西口一希のレビュー一覧
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企業の成功した事例がいくつか乗っていて面白い。
アサヒビールの生ジョッキ缶は温度によって泡立ちの誤差があったが顧客が面白がると分かり発売しあたとか。通常はばらつきは品質的にNGだがN1の反応を見て思い切って決断したようで、大企業で踏み切れる感じがすごいし、自社では想像がつかない。低いアルコールビールも社員のインサイトから導き商品化してヒットさせたと。
アックスヤマザキもミシンをお願いして購入してもらう状態から、「子供のミシン」というコンセプトでニッチにしっかりフォーカスすることでヒットさせたと。まさにターゲティングと4Pががっちりマッチした事例だなと参考にしながら読めた。 -
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マーケティングの樹海に迷い込む人は
who(誰に)が曖昧なままhow(手段や手法)から入り込もうとする
マーケティングとは新規のお客様(who)の数を拡大していくと同時に離反を最小化し、お客様の継続購買を促すこと。そのための(whatによる)継続的な便益と独自性の提案と価値づくり。
具体的には
⑴不特定多数のマーケット全体からプロダクトをこうにゅうした最初のお客様を探し出し、どんな便益と独自性に価値を感じたか、どんな人なのかを見極める。
⑵上記⑴のお客様とは異なる便益と独自性を見出し、価値を感じているお客様を見つけ、購入・使用に繋げていく。
⑶購入頂いたお客様によりプロダクトの「価値の再評 -
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顧客起点でアイデアを創出すること、その分析方法について学べる本。
学びとなったことは、
アイデアを定義すると、独自性と便益を4象限に分類し、独自性と便益を持ったものがアイデアである。この独自性と便益があるかが重要。
またアイデアには商品そのもののプロダクトアイデアと、認知してもらうためのコミュニケーションアイデアと2つに分けられ、それぞれに独自性と便益の4象限を適用することができる。
アイデアを生み出すためには実在する顧客1人を深掘りすることが有効である、N1分析が有効である。
大まかな傾向や差を知るには一定のN数が必要だが、大量の人を調査するほどアイデアが掴めるわけではない。N1ベース -
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分析するのであれば、1つのカスタマージャーニーを描いて「これだ」と決め打ちするのではなく、1人1人、個別のカスタマージャーニーを紐解かなくてはなりません。それを10人、20人と愚直に繰り返す中で、結果として、共通項、共通のインサイト、メディア習慣、生活習慣が見えてくるようになります。そのうえで、誰に(WHO)、どんな独自性や便益を(WHAT)、どのようなやり方で(HOW)提供すればよいのかを決めていけば、マーケティング施策(HOW)の精度と成功確率は格段に上がっていきます。
人がものを買う理由は、楽しい、欲しい、おいしそう、自分にとって便利だ、など本能に基づく欲望がベースにあります。そし -
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N1分析の手法がわかる。
実際の自分の仕事と直結しなかったので斜め読み。
・Custemer is Boss
→本文でなく、はじめにで紹介された危機状況時にP&G社長が社内に言ってた言葉。
お客さま視点、寄り添ってとよく言われて耳にタコ。こういう言い方されるとまた違ってみえる、考えられるかもと。
・実在しない顧客のジャーニー、ペルソナは無効
→研修でしか使ったことないが、想像、平均で考えてたので胸が痛かった。
・ユーザー体験を自分がして、自分がおもしろいと思うものを追求
「感じることを頼りに」
「ユーザーの気持ちに共感し、自分ごと化」
→ちょうどヒアリングの分析をちょうどしていた -
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コロナで変わったのではなく、以前から変わり始めたことが加速しただけという論調なので、
コロナきっかけで変わるべしという内容というよりは、
近年デジタル化を取り入れたマーケティングにおいて気をつけたいマーケティングトピックが、よくある問いに答える形でコンパクトにまとめられている。
通念としては、
顧客起点で、提供価値をきちんと独自化し、顧客に合わせた事業、情報伝達をしていくことが大事であることが念押しされている。
コロナ後に特に気をつけるべき要素を捉えるために読んだが、どちらかというと、最近のマーケティングで気をつけるべき点がまとめられていた。
コロナに関しては、コロナで顧客の中で変化したニーズ