ハン・ガンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレまず著者名が良い。これだけで半分勝利したようなもの。アンマン、ガンマン、「ハン・ガン」。完璧な4文字。漢字も「韓江」で象徴的だ。更にノーベル文学賞受賞――もはや読まずとも名作。次にあえて読点で区切った意味深長なタイトル。これで興味を惹かないわけがない。駄目押しの神秘的かつ微妙に慈愛を醸し出している表紙は、目にした時点でうっすら感動するだろう。でも「ノーベル賞受賞」の帯は最高にダサい。せっかくのオーラを打ち消している。
詩のようで日記のようで私小説でありそれら全てを成す、流麗で無駄のない文章は惹き込まれる。
しかしある種のコンセプトが見えてくると、少しつまづく。
中途半端に意図が解るために、説 -
Posted by ブクログ
読み終わった後の訳者の解説で読み方がわかった
また再読したら大分印象が変わると思う
ここまで抽象的に感じる小説ははじめて
文章が綺麗だなと思った、けど、綺麗を感じる文章が原文で読めないのはすこしもどかしかった
ネイティブじゃないと本当の綺麗さはわからないから難しいけども
「もう少し経ったら、残りの部分も完全に透き通ってしまうだろう。翼はもはや翼ではないものになり、蝶はもはや蝶でないものになるだろう。」
「産着が寿衣になった。おくるみがひつぎになった。」
アジア初のブッカー国際賞作家による奇蹟の傑作が文庫化。おくるみ、産着、雪、骨、灰、白く笑う、米と飯……。朝鮮半島とワルシャワの街をつな -
Posted by ブクログ
突然言葉が出なくなる。
私ならどうするだろう。こんなに静かに暮らせるだろうか。生活に困らないだろうか。
読後小説に色々思いをはせていて気付いたこと。この本の中では主人公達は名前がない。彼女と彼のままだ。友人や哲学者には名前があるというのに。私には最後まで二人が淡い印象な理由のような気がする。
前半は彼と彼女の幼少期から今までの話が章を分けて語られるんだけど、ギリシャ語の先生が彼とリンクするのに時間かかった(タイトルで気づくよ普通)。
二人の半生が今の二人の土台になっているのは間違いなく。人は過去を引きずって生きていくものなのか。
後半はあるアクシデントをきっかけに二人が急接近することに -
Posted by ブクログ
すべてを知らなくても、知ろうとしなくても、僕らは想像することができるから、見ただけではわからないことも、何かしらの手がかりをもとに、ほんのすこしでも想い描くことができたなら、他人行儀な目の前の光景だって、きっとこの手の中に包み込んでみたくなるような、主体性を持った“僕の世界”になるのだろう。
手ごたえや確信がなくても、たとえば一日中、雨音が止まなくても、いずれ雨雲の端が現れて、何事もなかったかのような空が顔を出すだろう。憂鬱な雨降りの最中にも、空の色を想像してみたら、ほんのすこしでも軽い気持ちがしてきそうな、そんな気にもなるかもしれない。気持ちが変われば、何かがもっと、変わるかもしれない。