トマス・ハリスのレビュー一覧
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レクターシリーズのうち、時系列的には最後にあたるものである。レクター博士が、その天才性・異常性をいささかも衰えることなく発揮してくれている一方で、そのレクター博士が、「怪物」でありつつも同時に「人間」であることが様々な場面で吐露されていくことになる。むしろ、もともとは一応(?)「人間」であった存在が、自身の理性によって「怪物」へと変化させている(それも、意図的に)その強さには、憧れすら抱かされる。
そのレクターによってついにクラリスも・・・となっていってしまったのが、個人的には少し残念なところだ。レクターとクラリスは、お互いに決して交わらない平行線のようなもの・・・(どこかの漫画で聞いたような表現だ)だと思っていたのに、完全に重なっちゃあねぇ。もっと、バチバチやりあってもらいたかったな、という思いも残ってしまった。 -
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ネタバレハンニバルの復讐劇の完結。
まあ、とは言えただのそれだけで終わるはずもなく、当然未来のレクター博士になる切っ掛けが紹介されるわけだけど、結構安易だった気もするかなあ。
この物語自体が後付けだろうからアレなんだけど、結局この話の人達ってその後の未来に欠片も出て来ないのもアレだよね……。
もっと、その理由まであったりしたのかなあと思って大惨劇になるんじゃないかとか思ってたのですけど、流石にそれはやり過ぎか……。
まあ、そんな感じで面白いけど全部は納得できない感じでありました。
原作はかなり日本びいきな感じもしたけど、映画版とかってどうなってるんだろうとは思ったので映画版も見てみようかなあ。 -
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要はレクター目立たせるために、バッファロウビルはフランシスダラハイドよりも薄いキャラになったってことですかね?
まあ、ダラハイドも満月に殺人起こすとかちょいやり過ぎ感あったんで、これくらい中身がよくわからない造形の方がリアリティあるのかもしれんね。下手に内面描写すると嘘臭くなるし。
なんか、羊たちの沈黙ってタイトルの意味が分からんとか言ってる奴がたまにいるけど、最後にちゃんと描写されてるよな…さては読んでないな。まあ、菊池光訳しかなかったから仕方ないのかも知れないけど。
登場人物たちは主に映画の俳優をそのまんま思い浮かべて動かしてたけど、最後付近の整形の描写で端正な顔が云々とか出てきて、流石にアンソニーホプキンズの顔が端正かっていうと大いに疑問なので、TVドラマ「ハンニバル」の方の俳優で想像してた。
ガムとフレドリカのロマンスについては非常に興味があるが、はてさて。 -
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Hannibal the Cannibalの片鱗は、上巻ではほとんど見られません。過酷な戦争体験をした少年が、心の拠り所となる女性と出会うまでがメインです。
映画の方を先に見たので、退廃的かつ耽美なイメージで読み進めたのですが、途中から完全にギャスパー・ウリエル像は消えましたね〜。映画のレクター博士と紫夫人はちょっと美しすぎるし、扇情的なんだなあ、やっぱり。
家庭教師、叔父さん、紫夫人の付き人の日本人少女など、ハンニバル少年を取り巻く人々が映画では容赦無くカットされてたんですね〜。
その分、映画では紫夫人の存在感が際立っていましたが、それに比べると原作は幾分控えめな感じ?下巻になるとまた違ってくるんだろうけど…。 -
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ネタバレ「天才」の描写って映像化するとどうしても伝わりにくいし、凡才に幾ら言葉を尽くして天才の頭の中を解説されても、中途半端な理解に留まるんだろうな、って思うのです(長)。
どうも、凡人代表です( ^ω^ )←
何だかもやもや感の拭えない上巻を何とか読み切った皆さん、ご安心下さい←←
下巻ではレクター博士の天才っぷりが炸裂ですよ〜*\(^o^)/*きゃほー!
「記憶の宮殿」〜?シャーロック(BBC)と同じようなこと(「マインドパレス」)言ってるじゃないの中2か!←←
とニヤニヤしたのは一瞬でした。博士の宮殿内部の描写がもう異次元過ぎて怖い。天才怖いよー!と思いながらも強烈に惹かれるこの感覚。何これデジャブ!と思ったら、そうです、彼女です。森博嗣が生んだ私史上最高の天才・真賀田四季博士です(お馴染み)。【羊達の沈黙】の時と同じこと書いてますが、懲りずに何度でも書きます←
本作では博士のマイパレ←能力を説明する部分で、「一度見た光景を自分の記憶の中に取り込んで、いつでも自在に取り出せる」っていうような描写があったんです。
が、真賀田博士の場合はもう一段階あるんです(怖)。
「一度接触した人格を自分の中に取り込んで、その人格と会話ができる」
んです。ひいいいいこーーわーーいーーーー!!!
しかも、その取り込んだ人格を幾通りもシミュレーションして調整したりするんですよ意味わかんないよ凡人には( ^ω^ )
レクター博士が亡き妹の影に囚われているという人間味を覗かせたのに対して、真賀田博士は愛する人を殺してそのキャラクタを自分の中に取り込むことで安定を得た、という不可解性が描かれた点も両者の決定的な違いでしょうか。
何が言いたいかって、レクター博士も理解の範疇越えてるけど、その博士に匹敵する(もしかしたら凌駕する)天才を生み出した森先生も大概よね、と思ったのでした。という話です。
…結局いつもと同じ展開の感想だぞ…ま、いっか。
いや、いくない( ^ω^ )
というわけで、長い前置きの後ですが、閑話休題。本作の感想を以下に。
◎案の定な大悪党の末路。
◎可哀想ないじめっ子クレンドラー
◎衝撃のラスト
これに尽きますね←
最後に描かれる博士とクラリスの姿に、クラリスと一緒に殺人鬼を追い続けた読者は愕然としたんじゃないでしょうか。
「これって薬で正気奪って既成事実作っちゃったんじゃねーの」と下世話なことを考えながら本を閉じましたが、やっぱり天才は理解の枠越えてるし、理解できない私はきっと幸せなのねと思ったのでした。凡人ゆえに!
クラリスを囮にしてレクター博士をおびき寄せる罠を仕掛けた大富豪。次第に追い詰められる二人が最後に選んだそれぞれの未来とは…。 -
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「羊達の沈黙」で華々しくFBIデビューしたクラリスを知ってる読者には、中々に辛い展開のシリーズ第二弾。主人公がひたすら国家権力やマスコミにいじめ抜かれる話は…読んでて辛いんだぜ…。
初っ端から鼻持ちならない官僚や胸糞悪い聴聞会のクラリスバッシングが続いた後に、それ以上に不快感を喚起する大悪党(博士じゃありません、念の為)のおぞましい復讐プランの内容が描かれて、「早くクラリスと博士の会談くれよー(泣)」となった方も多いんじゃないでしょうか( ^ω^ )私はなりました
そして、第二章の舞台はそんな可哀想なクラリスがいるアメリカから一転、海を越えて遠くイタリアへと移ります。博士ーーっ(TωT)ようやく出て来てくれるのね、早くクラリスを助けてーーー!!と思ったら、クラリス救出劇ではなく博士の逃走劇編でした( ^ω^ )それもそうか←
ここで語り手として登場するのはイタリアの捜査官。彼のレクター博士追跡劇が展開されるわけですが、懸賞金に目がくらんだ警察内部で落ち目の男が、レクター博士と思われる男を発見し、彼だという確証を得た後、哀れな結末を迎えます。ま、レクター博士に敵意を持って関わろうとすると、そうなりますわな←←
上巻は人物説明などに割いてる部分が大きいので、物語が大きく動きだす展開は下巻に委ねられるんでしょう。下巻ではきっと、博士とクラリスの会話がまた読めるんでしょう!
それに期待して、無難に星3つです( ^ω^ )
麻薬組織との銃撃戦の最中、赤子を抱いた組織の女を撃ち殺したクラリス。マスコミや上層部に糾弾される彼女に、ある日一通の手紙が届いた。
「今も羊達の悲鳴が聞こえるか?」
七年前に姿をくらませた連続殺人犯ハンニバル・レクターからのその手紙の存在が、彼に復讐を誓う男に知れた時、恐るべき悲劇の幕が切って落とされた! -
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すでに映画化された「羊たちの沈黙」の続編。時間的には前作の7年後、一人前のFBI捜査官となったクラリスと、逃亡を続けるハンニバル・レクター博士が主人公である。
初めに言っておくと、期待が大きかっただけに、??の部分はあったかな。たぶん賛否両論がでてきそう。まぁ、前作があまりに評価が高かったから、難しかったんだろうね。確かに「羊…」なら★5つつけちゃうもんね(^^)
タイトルの通り、今回はハンニバルの内面を描こうとしていて、クラリスとハンニバルの関係にも重点が置かれている。で、最終的に結論を出そうとしたのかな、私には今一つピンと来なかったけど…
というわけで、読後の評価はわかれるだろうけど、ハンニバルの潜伏先での出来事を描いたフィレンツェ編は読み応え十分。さすがです。 -
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なるほどハンニバル青年は「復習」を遂げたが,あのハンニバルなだけあって,けっこうあっさりと相手を仕留めてしまうところが,ちょっと物足りないところか(なにしろハンニバルなのだから,仕方ないのだが)。また,妹ミーシャの命を奪われたことに対する「復讐」はわかるのだが,それだけで,その後の彼の怪物性を説明するのは不十分にも感じられた。あの一種の超人性はいかにして生まれたのか?その核心は結局、明かされない。結論として,ハンニバルファンにとっては興味深い内容かもしれないが、「羊達の沈黙」や「ハンニバル」を読んでない人にとっては,あるいはあまり面白くはないのかも。