トマス・ハリスのレビュー一覧

  • 羊たちの沈黙(上)(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    絶対悪とはなぜこんなにも魅力的なのか?僕は一般的に悪事とされるようなこともさも当然のように、平然とやってのける圧倒的自由な様に憧れました。

    本書の魅力はなんといってもハンニバル・レクター。彼が登場すると思わずこちらも姿勢を律しなければならない程の緊張感が漂います。脱出劇に関しては天晴れの一言。まるで音楽を奏でるように華麗に滑らかに行う残虐非道な行動には爽快感さえ覚えました。

    絶対的な悪でありながら、知的で紳士的な彼の魅力を知るたことができるだけで読む価値は十分にあると思います。

    0
    2014年01月09日
  • ハンニバル(上)(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    「羊たちの沈黙」の続編。そして下巻への壮大な序章。上巻は登場人物の説明にほとんどのページが割かれている。ただ、レクター博士が潜伏するフィレンツェ編は面白かった。どうしても映画のイメージがあるので、レクター博士の顔があの俳優と重なってしまう。

    0
    2013年03月18日
  • ハンニバル・ライジング(下)(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    紫夫人が日本人っていう設定がいまいちよくわからない。
    ハンニバル自信には日本的な話がでてこないし。。。外人特有の「ワビサビ」好きってやつ?

    話的にはダレもなく面白いです。

    0
    2012年10月10日
  • ハンニバル(下)(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    話は概ね予想通りに進行していくので、せっかちな自分としてはもう少しテンポよく展開して欲しかったかな。この小説の評価はレクター博士の(知性と残虐性を秘めた)キャラに共感できるかにかかっている感じがするのだけど、個人的にはそこまで入れ込めなかった。クラリスと博士の関係性についても少々腑に落ちないもやもや感が...。前作、「羊たちの沈黙」を読んでないせいかも。

    0
    2012年05月10日
  • ハンニバル(上)(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    最初のアクションシーンの後はやや登場人物紹介的な話が続く。丁寧な描写に自然な翻訳で読みやすくはあるけど、もう少し展開にスピード感とミステリー的意外性が欲しかったかも。後半、フィレンツェ編でのレクター博士の逃亡劇から再び話は動き出す。

    0
    2012年05月10日
  • 羊たちの沈黙(上)(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    レクター博士とクラリス、運命の邂逅。
    “悪の金字塔”がいま、鮮烈によみがえる 新訳

    獲物の皮を剥ぐことから“バッファロウ・ビル“と呼ばれる連続女性誘拐殺人犯が跳梁する。要員不足に悩まされるFBIが白羽の矢を立てたのは訓練生クラリス・スターリング。
    彼女は捜査に助言を得るべく、患者を次々に殺害して精神異常犯罪者用病院に拘禁されている医学博士ハンニバル・レクターと対面するが――。

    作品名は映画などで知っていましたが、初めて読んでみて、
    「主人公が犯罪者に助言を求める」といった形をはじめ、
    現在までのサイコスリラーあるいはシリアルキラーの先駆となった作品だとのことを、なるほどと考えさせられました

    0
    2012年03月19日
  • ハンニバル・ライジング(下)(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    もう、ハンニバル博士になりたい。
    これを読むと、自分の奥底にある感情の蓋を外される様な気がして、ならない。今も思い出すたびに、人に噛み付きたい衝動に駆られる。
    素晴らしくも、恐ろしい作品です。

    0
    2012年01月29日
  • ハンニバル・ライジング(上)(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ハンニバル・レクターシリーズ第四作。
    ハンニバルが、怪物に生まれ変わるまでを描いた本作。
    上巻は、これから始まる壮絶な復讐劇を匂わせて終了。
    下巻が楽しみ。

    0
    2012年01月29日
  • ハンニバル・ライジング(上)(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    人食いハンニバルの誕生秘話。並はずれて聡明で、家族の愛に育まれて育った彼が出会ったもの。そしてその変貌。いじめっこや愛する叔母を侮辱した男への冷ややかな鉄槌には背筋が寒くなると同時に爽快感が(笑)。そしてドイツ協力者たちへの復讐も始まるのか。楽しみになってきました。ハンニバルという存在は理解はできないですが畏敬を感じてしまいます。ほんと魅力的です。

    0
    2012年01月20日
  • ハンニバル(上)(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    レッド・ドラゴン、羊たちの沈黙よりも内容が、濃密になり、膨大な情報によるダレもなく、大変興味深い内容。下巻への長大な前振りです。

    0
    2011年12月31日
  • ハンニバル・ライジング(上)(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    「お互いに、掛け値のない本音で話し合ってもいいですか?」「もちろん」「ポール・モマンが死んだこと、あなたは本当に残念に思っていますか?」 (P186)
    ココ、心の内にゾワっとくる。

    0
    2011年06月24日
  • ハンニバル・ライジング(下)(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    このシリーズは好きで全部読んでいます.
    ハンニバルの生い立ちがわかり面白いのですが,紫夫人が日本人がみるとちょっとアレですよね...
    その部分がとても惜しいです.

    0
    2011年04月02日
  • ハンニバル・ライジング(上)(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    このシリーズは好きで全部読んでいます.
    ハンニバルの生い立ちがわかり面白いのですが,紫夫人が日本人がみるとちょっとアレですよね...
    その部分がとても惜しいです.

    0
    2011年04月02日
  • ハンニバル・ライジング(上)(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    2010/4/17再読
    上巻は昔読んだ1回目の印象が強くて、さらさら読んでしまった。
    好きなことには変わりは無い。
    この作品で描かれるハンニバルの内面(の成長?)は映画では表現しようが無い。映画もかっこよかったけど。

    0
    2010年04月19日
  • ハンニバル・ライジング(下)(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    当時この本を深夜に読んでたのだが ハンニバル・レクター博士の子供時代のあまりに残酷な場面では思わずベッドで寝て読んでられなくてリビングに移動してしまった。カニバリズムはなにかの儀式で生まれてきたのだろうか。それとも飢餓の苦しみで人が狂気に陥ったために?この本の中では飢餓だけどレクターが狂気に堕ちてしまった瞬間が苦しかった。復讐劇の被害者にたいして心が全然痛まなかった。
    日本をそこまで重要視しなくってもと思うほど異国の変な日本が 時に情緒的に描かれている。映画の紫夫人は日本人に演じてほしかったなぁ。
    ひじょうに痛い1冊だがレクター・ファンは読まねばいけない。

    映画はいまだに観れない。
    主演のギ

    0
    2010年03月21日
  • ハンニバル(上)(新潮文庫)

    Posted by ブクログ




    言わずと知れた『羊たちの沈黙』の続編。
    1988年に発表された『羊たちの沈黙』は、アメリカを騒がす連続猟奇殺人事件と犯人を追う新米FBI女性捜査官・クラリス、そして彼女に助言を与える天才心理学者にして食人鬼のレクター博士を描いた物語。現実世界でも増えつつあった猟奇殺人と当時としては珍しかったプロファイリングという手法を初めて本格的に扱ったこと、そして何よりレクター教授の強烈なキャラクター性によって、まさにサイコスリラー・ホラーの歴史を一変させた。ついでに言うと、優れた心理学者・臨床心理医は初見で相手の略歴を言い当てるもんだという誤解を流布させた。そんなことしません。


    題名の通り、およ

    0
    2009年10月04日
  • ハンニバル・ライジング(上)(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    前3作と比べると、ちょ〜っと規模が小さいかな〜って感じもしますが。
    『レッド・ドラゴン』『羊たちの沈黙』『ハンニバル』に比べると、犯行も華麗さを欠くところも見受けられますが、その分若いのでアクションもあったりします。

    子供の頃から並外れた知的成長をみせるハンニバル。
    何不自由なく幸せな生活を送っていたのに、戦争によって全てを失ってしまう。戦争さえなければ、必ず大物になっただろうと思わずにはいられません。まあ、“人喰いレクター”も大物ですけど。
    戦争によって、彼の中で何かが変わってしまったのは事実。叔母である紫夫人を侮辱した相手を、まだ13歳だというのに、淡々と殺してしまう。しかも罪悪感無し。

    0
    2009年10月07日
  • ハンニバル・ライジング(上)(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    読みやすかった。映画より丁寧な描写。…当たり前か。でも逆に映像を思い浮かべられないと面白くないかも。歌のメロディを忘れてしまっているのが残念。

    0
    2009年10月19日
  • ハンニバル・ライジング(下)(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    読み終わって、何故かあっさりしているなーと思った。前回が濃すぎたのかも。正直上巻を読んでいて、下巻にはきっとレクター博士らしいのが出てくるぞ、出てくるぞと期待しすぎたかな、ちょっと残念なところも。しかしながらここまで日本にこだわったのは、何故なんだろう?という疑問が始終つきまとってしまった一作。

    0
    2009年10月04日
  • ハンニバル・ライジング(上)(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    上巻としての前後半が完全に分離した構成で、下巻への期待値(レクター博士の恐怖値)がエスカレーター式に上がっていく感じが楽しめた。

    0
    2025年10月14日