ハン・ガンのレビュー一覧

  • ギリシャ語の時間

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    「未来散歩練習」を読んでから、韓国の女性作家の本をもっと読みたいという気持ちになって、ずっと積読してあった「ギリシャ語の時間」に手を伸ばした(ノーベル文学賞もあったし!)。
    ぼんやりとした暗闇と、それと対をなすみたいなギリシャ語の教室の蛍光灯(私にはそんな印象)の明るさが、印象に残る。私はこの暗さも明るさも知っているようだなと思った。暗さの方がかえって、自分にとって正しいと感じられることをわからせてくれる、底力のような明るさがある感じ。ギリシャ語講師の男が、明るすぎるよりよく見えると言っていたのはもしかして、そういうことかなとも思った。
    途中まではこの話はどこへ行くんだろうとチロチロ進んでいく

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    2024年11月17日
  • ギリシャ語の時間

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    ノーベル賞を受賞していたから、という不純な理由で彼女のいくつかの本を読んだ。
    恢復と再生の話、まだきちんと産まれ直してないものの。ずっと暗闇を歩いて、終わりなのか、途中なのかもわからないような薄明かりが見えて終わる。読後感は不思議といい。すべて解り合えることはないけれど、という諦念が結局生きるために必要なのかも。

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    2024年11月17日
  • 回復する人間

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    私にとって、なんとも言えないくらい、とても衝撃を受けた本でした。落ち着いた場所で、静かに読むべき本のように思いました。じっくりと読んでも1度では足りないようにも思いました。

    自分の目の前でその情景を見ているような感じがしました。登場人物の心の中の細かい描写に吸い込まれそうな感じを受けたときもありました。人の繊細な部分の表現の仕方が秀逸に思えました。身体の傷、心の傷、両方とも回復を願うだけではないときがあることを知りました。ハン・ガンさんがどういう思いでこの本を書いたのか、知りたいと思いました。(あとがきに訳者の説明がありました。)

    今は、私よりもきちんとこの本を理解した方のレビューが読みた

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    2024年11月11日
  • 回復する人間

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    受賞後に読み始め、3冊目。
    左手、が特に印象的だった。
    自分が無意識に抑圧してきたことや
    傷ついてきたこと
    それらを無かったことにしないで、自分の一部として大切にして良いのだと感じつつある。
    影が深まることで、光がより明瞭に感じられて。

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    2024年10月16日
  • ギリシャ語の時間

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    ネタバレ

    祝ハン・ガン、ノーベル文学賞受賞!ちょうど『すべての、白いものたちの』を読み終え、本作『ギリシャ語の時間』を読み出したところだった。Youtubeで発表会見を見ていて、South Korean author Han Kangと読み上げられ、ハン・ガン?!とテンション上がりました。そのテンションであっという間に読んだ。

    訳者あとがきでよく解説されているのだが、
    ...彼女のテーマが徐々に、恢復と再生の方向へ向かって変化してきたことがわかる。
    とあるように、著者自身が「この本は、生きていくということに対する、私の最も明るい答え」とあるように、あとがきに戻るが
    ...繁栄と孤独が背中合わせになった

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    2024年10月12日
  • 回復する人間

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    最初はとっつきにくい印象を受けたが、とても詩的で美しい物語。孤独と刹那さに打ちのめされそうでありながら、微かな光が必ずあって、作者の方は凄く繊細で表現力が豊かな方なのだと感動した。

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    2024年06月07日
  • 別れを告げない

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    光州事件に済州島四・三事件。天寿を全うできない歴代大統領。振れ幅極端。ただ、世界を眺めて見れば今もジェノサイドが。「究極の愛についての小説」というが、理解できなかった。夢の世界…でも、スッキリした結末期待したが。国際的な賞のレベルについていけない、残念な自分。

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    2025年12月30日
  • 別れを告げない

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    ○ ろうそくの光とそれが作りだす影とが舞台を色付け立体化し、随所に緊張感を与え続けている。
    ○ どこまでも清らかな表現(センテンス)
    『牛に毛が何万本あるわからないけれど、それと同じくらい・・・たくさんたくさん昔話をすることもできるだろう』
    『刺繍枠にぴんと張られた布のように緊張した沈黙』

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    2025年12月22日
  • ギリシャ語の時間

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    視力を失いつつある男性と言葉を失っている女性が、ギリシャ語の講師と受講生という立場で出会う。
    人との関わり方で大きな喪失体験を持っている二人の表現するものが、映像として見れるようなそんな細かな描写に気持ちが追いつかない。
    言葉に気持ちがあり、それは美しくもあり哀しい。
    それ以上に難しく感じた。





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    2025年12月18日
  • すべての、白いものたちの

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    もっと気持ちに余裕がある時に読むべき
    まさか通勤電車の中で読んではダメだ…
    気持ちの美しくて清らかななにかを書いていると思う
    まさに白い気持ちの時に読みたい

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    2025年12月09日
  • すべての、白いものたちの

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    ノーベル文学賞の作家の作品はどのような作品か読んでみたく一読。不思議な読み心地。心の傷と、その傷を感じ取るやわらかであたたかな繊細さを感じる。韓国とワルシャワのミックス。

    心に残る読後感。その優しさを自分に向けてみたい気持ちと、そんなに繊細だったらもはや生きてはいけないよ、という気持ちとかが葛藤する。世界が、繊細になっているのではないか?

    短文であるが故に、別のものも読んではみたい。

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    2025年12月09日
  • すべての、白いものたちの

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    読みながら心が整うようなそんな作品だと感じた。
    仕事帰り、音楽をとめて、散らかった心を整理して、自分の生活にそっと戻してもらうような丁寧な言葉達だった。

    作者や訳者のあとがきを読んで、もう一度読み直すと、違った解釈・感想を持てるように感じた。

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    2025年12月05日
  • すべての、白いものたちの

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    ハン・ガンさんによって綴られ私の前に広がった光景は、とても美しく幻想的なものでした。この中の白いものたちに思いを馳せ、物語に没頭するにはあまりにも自分の部屋が現実みを帯すぎていて、できれば次にこれを読むときは、物音ひとつしないような静かな部屋がいいと思いました。

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    2025年12月04日
  • すべての、白いものたちの

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    サラーッと読むのではなく、ひとつひとつ丁寧に咀嚼して、解釈して、読み進めるべき作品だと思う。

    だからこそ、正直途中で読む手が止まってしまったページもあった。

    あとがきや解説を読んで理解が深まったので、改めてまた読み直したいと思った。

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    2025年11月29日
  • ギリシャ語の時間

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    韓国小説のおすすめで読んだ本である。韓国の状態を知るおいうことではなかった。ギリシャ語がそのまま出てきたのだが、まだ勉強をしたことがない言語なので、訳は日本語で書いてあるが理解がイマイチであった。

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    2025年11月20日
  • 回復する人間

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    透明感があって美しい文章。どことなくずっと寂しさのようなものがつきまとっていて、確かにずっと読み続けるのが少ししんどいような。

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    2025年11月20日
  • 別れを告げない

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    何万人もの民間人が虐殺されたという韓国の暗い歴史である済州島四・三事件への無知と、場面が色々と展開し繊細な自然描写が多用される詩的な文体も相俟ってかなり読み辛い小説だった。
    役者の後書きを見て時代背景を理解してから読んだ方が没入しやすいかも。

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    2025年11月01日
  • 回復する人間

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    ネタバレ

    「回復する人間」というタイトルがぴったりの、7つの短編集。
    さまざまな種類の痛みが描かれていた。
    私の経験にかなり近い感覚を登場人物たちの中に見たり、語られる言葉によって気付かされることもあり、興味深いながら苦しい読書でもあった。まるで自分の抱えた問題のようにも感じられてくる。他人事と切り捨てることはできない。
    折り合いをつけて生きようとする女性たちの、揺れている心が魅力的に見える瞬間もあった。真剣に向き合いながら傷ついている姿は痛ましいはずなのに。
    この中では「左手」という作品の印象が強い。自らを追い詰めていく主人公に、ひとつの救いも用意されていなかったからかもしれない。ひとつ間違えば、自分

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    2025年10月27日
  • すべての、白いものたちの

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    今の自分にはこの本に書いてある痛みを自分のこととして捉えることが難しかった。もっと違う時に読んだら、塩が傷口に染みるように、言葉が染み込んでくるんだろうと思う。「生は誰に対しても特段に好意的ではない」という言葉が心に残った。また数年後に読み返したい

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    2025年10月26日
  • ギリシャ語の時間

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    いつか読みたいと思って積んでいた1冊。カバーの白と淡いグリーンが素敵です。わかりやすく楽しいストーリーというよりも、文学的な雰囲気を味わうといった感じですかね。詩のようなパートもあり、これがハン・ガンの世界観なのか…!と。他の作品も味わってみたいです。

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    2025年10月19日