あらすじ
盗まれた王(おう)笏(しやく)を巡っていがみあう、夏と冬の王国。妖精界には今にも戦争が始まりそうな緊張感が走っていた。王笏を盗んだのがアイアン族だと唯一知るミーガンは冬の王宮を抜けだし、かつての仲間パックやグリマルキンの協力を得て、妖精界を守るため笏を取り戻す旅に出る。旅の途中、想い人アッシュに絶縁を告げられショックを隠せぬミーガンに、パックがある告白を■――涙と波瀾の後編。
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Posted by ブクログ
前作『夢迷宮への片道切符』でミーガンが着けたはずの決着はまだついていなかった。
滅びに直面しながらも、状況を理解できていない妖精族は、第三勢力のアイアン族の意図通り互いに争い始めた。妖精界を危機から救うため、ミーガンとアッシュは再び困難な冒険に旅立つこととなる。
彼らの活躍により、妖精族の争いは一旦休止となったが、ミーガンとアッシュの行った選択は二人にとって過酷な結果をもたらすことになる。
ケットシーのグリマルキンは今作でもミーガンの保護者である。誠に猫らしいやり方で、影に日向にミーガンを守護し続けるグリマルキンは猫好きの私にとってアイドルである。