宮崎真紀のレビュー一覧
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上下巻ということで合わせて感想失礼します。
ハーレクイン文庫は初めて読みましたが、ティーンズ向けの翻訳本はいくつか読んだことがありました。
その全てに共通することですが、取りあえず「理由」や「根拠」といったものが邦本よりもずっと少なく、「事実」と「キャラクター」が先行します。
その点を横に置いて読むと良いかと思われます。
この本は取り柄のない女の子が妖精の国に弟を取り戻しに行くお話です。
個性的なキャラクターで分かりやすく、背景や世界観の美しさと残酷さには舌を巻いてしまいました。綺麗な世界の妖精には、悪戯で人を騙し、頭から食べようとする悪魔のような恐ろしい魅力がありました。
物語の見所の一つ -
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購入済み
内容(「BOOK」データベースより)
十九歳のキーリーは小さな町で獣医助手をしている。何年も前から牧場主のブーン・シンクレアに思いを寄せているが、子供扱いされ、はなから相手にしてもらえない。ある日、彼女はブーンの弟から恋人役を演じてほしいと頼まれる。最近親しくなった女性との交際を兄に反対されたので、キーリーを煙幕にして、ひそかに会いたいというのだ。親友のたっての頼みを断りきれず、彼女は偽の恋人になりすますはめになった。そのせいで、ひた隠しにしてきた秘密が暴きだされることになるとは思いもよらずに…。
お互い傷持ちか。
結局他人の思惑と自分の思惑が重なると暴走が止まらないのがパーマ -
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購入済み
内容(「BOOK」データベースより)
なんて礼儀知らずな人!でも、もう二度と会うことはないわ。オーランサ王国のアデル王女は、浴室の窓から抜けだしホテルの外壁を伝って下りながら心の中でつぶやいた。ひそかに王国乗っ取りを企むロズワルド公爵との政略結婚から逃れてようやく隣国までたどりついたのに、父王の雇ったアメリカ人ボディガードに見つかってしまうなんて。しかもその男、マット・オブライエンは無礼にもアデルを肩に担いで車に押しこみ、ホテルの一室に閉じこめたのだ。あと一歩で地面に足が届く。その瞬間、銃を持った男が二人現れた。もしかして公爵のまわし者かしら?「マット、助けて!」アデルは叫ぶほかな -
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ネタバレ毒見師イレーナの四作目。
いきなり6年後になっていたのには驚いた。
勝手に少女の成長物語と思っていたらしい。
自分自身と重ねていただろう若い読者がついて行けたのだろうかと、
これまた勝手に心配になった。
なにせ、イレーナの兄は結婚していたし、
かつて物乞いをしていた少年フィスクが青年へと成長したし、
魔術師同士の高感度通信器や魔術探知機ができ、
魔力耐性のあるヴァレクを閉じ込めることのできる零の盾ができたくらいだから。
イクシアとシティアの連絡管をを務めているイレーナは命を狙われ、
その毒のせいか、魔力を失う。
暗殺者を雇ったのは誰なのか、魔力を失う毒とは。
そんな危機的状況の中、また危険 -
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お仕着せでない教訓。心地よい意識の拡大。
タイトルの通り、おばあちゃんが自転車で旅をする話。訳者のスキルは高く、旅情や世界観を決して壊さないよう丁寧にローカライズが施されている。作者ガブリ・ローデナスを女性だと思い込んでいたが、さにあらず。
今(2021年5月中旬)だいぶ疲弊している人、何かを抱え続けている人、多くの人に刺さるのではないかと思う。大体の年代は20代後半から7,80代に合うと思う。
(疲れすぎたり忙し過ぎると文学や音楽が身体に入ってこない事があるが、本作品の許容範囲は広いと思われる)
文中に出てくる音楽のタイトルや文学は是非自分もさらってみたくなる。ひとまずは「ペドロ・パラモ」 -
Posted by ブクログ
スペインを舞台に、フランコの独裁政権下の1940年代に端を発した事件が、時代の流れを伴って民主化直後の1980年代のさらなる事件へとつながっていく。
スペインの陰鬱な時代背景が大きく作用するストーリー展開のおもしろさはあるものの、復讐をベースとした拷問、監禁、殺人など、全編をおおう残虐さには閉口する。ヨーロッパミステリ大賞受賞作ということだが、血生臭いものは年々苦手になってきているので、帯にある「人間ドラマ」を味わうゆとりはなかった。
コロナで閉塞的な日が続くなか、『極北』『幻夏』など重苦しい読書が続いたので、このあたりでほっとしたりスカッと気分転換のできたりする作品を読みたいな。 -
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Posted by ブクログ
病室のテレビは国会が襲撃されたクーデター事件を放送している。一九八一年のスペイン。弁護士のマリアは三十五歳。バルセロナの病院で死にかけている。複数の事件に関わっているらしく病室には監視がついている。事件は一応終っているのだが、逃亡中の容疑者がいて、刑事が時折訪れて尋問めいた話をしていく。マリアは脳腫瘍の手術後で、しかも腫瘍はまだ取り切れていない。髪の毛は剃られ、身体にはチューブがつながれている。
多視点で語られる。遡行したり、現時点にもどったり、行きつ戻りつを繰り返しながら、絡み合う人物同士のもつれあった関係を一つ一つ解きほぐし、一本の筋の通った物語に纏め上げてゆく。親の因果が子に報い、とい