山本弘のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ山本 弘 『MM9』
(2007年11月・東京創元社)
地震、台風などと同じく自然災害の一種として“怪獣災害”が存在する現代。
有数の怪獣大国である日本では、怪獣対策のスペシャリスト集団「気象庁特異生物対策部」
略して「気特対」が日夜を問わず日本の防衛に駆け回っていた。
多種多様な怪獣たちの出現予測に正体の特定、そして自衛隊と連携するべく直接現場で作戦行動を執る。
世論の非難を浴びることも度々で、誰かがやらなければならないこととはいえ、苛酷で割に合わない任務だ。
それぞれの職能を活かして、相次ぐ難局に立ち向かう気特対部員たちの活躍を描く、本格SF+怪獣小説!
●収録作品
「緊急!怪獣警報発 -
Posted by ブクログ
ネタバレ読ませることは、読ませる作品。
ブログやホームページなどの文章に近い、
ネット的な文章。
いかに読ませるか、に主眼が置かれている
(作者自身も、作中で、そんなようなことを
書いている)。
普通、小説は電子版になると一気に読みにくくなるが
(青空文庫でもわかるように)、
この小説は、電子版になってもわりと普通に「読ませる」
のではないかと思う。
出だし100ページくらいは、
主人公(作者の山本)が未来から来たアンドロイドと
延々と話をしているだけで、何の展開もないが
(ウルトラセブンの例えが出てくる)
それでも読ませるし、引き込まれる。
設定もしっかりしていて、ワープやタイムトラベルは、
人 -
Posted by ブクログ
上下巻なんとか読破。いやぁ、長かった。
前半では、それこそ大量の「オカルト」めいた怪しい話から、「学術的」な話まで幅広い分野を網羅しながら「神」の正体に迫っていくというスリリングな息もつけない展開だったので、その核心に触れる後半ではどんな結果が待っているのかわくわくドキドキしながら読み進めていったが、ちょっと肩透かしをくらった感は否めない。
「未来予測」的な世界観を構築しすぎたせいで、登場人物が単なる「説明係」に終始し、それぞれ人間らしい感情を吐露する場面もあったはあったが、あまり感情移入できず、小説としてちょっと機能不全な部分が目立つ。
おそらく著者の「いいたいこと」が全面に出過ぎたせい -
Posted by ブクログ
ネタバレ著者のアイの物語はだいぶ昔に読んだ。SNEあたりのことも、と学会あたりのことも、昨今の出版事情も、SFまわりのことも深くは知らないが、ぼんやりとは分かる。なので、今ある時間軸と、この物語の中で語られる時間軸の内容の差異やあるいは同じ部分とか、そういう叙述部分の仕掛けは楽しめた。詳しい方は、出てくる登場人物や作品名に「あー、あれ」のような、共感というか、共犯めいた感情を抱くことができると思う。
読み始めた当初、幼年期の終わりみたいな設定だな、と思った。と同時に、いい終わり方はしないだろうな、とも。
物語のすすみが、日記を小説に起こしている、という設定のためか、非常に淡々としたもので、起伏に乏 -
Posted by ブクログ
ネタバレ未来からアンドロイドが人間を救うためにやってきて現在に介入する。
というSF読みにはおなじみの設定だが、身内ネタ・事件ネタ・トンデモネタ・
SFネタを薄くとりこみ、最後までは一応飽きずに読めた。
*******以下本当にネタバレ***********************************
タイムトラベル物だと、未来を知ってどのように行動するか。
ということが主体に書かれることが多いが、本作品でも未来の自分に
託された、既に書かれた本のデータをアンドロイドから渡されるが、今の
自分が書いた作品ではないので、それをそのまま使うことに違和感・
ためらい・後悔を覚えるシーンが何度も出てく -
Posted by ブクログ
ネタバレ再接近時の地上でのカタストロフについては、文庫版の発売時期が時期だけに3月12日が色濃く思えますが、原書単行本は2009年刊なんですよね。ちなみに新規追加のあとがきの日付は2011年4月12日。
主たるエネルギー機関にタキオン噛ませているので、情報の時間遡行ももちろん絡んでいます。それが本題じゃないのでかなり地味ですが(無ければ無いで問題ない構成ではある)。
過去への警報で多元宇宙を分岐させている自覚は登場人物にもあるらしいので、当然作戦に失敗した時間軸もどこかに存在しているでしょうし、もっとうまい具合にTASって最良解を導き出した時間軸もあるのでしょう。
本編以外で一つ気になった