井田千秋のレビュー一覧
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主人公は中学1年生の男の子。針宮くん。
友達と一緒にサッカー部に入部して、しっくりこないけど「ぼく」から「おれ」に呼び方をかえて……でも、本当にしたい、好きなことは他にあって。
自分の好きを大切にするのはとても難しい。
でも、チクチクと作業している姿とこうしたらもっと可愛いって手芸のこと考えている時の針宮くん。本当に素敵なんだけどなぁ。
針宮くんと同じ悩みを持っている人も手芸が好きな人も楽しめる本だと思います。私もわくわくに感化されて裁縫セットを探しに押し入れを漁っているところです。まずは、針宮くんが作っていた巾着から!(巻末に作り方が掲載されています!)
シリーズもので現在3巻まで出版されて -
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今回は高校受験を控えた優人、高校選びに苦心している。
大好きなお裁縫ができる高校を探すのだがなかなかない。
そんな進路の悩みに加え、被服部最後のファッションショーの衣装製作の進捗状況が思わしくないことも重なる。
担任であり、顧問でもある先生ともなんとなくギクシャク。
今回は花が所々で出てきて話の布線になっていた。
悩みながら、その悩みを話しながら成長していく優人。
世の中、色んな人がいるんだ、自分は自分の心に素直に道を進んで行けばいいんだと優人の姿に励まされる。
多様性にちょっとだけだけど触れることもできる作品のように思う。
高校生になった優人も見てみたい。 -
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挿絵がとってもかわいい。末っ子のココメインのお話だったけど、シリーズで続くのかな?エリカとフタバのお話も読みたい。
飼い猫だったとは思えないネコさんのたくましさが羨ましい。私もマドレーヌ食べたい!
雰囲気似てるなぁとは思ってたけど、へんくつさんの名前が出たのもうれしかった。
個人的に好きだった言葉
「いままでなかったら、おかしいの?どうしておかしいの?」
「いままで、だれもやったことがないことをするのは、べつにおかしくないよね。
おかしいって決めちゃうほうが、おかしい気がする。」
「むりしないのはたいせつなこと」
児童書だけど、考えさせられる部分もあるなぁと思った。 -
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ジャズの調べ「明るい表通り」が流れる甘味処「さるも木からおちる」。そこで、小学5年生のふたごと、二人組のおばあさんは出会った。2年前に両親を失った少女たちと、50年前に双子を亡くしたおばあさんが抱えた喪失の悲しみは、温かい交流の中で癒されていく。
互いに支え合いながらも思い出を半分ずつにしていた槇と桂が、悲しみを乗り越え、思い出を足し合わせていこうとする姿が素敵だった。ジャズ「明るい表通り」が物語の底にずっと流れているようで、悲しみの中にある人をやさしく励ましてくれる、温かい物語だった。
「同じだった。
まりあちゃんにも、なくしたものがあった。泣きながら、なくしたものを想い続けていた。そ -
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ネタバレへんくつさん改め、アンナさんがいとなむパン屋に 訪れる小人や動物たちや人間のお話。
描かれるパン(クリームパン・カンパーニュ・洋なしのデニッシュ シナモンロールなどなど)がどれもおいしそうだし、 登場人物も皆やさしくて良い人たちばかりでほっとする物語だった。
小人のマリちゃん、レイくん。人間のノアくん、サルのへんくつさん。
特にノアくんやサルのへんくつさんの話はちょっと切なかった。ノアくんのその後とか、続きの話があったら読みたいな。
サルのへんくつさん……まさかこの物語に亡くなる方が出るとは 思わずビックリ。
「1人は気楽でいい」と言ってたアンナさんに折角できたお友達なのに。でも彼女の