西口一希のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
マーケティングの樹海に迷い込む人は
who(誰に)が曖昧なままhow(手段や手法)から入り込もうとする
マーケティングとは新規のお客様(who)の数を拡大していくと同時に離反を最小化し、お客様の継続購買を促すこと。そのための(whatによる)継続的な便益と独自性の提案と価値づくり。
具体的には
⑴不特定多数のマーケット全体からプロダクトをこうにゅうした最初のお客様を探し出し、どんな便益と独自性に価値を感じたか、どんな人なのかを見極める。
⑵上記⑴のお客様とは異なる便益と独自性を見出し、価値を感じているお客様を見つけ、購入・使用に繋げていく。
⑶購入頂いたお客様によりプロダクトの「価値の再評価」が起こり、その中で継続購買に繋がったお客様が見出す便益と独自性を理解し「単価・頻度」を上げていく
ブランディングは、あくまで継続性を強化する手段に過ぎない -
Posted by ブクログ
顧客起点でアイデアを創出すること、その分析方法について学べる本。
学びとなったことは、
アイデアを定義すると、独自性と便益を4象限に分類し、独自性と便益を持ったものがアイデアである。この独自性と便益があるかが重要。
またアイデアには商品そのもののプロダクトアイデアと、認知してもらうためのコミュニケーションアイデアと2つに分けられ、それぞれに独自性と便益の4象限を適用することができる。
アイデアを生み出すためには実在する顧客1人を深掘りすることが有効である、N1分析が有効である。
大まかな傾向や差を知るには一定のN数が必要だが、大量の人を調査するほどアイデアが掴めるわけではない。N1ベースで考えることが重要ではあるが、1人を喜ばせて終わってはいけない。アイデアを掴んだら、他の人にも有効かどうかを検証し、投資を行う。絞り込むからこそ強い独自性と便益を生み出すことができる。
顧客を認知のありなし/購買経験ありなし、と、ブランド嗜好のありなしの9セグマップにわけ、それぞれに分析をしていく。
実務で分析する時に使えそうなフレームワークとしては、本書で参考になると思った。
デジタル時代になった今でも、人の行動を左右するのは、人の心である、データやロジックだけでは人の心は動かない、顧客起点で考えることの大切さを改めて感じさせてくれた本。 -
Posted by ブクログ
分析するのであれば、1つのカスタマージャーニーを描いて「これだ」と決め打ちするのではなく、1人1人、個別のカスタマージャーニーを紐解かなくてはなりません。それを10人、20人と愚直に繰り返す中で、結果として、共通項、共通のインサイト、メディア習慣、生活習慣が見えてくるようになります。そのうえで、誰に(WHO)、どんな独自性や便益を(WHAT)、どのようなやり方で(HOW)提供すればよいのかを決めていけば、マーケティング施策(HOW)の精度と成功確率は格段に上がっていきます。
人がものを買う理由は、楽しい、欲しい、おいしそう、自分にとって便利だ、など本能に基づく欲望がベースにあります。そして、これはコロナ禍が起ころうが起こるまいが、何千年も変わっていません。
…
人間は欲や感情で動く存在です。人の心に何かしらの影響を及ぼして、結果的に行動を変えるには、理屈を説くのではなく、人間の根源的な欲求、人間を突き動かす部分にアプローチすることが不可欠です。
いざ競合と比較されはじめると、何によってその優位性が成り立っているか、独自性と便益が紐づいた形で認知されていないと、簡単にマーケットは奪われてしまいます。
では、自分たちに何ができるのか、そこは、とことん考えてみるしかありません。こうしたときにヒントになるのが、みんなが無理だとあきらめているところ、ほかの人がやらないこと、ライバルが嫌がることは何かを考えてみることです。
■コロナがマーケティングにもたらした影響
①今回のコロナにより、何かが「変わった」ように見えるのは、実は今まで起こっていた傾向が加速しただけ、ということ。
②何を大事に思うか、何にお金を使いたいかという、プライオリティ(優先順位)が変わった人がいること
③マーケティングの意思決定でのスピードと柔軟性がさらに重要になったこと
④最適なメディアミックスが大きく変わったこと
⑤広告制作のクリエイティブのオプションが増えたこと -
Posted by ブクログ
N1分析の手法がわかる。
実際の自分の仕事と直結しなかったので斜め読み。
・Custemer is Boss
→本文でなく、はじめにで紹介された危機状況時にP&G社長が社内に言ってた言葉。
お客さま視点、寄り添ってとよく言われて耳にタコ。こういう言い方されるとまた違ってみえる、考えられるかもと。
・実在しない顧客のジャーニー、ペルソナは無効
→研修でしか使ったことないが、想像、平均で考えてたので胸が痛かった。
・ユーザー体験を自分がして、自分がおもしろいと思うものを追求
「感じることを頼りに」
「ユーザーの気持ちに共感し、自分ごと化」
→ちょうどヒアリングの分析をちょうどしていたので、声の多さや、論理性より、そのとき感じたこと、その人の熱量から共感したことを頼りにしようと思った。
-
Posted by ブクログ
コロナで変わったのではなく、以前から変わり始めたことが加速しただけという論調なので、
コロナきっかけで変わるべしという内容というよりは、
近年デジタル化を取り入れたマーケティングにおいて気をつけたいマーケティングトピックが、よくある問いに答える形でコンパクトにまとめられている。
通念としては、
顧客起点で、提供価値をきちんと独自化し、顧客に合わせた事業、情報伝達をしていくことが大事であることが念押しされている。
コロナ後に特に気をつけるべき要素を捉えるために読んだが、どちらかというと、最近のマーケティングで気をつけるべき点がまとめられていた。
コロナに関しては、コロナで顧客の中で変化したニーズをいち早く捉えて柔軟に対処すべきということが書かれていた。 -
Posted by ブクログ
表題とはだいぶ異なりアフターコロナのマーケティング戦略というより、著者お二人の見識に基づく最近のマーケティング事情の解説本。
西口さんの考え、お話に興味があるなら別の著書を読んだほうが詳しく書かれている。唯一、アソビューの事例だけは参考になった。
また、マーケティングとは関係ないが外資系企業のクライシスマネジメントの万全さについては肌身をもって感じるし、上司部下の心理的安全性だけでなくいかなる事態が起きても従業員の安全と健康を確保し、企業としてパフォーマンスを安定して発揮することができることが最新のマネジメントなのだと改めて再認識した。