浦沢直樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2002年、サダキヨがモンちゃんを殺したことを、響子は2014年に知る。
カンナは、母のいた映画館にやってくる。
1996年ごろ、その映画館のある町で全身から血が出る病気がはやり、母が必至で治していたという。
細菌の培養に成功したというメモと、「わたしはゴジラ 15万人を踏みつぶした」というお母さんの書いたメモを見つける。
カンナは、ワクチンがすでにあったのなら、友民党がワクチンを配る前に15万人が死ぬことはなかったのにとつぶやいている。
何かがある。。
オッチョは戸倉という男の家にやってきて、ヤマネの住所を聞き出す。
2人は、製薬会社の細菌研究所で所長(ヤマネ)と副所長(戸倉)だった過去を -
Posted by ブクログ
小泉響子とカンナの学校に来た英語の先生は、サダキヨだった。
そして、サダキヨは「ともだち」の家の館長だったが、「ともだち」の家に火をつけてしまう。
サダキヨに小学時代、「友達になってくれる?」と言って40年間友達だった人は誰?ずっと怒ってあーしろこーしろとサダキヨに言ってきたという。
サダキヨは、僕が本当に友達になりたかったのは彼ではなく、ケンヂたちだったと言っている。
サダキヨは響子に「ともだち」の写真を見せる。
ケンヂは、サダキヨは昔、僕にズルはダメだよと言ったから、サダキヨは「ともだち」ではないと思うと言っている。
昔の担任の先生も、サダキヨのことを覚えて、彼に昔の写真を手渡してくれ -
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2巻では、「神様」と言われる男が出てくる。
「神様」は、路上生活者たちのヒーローである。
世界が大変なことになろうとしているが、僕たちの生活は、まあ、こんなもんさ
という落着きを見せる場面があった。
世界がいろんなことになっても、路上生活者の生活はそんなにも変わらない::小さく納得。
路上生活者たちになんか話をしてくれてせがまれて、ボーリングの話をする。投げるときのほんの少しの差が、最後に大きな差になる、ど真ん中ねらうと全部倒れない、少しずれているくらいがいい・・含蓄のあるような話だ。
ケンヂのお姉ちゃんは??敷島教授の娘は??、どうなっているのだろう・・現在12巻まで読み終えて最初から読 -
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『人間は、感情を無くすことはできない・・・』
冷戦下、旧東欧で非人間的な行動を強いられた人たちのその後を描くマンガ。読めば読むほど、ナゾが深まります。徹夜で読ませるような引力を持ちながら、最後の最後にぽいっと放り出してくれます。
軸に居るのは、双子の兄妹。長じて1人は弁護士(仮)に、1人は「モンスター」に。双子を設定したのは、犯罪者は遺伝子ではなく環境が作る、という考え方の反映かな。それだけでもなさそうだけど。
主人公の日本人医師・テンマは途中からほとんど笑わなくなって、「あきらめちゃいけない」「終わりにしなきゃいけない」以外のメッセージをほとんど発しなくなる。彼の生い立ちなんかもほとん