ハン・ガンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
多少の難解さがあり、通読する根性が必要かもしれないが、文章の綺麗さ、表現の美しさで読み通せた。
訳者さんが後書きで述べられている通り、複雑な構造(哲学や他の文学作品の知識があるほうが理解が深まる)を持ってはいるけれど、すべて理解できなくとも楽しむことはできる。
個人的には、今まで出会ったことのない新たな文学作品に出会えてよかったな、と思うし、また著者の別の作品にも触れてみたいと思う。
ただひとつ希望を付け加えるとしたら、原書の著者後書きも引用ではなく、丸ごと訳して欲しかったな…と残念な気持ちが残る。著者がどういう気持ちで記したのかを知りたかったな…。
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Posted by ブクログ
ネタバレすごく良かった。
序盤はなかなかその世界観についていけなくて、途中から物語として読むことを半ば諦め詩集として読んだ。
解説を読んでからもう一周、今度は物語的に読んでみた。
でもやっぱり言葉にとても感動した。
好きな章段がいっぱいあった。
いいタイミングで読めたと思う。
白く笑う
白く笑う、という表現は(おそらく)彼女の母国語だけにあるものだ。途方に暮れたように、寂しげに、こわれやすい清らかさをたたえて笑む顔。または、そのような笑み。
あなたは白く笑っていたね。
例えばこう書くなら、それは静かに耐えながら、笑っていようと努めていた誰かだ。
その人は白く笑ってた。
こう書くなら、(おそらく) -
Posted by ブクログ
読後に皆さんの感想を眺めていくと文庫本の後書きがいいらしい。読みたいがハードカバーで読んだため無念、確認出来ない。
でも手に取った時にビックリしたのは、違う質の紙がいくつも混ざっていた事。文庫本もそうなのか?最初は何かの間違いなのかと思った。でもそんなはずはない。途中でハッとする。
そうか、
白いものたちの
だから同じ白でも違う白の紙を意図的に使ってるんだと気付く。
途中フォントが違う作品もあった。
静謐な雰囲気に細やかな仕掛け、モノクロ写真の挿入と本そのものが。全てが。白いものたちのだった。
詩のような散文のような。
訴えてくるテーマは重いけどそれが白というフィルターを通って透き通