トマス・ハリスのレビュー一覧
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読んだ本 ハンニバル・ライジング トマス・ハリス 20250728
妹の復讐とハンニバルがなぜ食人を伴うサイコパスとなったのかを紐解くお話ですが、「羊たちの沈黙」を裏付けするような面白さには欠けてるな。
そもそも復讐の仕方が普通で、なんかのスパイものみたい。殺人紳士的な不気味さに欠けるし、残虐性、嗜好性みたいなものもみられない。後のハンニバル・レクターにつながってないよな。
なんか、食人もちょっとだし、なんだかんだ言って、豊かな愛情を受けてるってのもどうだか。結局敵はナチの協力者で、ゆがんだ人格を育てるにはひねりがありませんよ。書き直してほしいな。
お口なしに、最後に残しといた「レッ -
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読んだ本 ハンニバル・ライジング トマス・ハリス 20250725
羊たちの沈黙シリーズ。
ハンニバルがダークヒーロー化して、プロファイリング的なお話からサイコアクション小説になってしまった。その序章的なお話し。少しディスり気味ですが、なんだかんだ興味深く読んじゃいますね。それにしても、これほどジャポニズム的に日本文化に関する描写があるのは意外でした。映画の印象がほとんどないんだけど、こんなんだったけな?
まぁ、人殺して食べちゃうようなサイコ・パスを、もっと悪い奴出してきて少し理解させるようなのも、どうかと思いますが、いよいよ復讐の下巻に入ると楽しみにしている自分がいます。 -
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読んだ本 ハンニバル トマス・ハリス 20250704
レクター博士というキャラクターを描いた小説ってことで、レクター博士の異常さと超人性を楽しみました。
この異常者より悪い奴を出してきてヒーローにしちゃうってとこがすごいんだけど、なんかたのしめちゃうんでしよね。
あれ、こんな終わり方だっけ?って思って、帰ってすぐにU-NEXTで映画を観たんですが、なんか映画の終わり方の方が好きかな。面白さは圧倒的に本の方なんだけど。あと、バーニーの俳優が全然イメージと違った。これも異常性がないと。
次はレクター博士礼賛のハンニバル・ライジングを読んで、最後にレッド・ドラゴンかな -
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読んだ本 ハンニバル トマス・ハリス 20250630
今年は、このシリーズを読破しようと思ってます。「羊たちの沈黙」は、やっぱり色あせないサイコサスペンスで、プロファイル的な面白さでしたが、「ハンニバル」については、なんかアクション小説というか、サスペンス小説というか、そこが残念なんですよね。映画で一通り観てるんで、「レッド・ドラゴン」もやっぱり犯罪心理小説の面白さがあったもんな。
ハンニバル・レクターっていう強烈なキャラを生んじゃったために、こういうスターのための小説になっちゃったんだろうな。
とは言え、プロファイルの先にいる異常者たちが暴れまわる不気味さはあるので、面白いのは面白 -
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『レクター』シリーズの著者トマス・ハリスによる新作『カリ・モーラ』です。
食人の精神科医ハンニバル・レクターが登場する世界観とは一線を画し、少し落ち着いた猟奇事件が描かれています。
獣医を夢見るコロンビア移民女性カリ・モーラの元に、全身無毛の臓器密売人のハンス・ペーター・シュナイダーが現れます。
カリ・モーラ自身は凄惨な人生を送ってきた25歳ですが、周りに集う人間たちも只者ではありません。
熟練の殺し屋が密集している状態が続き、先ほどまで生きていた者が次のページでは死んでいる…という状況にも納得ができてしまいます。
美しき、そして哀しきカリ・モーラに平穏は訪れるのでしょうか…。 -
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ネタバレハンニバル・レクターシリーズが好きなのでこちらも読んでみたが、うーん…面白いは面白いんだけどそこそこという感じ。
やたらとキャラクターは出てくる割にひとりひとりにそんなに大事な役目があるわけでもなく、ドン・エルネストやテリー・ロブレス、カリなど過去の話を膨らますのかなと思ったらそこまででもなかったり、急にいなくなってしまったりなど…。
他の方も言ってるけど、本来はもっと長かったはずの小説のダイジェスト版をみてるような気持ちに近いのかもしれない。
肝心のハンス・ペーター・シュナイダーは胸糞の悪い敵だけど、本当にそれだけで、レクター博士のように邪悪だけど惹かれるというような部分はなかった。
最 -
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☆3〜4。
原作小説と映画でエンディングが異なる、とどこかで見かけたかも、じゃあ…となり読み始めた。
羊たちの沈黙に続き、「クラリス・スターリング」というキャラクターが好きだと(改めて)感じた。
そしてレクター博士。おぞましさと優雅さのバランスが絶妙で、許し難いのにどこか惹かれてしまうというか……。地球上には数えきれないほどの物語があるけれど、その中でも屈指のキャラクターだと思った。
映画で「本当ムカつくこいつ!!」となったクレンドラー、小説でもそうだった。まだ上巻なので、ムカつき度合いはそこまで高くはないけど……こいつ!!
自分の読書経験値が足りないせいか……?と考えたりして……や -
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雰囲気が似通ったダン・ブラウンさんの小説はコロコロ場面が変わるけれど、こちらは1つ1つのシーンがじっくりなので、なんだか間が持たないような気分。
通勤・通学の合間の読書には向かないかも…。
レクター博士がどうして易々と脱獄したり、人を殺したり、別人を演じたりできるのかの説明が「レクター博士だから!」って感じなので、世界観に入り込めないとつまらないですな。
クラリスさんが「共感することと理解することは違う。大人になるということはその違いを学ぶことだ。残念ながら自分を理解してくれている相手が常に自分に共感してくれているわけではない。」みたいなことを言っていて、マジで大人の女性になったのだな…と -
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ネタバレ大まかな内容は私でも理解出来たし、面白い!
しかし!クラリスもレクター博士もクロフォードも頭が良すぎて絶妙な駆け引きとか言葉の意味とか細かいところに理解が及ばなかった!
クラリス頭の回転早すぎだろ( ˙-˙ )
また、話の舞台がFBIなだけあってアメリカの行政に関する専門的?な言葉が多いように感じた。もう少し私に知識があればね、、、
ストーリーの本筋はやはり面白くてさすがに映画化されてるだけあるなという感じ。ホラーとかグロイ系の映像が受け付けない人間なので今回は小説で読みました。下巻も読みたい!
ネタバレ部分⚠️
性転換手術希望者にテストを課すのは未だに行われているのかな?小説上のフィク -
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ネタバレレクター博士はなにゆえ怪異な人物になったか、の興味だけでは終わらない意表をついた小説だった。
そのひとつ、前半のヨーロッパ戦線における少年時代のハンニバルの経験は、ミーシャという妹ともに『火垂るの墓』を髣髴させる、戦争のいたましさ。これはおぞましさも加わって。
トマス・ハリスも1940年生まれ、戦争の悲惨さは記憶としてはっきり経験していないと思う。知らないことをありがたく思うだけではいけない。書いても書いても語りつくせないを書く作家魂。
ふたつめは日本文化吸収のこころみ。源氏物語、紫式部にあこがれを持ったらしい。日本の時代がかったエッセンスが加わったごった煮で、相変わらずこそばゆい