宮崎真紀のレビュー一覧
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南米チリについて、正直な話、ぼくは何一つ知らない。
ぼくの勤めていた医療機器メーカーが、チリで大地震が起こるたびに医療物資の援助を行う日本赤十字社から特別オーダーを受けた特需景
気にボーナスが加算された。太平洋の向う岸で惨事が起こると喜ぶこの会社なんてまるで死の商人だね、と同僚と皮肉を交わした覚えがある
くらいだ。
そのチリに、1973年には、軍事クーデターの嵐が吹き抜けたのだそうだ。ニクソンの支援を受けたピノチェト将軍による軍事独裁政権は
17年の長きに渡って続くことになる。そんなことすら知らない日本人のぼくは平均的なのか? それともぼくだけが無知であるのか?
主人公のカ -
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「時の地図」の続編。前作と同じくH・G・ウェルズが狂言回しを演じ、上巻は殆ど「遊星からの物体X」の19世紀版。それはそれで面白いけど、同時進行する時間の帝王ギリアム・マリーとアメリカのお嬢様エマ・ハーロウの恋愛ヨタ話は何処でどう物体Xと絡んでSFになるの?と心配しながら読み進んでいると、下巻でチャールズ・ウィンズロー、シャクルトン将軍、妻のクレア等「時の地図」の登場人物が出てくるあたりから物語は加速、必死の逃避行の末、上巻ではギリアムに見向きもしなかったエマは地下道で一緒に死ぬことを選び宇宙人を道連れに二人で自爆!(ほとんどエイリアン2) 究極の純愛に涙したところで怒涛のエンディングに突入、ラ
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前作『夢迷宮への片道切符』でミーガンが着けたはずの決着はまだついていなかった。
滅びに直面しながらも、状況を理解できていない妖精族は、第三勢力のアイアン族の意図通り互いに争い始めた。妖精界を危機から救うため、ミーガンとアッシュは再び困難な冒険に旅立つこととなる。
彼らの活躍により、妖精族の争いは一旦休止となったが、ミーガンとアッシュの行った選択は二人にとって過酷な結果をもたらすことになる。
ケットシーのグリマルキンは今作でもミーガンの保護者である。誠に猫らしいやり方で、影に日向にミーガンを守護し続けるグリマルキンは猫好きの私にとってアイドルである。 -
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割合本格的な正統派ファンタジー。
人の夢や信仰から成り立っている存在は、人から忘れられる事で消滅していくという縛りは、神話・ファンタジーで定番の設定だが、この作品ではそれだけではなく…。似たような状況はミヒャエル・エンデの『はてしない物語』でも見られたが、それとはまたちょっと違う驚きの展開である。(しばらくファンタジーから遠ざかっていたので、もしかしたら既出な設定かもしれない。不勉強ですみません)
語りも巧く、読者をどんどん物語の中へ引き込んでいく。冒険から帰って、一回り成長したミーガンが頼もしい。あらゆる面で猫らしいケットシーのグリマルキンが、なんだかんだ言いつつも結局、保護者的振る舞いをし -
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ネタバレ毒見師イレーナの六作目。
とうとう最終章。
後半三冊はまとめて読めて良かった。
それぐらい混沌として、問題山積、危険がいっぱいだった。
どうもお話の中では、三か月ぐらいしかたっていないようだったが。
「結社」がシティアを牛耳り、イクシアの最高司令官をも操っていた。
少しづつ「結社」から味方をはぎとり、
反撃の機会をうかがうイレーナ達。
だが、「結社」は魔術師から魔力を奪う薬を作り出していて、
前作でリーフの怪我を魔力で直し、今度は自分の傷も治したヴァレクから、
魔力を奪ってしまう。
イレーナの魔力も戻らないまま、ヴァレクも魔力を失ってしまうのか。
最後にもっとドンパチ(死後?)するのかと -
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ネタバレ毒見師イレーナの五作目。
前作のラストで妊娠を疑っていたイレーナだが、
現実のものとなった。
しかも、それはオノーラが妊娠を狙って避妊薬を打ち消す薬を
打込んだ結果だった。
最高司令官が、ヴァレクと同じようにオノーラの胸に、
自分の頭文字を刻み忠誠を誓わせていたことや、
ヴァレクの忠誠を疑っていること、
さらには死刑にしたはずの魔術師を客として受け入れていたことで、
ヴァレクは忠誠を捨て、イレーナに結婚を申し込む。
イレーナがシティアに戻り議会を薬で牛耳る「結社」と闘う一方、
ヴァレクは嵐の盗賊団の捜査を命じられていた。
その捜査で水を操る姉と嵐を呼ぶ弟の魔術師に出会うが、
実は自分の妹と -
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ネタバレ毒見師イレーナの二作目。
最高司令官の毒見役としての任は解かれたものの、
魔力を持つ者として死刑宣告を受けイクシアを離れたイレーナ。
故郷のシティアに戻り両親と再会し暖かく迎え入れられる。
だが兄リーフはイレーナを受け入れず、憎悪をあらわにする。
魔術師養成所へ向かい、自分の魔力をコントロールすることを習うが、
娘たちがさらわれ酷い目にあわされたあげくに殺される事件が起きていた。
イレーナをイクシアのスパイだと襲ってきたイクシア国王の甥とは、
友人になることができるのか。
前作でイレーナにいろいろ盛りすぎだと思っていたが、
馬と心を通じさせることができ、
怪我や傷を癒す力があり。「物語の紡 -
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哲学や自己啓発要素が強く「またか」と思う部分もあるがそれでも、とても素晴らしい本だった。
少なくとも私にはとても深く心地よく沁みた。
ヤマザキマリさんが帯に書いている通りだと思った。
おそらくこの物語で書かれている内容は 山のようにある他の哲学書や自己啓発本と同じこと。
でも本書は過去や人を赦し、人を愛し与え続けてきた マルおばあちゃんにより語られることに価値がある。 見知らぬ著者にひたすらに説教されるより、 人生の知恵の泉であり大先輩である年寄りに語られた方が 素直に心を開いて聞けるのも納得がいく。
説教くさいところは全部流し読みしたとしても 物語自体がとても素敵で心温まるのでおす -
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ネタバレ
かつては孤児だったおばあちゃんが15年前に死んでいた息子の子供、自身の孫を探す旅に出る話
ご都合主義な偶然が起きすぎることが気にならなければ楽しめる。
おばあちゃんの人生相談本だと思うと、各章で様々な立場の人に対する学びが得られた。
読み終わって考えると
これはもしやおばあちゃんの皮を被った凄腕セラピストの人生相談本では?と感じた
大きな不自由もなく、それなりに努力してきたのに後悔が残り、このままでいいのか焦っている人におすすめ。
以下心に残った部分
第5章
はっきりした目標がなければ、ただの混乱(カオス)だと人は考える。混乱は怖い。
そんなことはない。
私の行動や考えは私自身と