宮崎真紀のレビュー一覧
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病室のテレビは国会が襲撃されたクーデター事件を放送している。一九八一年のスペイン。弁護士のマリアは三十五歳。バルセロナの病院で死にかけている。複数の事件に関わっているらしく病室には監視がついている。事件は一応終っているのだが、逃亡中の容疑者がいて、刑事が時折訪れて尋問めいた話をしていく。マリアは脳腫瘍の手術後で、しかも腫瘍はまだ取り切れていない。髪の毛は剃られ、身体にはチューブがつながれている。
多視点で語られる。遡行したり、現時点にもどったり、行きつ戻りつを繰り返しながら、絡み合う人物同士のもつれあった関係を一つ一つ解きほぐし、一本の筋の通った物語に纏め上げてゆく。親の因果が子に報い、とい -
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Posted by ブクログ
★3.5
東側ではないヨーロッパにあって、スペインがこれ程長きに渡り戦争と独裁政権下に身を置いていたとは知らなかった。それも1970年代までとは驚きだ。確かにスペイン内戦は聞いたことがあり、内戦時の悲劇を描いた『蝶の舌』も印象深い映画だった。
本作品は内戦後のスペインが舞台だが、言論統制が敷かれ、反体制派と見なされた人々は容赦なく粛清されるまったく自由のない社会。それゆえ、誰が敵で誰が味方なのか分からない状況が終盤まで続き、最後まで緊迫感が途切れることはなかった。個人的には編集長が味方で良かったが。
ヒロイン達はなかなか魅力的なキャラなのだが、あの社会情勢下で生きて行くのには、これからも様々 -
Posted by ブクログ
魔術師範に伴われ、生まれ故郷シティアに帰還をはたし、両親と兄に再会したイレーナ。両親は暖かく歓迎してくれたものの、魔力を持つ兄リーフはよそよそしい態度を崩さない。
長く故郷から離れていたイレーナには、イクシアの密偵の疑いがかけられていた…そして、残虐な少女連続誘拐事件が。
その犯人の狙いは、魔力に目覚めたイレーナ?
またまた誰を信じてよいかわからない状況で、危なっかしくも強力な魔力をふるうイレーナ。
前作で得た信頼出来る友人たちや、恋人のヴァレク、本作で出会った愛馬キキにも助けられ、危険な敵に立ち向かうところは、第1章よりも読みやすく、面白かった。
もしかしたら、訳者さんが変わって良かった -
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ネタバレ前作では新しい世界を知り、家族と出会い(再会?)しながら、メインプロットとしては殺人鬼を追う話だったが、今回は一気に話が大きくなり、国を乗っ取ろうとする陰謀にイレーナ一派が立ち向かう話。
自分の能力に戸惑いながらも困難に立ち向かう姿は従来通りながら、今やすっかりリーダーに成長していく姿が描かれていて、話の規模も大きくなった。
・・・が、その分話が大味だし、説明不足のところも多々あって若干読みにくくなった気がする。もう少しじっくり描いてもよかった気がする。
せっかく世界観もキャラもしっかり出来ているのだから、長編シリーズに十分できる内容だし。
一応物語は落ち着くが、火種はいっぱい残っているから次 -
- カート
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試し読み
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前作「時の地図」がとっても面白かったので、何とあの続編が!と期待に満ち満ちて読み出したのだが…。うーん、どうだろう。
「時の地図」は名作SFを換骨奪胎したおふざけが本当に楽しく、最後には正当派SFらしい大きなまなざしが感じられて、いたく感心した。本作でも「宇宙戦争」をはじめとするよく知られたSFが自在な手つきで料理されているのだが、上巻の段階ではどうにも心が弾まない。下巻の半分を過ぎたくらいになってようやく流れに乗ることができたが、そこまでは正直辛かったなあ。
冒頭で全体の仕掛けは見えている。まあ、作者も特に隠そうとはしていない感じだ。そこがなあ、タイムトラベルものとしては興趣をそぐ気がす -
Posted by ブクログ
ネタバレとても深い内容だった。
話を読む中でわかってくる、人々の神話や非科学的なモノを信じる力が失われた結果による妖精界の変化、ミーガンが狙われる理由、ミーガン・妖精猫・パック・アッシュの冒険には、驚かされるものばかりだった。
アメコメっぽい言い回しは否めないけど、それを差し引いても、すごく面白かった思う。
最後、母親に会えるも、作中でイーサンをさらった犯人の情報を得る対価として支払ったものの重さがミーガンにわかっていないというのはすごく悲しかった。そしてアッシュと交わした契約を果たすべく、それを受け入れるところはカッコいいと思った。
パックがダウンしてからまた出るかなと思っていたけど、ずっと出