トマス・ハリスのレビュー一覧

  • 羊たちの沈黙(上)(新潮文庫)
    難しい文章じゃなくてほっとしている。
    レクターが難しそうな話をしているイメージがあったので。

    レクターの周りの人間が不気味。レクターの人を壊す方の力が、立ち直らせる力になったら近くの牢の人が救われただろうに。
  • ハンニバル(下)(新潮文庫)
    食人(カニバリズム)を連想させる名前の通り、この作品の終盤にはハンニバル・レクターによるグルメショーがある。そこに至るまでにも様々な活劇がある。それは多くの読者が期待したものでもあるだろうし、見たくなかったものでもあると思う。厳戒房に囚われた危険でミステリアスなカリスマは、この作品で正体を晒し、ただ...続きを読む
  • ハンニバル(上)(新潮文庫)
    名作「羊たちの沈黙」の続編。トマスハリスは寡作の作家で、この続編が出るまで何年も待たなければならなかった。

    これも緊張感があって面白い作品ではあったが、ただ、期待が高すぎて少々アレだったかなというのが正直な感想。
    やはり、囚われの身でありながらその頭脳で外に影響を与えるという構図がレクターのカリス...続きを読む
  • 羊たちの沈黙(上)(新潮文庫)
    クラリスとハンニバルの邂逅。なぜハンニバルがクラリスに結果としてあれほど執着するのかはここではまだ分からず。バッファロウビルの捜査を通じて事態は走り出す。
  • 羊たちの沈黙(下)(新潮文庫)
    バッファロウビル事件の終結と、静かに次に繋がる余韻。ここからハンニバルに話がとぶと思うと、もう少し間を埋める描写があってもよかったのでは。
  • ハンニバル(下)(新潮文庫)
    クラリスとレクター博士の関係性の終着点。メイスンの最期はショッキングなかたちだったけど、これがカルマなのか。決してハッピーエンドではない。
  • 羊たちの沈黙(上)(新潮文庫)
    サイコサスペンス。ミステリ。
    クラリスとレクター博士の会話が面白い。
    『森博嗣のミステリィ工作室』によると、『すべてがFになる』の冒頭は、この作品に影響を受けているらしい。
    森博嗣ファンとしても興味深い作品。下巻にも期待。
  • ハンニバル・ライジング(下)(新潮文庫)
    何を考えてるかわからない怪物的なところがハンニバルの魅力だと思うのだけど、今回のでその魅力が減ったと考えるひとが多くいてもそれはしょうがないなぁと思える内容でした。
    これは…うーん、そこまで衝撃の事実ってわけではない(実際あったらそりゃすごく辛いけど)想定内の展開と、特に魅力もないし誰が誰だか区別し...続きを読む
  • ハンニバル・ライジング(上)(新潮文庫)
    ハンニバルがどうしてあぁなったのかを描く子供時代の話。

    前半は切ないし辛いけど、中盤辺りからはなんとなくテンポが遅くそこまで劇的な変化がないので羊たちの沈黙などに比べてしまうとやっぱり盛り上がりにかけるなぁという印象。
    あと家族についてはもっと掘り下げてたほうが悲しみが増したかもしれない…思ったよ...続きを読む
  • ハンニバル(下)(新潮文庫)
    レクターシリーズのうち、時系列的には最後にあたるものである。レクター博士が、その天才性・異常性をいささかも衰えることなく発揮してくれている一方で、そのレクター博士が、「怪物」でありつつも同時に「人間」であることが様々な場面で吐露されていくことになる。むしろ、もともとは一応(?)「人間」であった存在が...続きを読む
  • ハンニバル・ライジング(下)(新潮文庫)
    ハンニバルの復讐劇の完結。
    まあ、とは言えただのそれだけで終わるはずもなく、当然未来のレクター博士になる切っ掛けが紹介されるわけだけど、結構安易だった気もするかなあ。
    この物語自体が後付けだろうからアレなんだけど、結局この話の人達ってその後の未来に欠片も出て来ないのもアレだよね……。
    もっと、その理...続きを読む
  • ハンニバル・ライジング(上)(新潮文庫)
    タイトルの通りのハンニバルの成長過程が見て取れる作品。
    何と言うか、最初からかなりキツイ感じの展開が続いて、
    その後はいきなり場面が飛んで日常生活らしくなるんだけど、どういう方向に向かっているのかよく分からない感じ。
    ハンニバル・レクターとしての開花はまだ若干しかないけど、この後どうやってあの怪物に...続きを読む
  • 羊たちの沈黙(下)(新潮文庫)
    レクター博士が脱獄し、クラリスは皮剥ぎ殺人犯バッファロー・ビルと対決する。
    レクター博士に影響を受けて生み出された、他作品のキャラクターを見慣れてしまっているせいか、あまりレクター博士がすごいと感じなかった。そうすると、普通のストーリーと翻訳調の本文が残る。
  • 羊たちの沈黙(下)(新潮文庫)
    要はレクター目立たせるために、バッファロウビルはフランシスダラハイドよりも薄いキャラになったってことですかね?
    まあ、ダラハイドも満月に殺人起こすとかちょいやり過ぎ感あったんで、これくらい中身がよくわからない造形の方がリアリティあるのかもしれんね。下手に内面描写すると嘘臭くなるし。
    なんか、羊たちの...続きを読む
  • 羊たちの沈黙(下)(新潮文庫)
    そのままでも伝わりづらいし、意訳盛り込みすぎるとなっちゃんて言われるし、大変な仕事なんだろうなぁ翻訳、と思いながら読むと集中できない。
  • ハンニバル・ライジング(上)(新潮文庫)
    2度目かもしれない。
    恐らく2度目。
    確信のもてないくらい、残念ながらそれほど印象に残らない内容。
    レクターがもっともっと魅力的に書かれてもよかった。
    子供時代なのだから仕方ないのだが。
  • 羊たちの沈黙(下)(新潮文庫)
    全体的な感想では、クラリスよく頑張ったな!という感じ。あと、レクター博士が言うほど出番がなくて、ちょっと残念。整形しちゃうのはもっと残念。
    上の後半からだんだん真相に近づいていくにつれ、スピード感があって読みやすかった。ラストの犯人との対決も、ハラハラした。
    また、羊たちの沈黙というタイトルも素敵で...続きを読む
  • ハンニバル・ライジング(上)(新潮文庫)
    Hannibal the Cannibalの片鱗は、上巻ではほとんど見られません。過酷な戦争体験をした少年が、心の拠り所となる女性と出会うまでがメインです。
    映画の方を先に見たので、退廃的かつ耽美なイメージで読み進めたのですが、途中から完全にギャスパー・ウリエル像は消えましたね〜。映画のレクター博士...続きを読む
  • 羊たちの沈黙(上)(新潮文庫)
    映画は原作に忠実に作られているのだな。という印象。

    原作のレクター博士もアンソニー・ホプキンスのレクター博士の印象とピッタリ合う。

    もっと読みにくいかと思っていた。
  • ハンニバル(下)(新潮文庫)
    「天才」の描写って映像化するとどうしても伝わりにくいし、凡才に幾ら言葉を尽くして天才の頭の中を解説されても、中途半端な理解に留まるんだろうな、って思うのです(長)。
    どうも、凡人代表です( ^ω^ )←

    何だかもやもや感の拭えない上巻を何とか読み切った皆さん、ご安心下さい←←
    下巻ではレクター博士...続きを読む