浦沢直樹のレビュー一覧
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やっと最終回。
中盤までの盛り上がりはどこへやら。後半は同じとこをぐるぐる回っていたような気がして今何周目を走ってるんだったか分からなくなる。
でもこれだけの大作、とうとう終わったかぁ、とへんな感慨にとらわれる。
昭和の時代を舞台にする時代の一つが終えたような。
ただこのシリーズは単に昔を懐かしんでるのではなく、あの少年時代の視座が現代を射抜いてるのではないか。過去のものとしてノスタルジーの対象とするだけではなくもっとリアルに今にかかわっているというプレゼンだった点が新鮮だった。
同じ時代を生きてたものとして「そうだった」といろいろ考えさせられた。
そのための壮大なホラ話が本作だったのでは -
Posted by ブクログ
2015年ウイルス感染で、世界は滅んだ。“ともだち”は復活し、西暦が終わり、“ともだち”暦が始まった。表紙には、子供時代のケンヂ、ヨシツネ、オッチョが描かれているので、あの夏の真実が明かされる。
フクベエから見た、ケンヂ、ヨシツネ、オッチョ、マルオが語られる。フクベエのうちは裕福なのだろうか、漫画本がふんだんにそろっている。それで気を引いてケンヂたちの仲間に入れてもらおうとするが、なかなか入り込めない。誰もいない秘密基地で、よげんの書を見ているとサダキヨがやってきた。フクベエとサダキヨの交流が始まる。1969年、4年生。4年の文集“ゆめ”に、フクベエは、来年の夏は大阪の親戚のうちに泊って毎日万 -
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ローマ法王の訪日はともだちの死去に伴い中止の検討もされたが、哀悼の意を述べるために予定通り訪日することとなった。国会でスピーチを行い、新宿歌舞伎町の教会も訪れた。法皇はここで殺害されると思われたので、ケンヂの仲間やマフィアたちが力をあわせて警戒したが何事も起こらなかった。新宿歌舞伎町の神父は、2001年に中国奥地にワクチンを届けようとする後のローマ法王に協力してトラックを運転した仁谷という元暴力団組員だった男だ。日本で敵の組長を殺害し中国に逃げていたのだ。
次の法皇の日程は、万国博覧会開会式での、法皇とともだちの遺体との対面だった。法皇がスピーチを始めたときともだちは蘇り、法王に向かい歩き出す