浦沢直樹のレビュー一覧
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今度の表紙は、ヨシツネが最前面にいるので、ヨシツネを軸に話が進められる。
地球滅亡計画の全貌を知るために、ヨシツネ、カンナ、小泉響子たちは、ともだちランドに潜入し、ヴァーチャル・アトラクションに入り込む、まず入り込んだのは、ヨシツネと小泉響子。そこは、1971年で、小泉響子が前に入り込んだ世界とは少し違っていた。大きな違いは、秘密基地のあった空き地の原っぱにはボーリング場が立っている。ボーリング場に入ってみると、悪の大魔王と名づけていたボーリング場の社長は、なんとホームレスの神様だった。道理でボーリングにやけに詳しかったわけだ。ヨシツネは、1971年の夏休みに何をやっていたのか全く記憶にない。 -
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同級生フクベエ、子供のころの記憶にはない。1997年の同窓会以降になって記憶に現れる。2000年の大晦日、ロボットに立ち向かうケンジたちを写真に収めにきたのもフクベエだった。教科書に使われているテロリスト、ケンジたちの写真もフクベエのものみたいだ。
“ともだち”は死んだ。万条目を始めとする“ともだち”関係者が今後を考えるために会議を開いた。預言書の実行計画の継続をやめようと主張した、元厚生労働大臣の三ツ木は、事故で死んだ。(暗殺)
2000年の大晦日、“ともだち”がばら撒いたウイルスで、15万人が死んだ。キリコの開発したワクチンで、それ以上拡がらずに済んだ。2003年、キリコは、山根の研究室を -
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今度の表紙は、絶唱するケンジだ。2000年の血の大晦日に巨大ロボットに立ち向かい命を落としてしまったらしい。しかもテロリストとして、歴史に名を残している。
カンナは校長から、父親は“ともだち”と聞かされて、絶望的になり、無気力になってしまう。一方、かつてのサダキヨの恩師を訪ねて老人ホームへ行った、サダキヨと小泉響子は、ドリームナビゲーターの高須の率いる一団に建物を囲まれてしまう。高須は、万条目から、サダキヨ殺害の許可を得ている。老人ホームの屋上で、サダキヨは、小泉響子に、2002年の夏にモンちゃんこと子門真明が訪ねてきて、“ともだち”の正体を聞きに来たことを告げる。モンちゃんにすべて話したのだ -
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今度の表紙は、小泉響子だ、その背後に遠藤カンナがいる。小泉響子と遠藤カンナは同じ高校の生徒だった。
教会に遠藤カンナを守るために現れたオッチョこと、ショーグンの強さを知っているタイマフィアのボスは、カンナの提案に乗り、ローマ法皇を守ることに同意し、中国マフィアも同意し新宿のマフィア抗争は停戦となった。
“ともだち”ランドの研修が終わった小泉さんは、学校に復帰した。眠るとヴァーチャル・アトラクションの中で見てしまった“ともだち”の仮面の下の顔の夢にうなされて起きる。遠藤カンナに話しかけてみたりするが相手にしてもらえない。
その小泉の前に“ともだち”ランドのドリームナビゲーターが現れ、空きができ次 -
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巨大ロボットに近づいてみると、巨大ロボットの本体と思われた部分は、大きな気球で、シューシューという音は、気球から窒素ガスの漏れる音だった。二足歩行に見えていた足は、キャタピラが両足を交互に運んでいるだけだった。片方のキャタピラが前進する時、もう一方の足を固定するためにひざから下の部分が勢いよく地面に落ちるためズーンと言う巨大な足音が生じる。中の骨組も単純で、歩くごとに鉄骨が無様に悲鳴を上げている。安普請を覆い隠すためにすだれのような布キレがかぶせてある。動くたびに布キレは裂け、それが不気味さを演出している。
ケンヂは、防毒マスクをつけ、ダイナマイトを背負い、垂れ下がった布キレに飛びつき、縄梯子 -
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ショーグンは、地下の懲罰房の向かいの房の角田という漫画家の協力を得て海ほたる刑務所から脱出を図る。懲罰房から、ダクトを通り、管理塔の監視員を数人倒し、距離の近い木更津方面は、海流が激しいので、距離の長い東京方面の、避難路に出て車道に出る、水没している部分はもぐって抜け道を探し、海底トンネルへ空気を送る施設にたどり着いた。上空には捜索のヘリコプター、海上にも巡視艇が多数。暗くなってから、泳いで漁船に近づき運良くタイ系の密漁船に乗り込み助けてもらう。
上陸地点は、2015年万国博覧会を予定している会場だった。
2014年都立新大久保高校、日本史の自由研究で小泉さんはテロリスト遠藤ケンヂをやることに -
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東京湾横断道路は、2000年血の大晦日のテロにより橋梁は破壊され、海底トンネルも爆破され海ほたるは完全に陸から隔絶された孤島になったので、2001年刑務所として使われ始めた。2014年、地下の懲罰房には、ショーグンと呼ばれる男が入れられている。ショーグンは2000年以来300回脱獄を試みたという。今もユキジトンネルとカンナトンネルを掘り脱獄の計画を進めている。ショーグンはオッチョである。
カンナのアルバイト先の中華料理屋の顧客が殺人を目撃したために身を隠している。殺人犯は、現職の警察官だからだ。殺された男の最後の言葉は、ローマ法王暗殺、“ともだち”だった。“ともだち”がローマ法王暗殺を計画して -
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“ともだち”からの仲間を9人集めろという忠告に従いケンヂは、昔の仲間に呼びかける。マルオは、ファンシーショップをたたみ、妻子を田舎に返し参加する。ヨシツネは、事務機器販売の会社をやめて参加、モンちゃんは、デュッセルドルフから戻り参加、女房を“ともだち”に取られたフケベエも3人の子供を実家に預けて参加、オッチョとケンヂで、全部で6人。3人足りない。「ユキジ」が自主参加で7人。
ケンヂは、なんといじっめっこの「ヤン坊・マー坊」に呼びかけるが、昔太っちょの二人は、今はスマートになり、Y&M社の社長と副社長になっており、政府への売り込みのために、友民党の万丈目にケンヂの居場所を教えてします。
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1997年にケンヂは地下に潜伏し、2000年になった。タイのバンコクで、ショーグンと呼ばれるやたら強い男は、オッチョだった。フジヤマトラベルという旅行社から依頼されるトラブル処理で暮らしている。ホテルに薬物中毒の日本人旅行者がいるので、処理してくれという依頼で、出かけてみたら、日本の警察官で、“ともだち”の捜査をしているうちに捕まり薬を打たれて死にそうだった。警察にも自衛隊にも内閣にも“ともだち”の手先が入り込み、「世界の破滅」の計画を進めているという。
商社マンだったオッチョは、仕事のために子供の相手もせず飛び回っているうちに、子供を交通事故で亡くしてしまった。そのため、タイの偉いお坊さんの -
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ドンキーからの手紙には、“ともだち”の招待はお前だと思って見張っていたこともあるが、お前ではなかった。お前の作った話を知っている俺達の内の誰かだ。“ともだち”は、本当に地球を滅ぼそうとしている。地球を救えるのはお前しかいない。と書いてあった。
どうしたらいいのか!マルオ、ヨシツネに相談しようと思ったが彼らは日々の生活で手一杯でとても話せる相手ではない。
行方不明の敷島教授、敷島ゼミの田村マサオを訪ねて大学に行ってみたら、マサオからともだちコンサートの開催ビラが来ていたので、コンサートに行ってみたら、洗脳された集団がいる。舞台に上がり、ともだち糾弾の演説を始めたらお面をかぶった教祖が現れた。教祖 -
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史上最強の双子、ヤン坊、マー坊。ケンヂたちをいじめる双子に立ち向かう、強い女の子、ユキジ。そのユキジに同級生の一人が海外に赴任してゆくのを見送った空港で出会う。税関職員で、青三号(ブルースリー)という犬を訓練して、麻薬をかぎつける訓練をしている。
ユキジに例のマークを誰が考えたか覚えてないか聞いたら、オッチョだと思い出してくれた。そのオッチョは、商社に勤め、タイで事故を起こし、1週間行方不明になり、その後商社を辞め、インドで見かけた人もいるという。
ケンヂは、姉の子を育てているが、ケンヂは姉に3回命を助けられている。一回目は、生まれる前で、小豆相場で無一文になった、父母が子供をおろそうと相談し -
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浦沢直樹という人は、もともと持っている幅が広いというだけでなく、それをみずからどんどんと広げていくことに、飽くなき挑戦を続ける人なのだと思う。彼ほどに「漫画とは何か」ということを常に考えている人はいないのではないかと思う。
「YAWARA!」であれほどに「漫画っぽさ」に忠実に従った描き方をしたかと思えば、「MONSTER」では一転して「漫画っぽさ」を徹底的に否定したリアルな描き方に転換をする。
そして、この「BILLY BAT」という作品もやはり、これまでの漫画にはない、新しい境地を開拓している作品だった。
冒頭の、メタ漫画としての入り方からしてかなり斬新だし、主人公のキャラクターも時代設 -
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タイプとしては20世紀少年やPULUTOを履修するものか。
確かに面白いし良く出来ているけど、なんかこうもうお腹一杯というか…そろそろ長崎臭のしない別のタイプの話が読みたい。
政治を扱うのはいいが思想を主張しすぎる点が難。
この手のスタイルのマンガとしては最高レベルに練られて高レベルな所にあるのは否定しないが、
どんなに高品質でも同じ手だと手の内が見えてしまうというか、読者も飽きるのでは。
さすがにウマイと思ったアイテムは下山事件をもってきたり、白州次郎を持ってきたり、
アメコミや日本の漫画黎明期の漫画家を描いたあたり。
紙芝居作家から漫画家に転身した人は多く、水木しげる先生なんかが有名な