山本弘のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ著者のアイの物語はだいぶ昔に読んだ。SNEあたりのことも、と学会あたりのことも、昨今の出版事情も、SFまわりのことも深くは知らないが、ぼんやりとは分かる。なので、今ある時間軸と、この物語の中で語られる時間軸の内容の差異やあるいは同じ部分とか、そういう叙述部分の仕掛けは楽しめた。詳しい方は、出てくる登場人物や作品名に「あー、あれ」のような、共感というか、共犯めいた感情を抱くことができると思う。
読み始めた当初、幼年期の終わりみたいな設定だな、と思った。と同時に、いい終わり方はしないだろうな、とも。
物語のすすみが、日記を小説に起こしている、という設定のためか、非常に淡々としたもので、起伏に乏 -
Posted by ブクログ
ネタバレ未来からアンドロイドが人間を救うためにやってきて現在に介入する。
というSF読みにはおなじみの設定だが、身内ネタ・事件ネタ・トンデモネタ・
SFネタを薄くとりこみ、最後までは一応飽きずに読めた。
*******以下本当にネタバレ***********************************
タイムトラベル物だと、未来を知ってどのように行動するか。
ということが主体に書かれることが多いが、本作品でも未来の自分に
託された、既に書かれた本のデータをアンドロイドから渡されるが、今の
自分が書いた作品ではないので、それをそのまま使うことに違和感・
ためらい・後悔を覚えるシーンが何度も出てく -
Posted by ブクログ
ネタバレ再接近時の地上でのカタストロフについては、文庫版の発売時期が時期だけに3月12日が色濃く思えますが、原書単行本は2009年刊なんですよね。ちなみに新規追加のあとがきの日付は2011年4月12日。
主たるエネルギー機関にタキオン噛ませているので、情報の時間遡行ももちろん絡んでいます。それが本題じゃないのでかなり地味ですが(無ければ無いで問題ない構成ではある)。
過去への警報で多元宇宙を分岐させている自覚は登場人物にもあるらしいので、当然作戦に失敗した時間軸もどこかに存在しているでしょうし、もっとうまい具合にTASって最良解を導き出した時間軸もあるのでしょう。
本編以外で一つ気になった -
- カート
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試し読み
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