奪われてしまうという過酷なもの。

    ただ、読む側的には目的が漠然としているので、カタルシスを感じにくく思いました。

    それでも、塚原卜伝など私でも知っている剣豪たちとのやりとりは、ムネアツでありました。

    0
    2024年04月17日
  • 初代北町奉行 米津勘兵衛〈十〉 幻月の鬼

    Posted by ブクログ

    江戸時代の初期というのは、あまり資料がない、とはいえ、「本当かい?!」と言いたくなる箇所が随所にあった。まあ、「言った者勝ち」ということか⁉️

    0
    2024年03月12日
  • 信長の軍師外伝 本能寺前夜(下)

    Posted by ブクログ

    時の権利者を取り込む事で体勢を維持してきた天皇と公家。しかし信長は与えられた官位を全て返上し力だけ強力な公家にとって不気味な存在へと変貌する。本作では信長が南蛮の王を参考にして国を統治するのかと疑心暗鬼になる公家と言う視点で描かれている。

    0
    2024年03月10日