阿井幸作のレビュー一覧

  • 時間の王

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    ネタバレ

    三体の二次創作小説からデビューしたことを後から知った。
    個人的には三国献麺記と成都往事が好き。
    三国献麺記は最後にやっぱり…!?となるのが良かったのと、成都往事は昔観た中国ドラマの「美麗的神話」や恩田陸の「ライオンハート」を思い出す感じが好みでした。
    また、どの作品も(三国献麺記以外?)ハッピーエンドな結末が爽やかというか、今の中国の人々の意識が表れているようで羨ましいかも笑。

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    2022年03月21日
  • 時間の王

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    「三体」の二次創作小説(三体Xとして2022年に日本語版発売予定)が好評となり、SF作家としてデビューすることになったという逸話を持つ著者による「時間」をテーマにした7編収録の短篇集。どれも面白かったが、タイムスリップが可能なちょっと先の未来が舞台で、三国志で有名な曹操にラーメンを食べさせに行く「三国献麺記」が一番ぶっ飛んでいて面白かった。あと、宇宙をテーマにした「暗黒へ」はすごく「三体」を感じた。タイムトラベル系の小説が好きな人はハマると思う。

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    2022年03月13日
  • 時間の王

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    最初のタイムトラベラーは、ゾッとする話。これほど嫌なタイムループ、あまりない。これが一生続くのは、地獄〜。

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    2021年12月20日
  • 知能犯之罠

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    中国の警察ミステリ。官僚たちが次々と狙われる連続殺人。防犯カメラの死角を掻い潜り、目撃者も決定的な証拠も残さない恐るべき知的な犯人。事件を追う高棟と、彼の友人でありながら実は事件の犯人である徐策との攻防を描くサスペンス感溢れる倒叙ミステリでもあります。
    まあ中国に限らずなんだろうけれど……官僚の勢力争いがえぐい(苦笑)。事件の解決を目指すのも、メンツのためだけなんですねそうなんですね。だからこそこの結末での各所の動きにものすごく納得ができたし、理不尽だともあまり感じないんだよなあ。終章で、それまでに緻密に打たれた布石が一気に繋がってくるのが爽快だし、彼の最終的な目的がこれだったのか! ってのが

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    2021年03月25日
  • 掃鼠嶺 廃駅を喰らう火群〈下〉

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    呼延雲『掃鼠嶺 廃駅を喰らう火群 下』二見文庫。

    下巻に突入。

    第10作まで刊行済みのシリーズを第8作からいきなり読まされる弊害なのか、余りにも唐突過ぎて面食らう描写が散見される。

    劉思緲も郭小芬といった主要な登場人物は散々使い回された挙句に何時の間にかフェードアウトしてしまうというトンデモな展開が目立ち、上巻の前半で準主役級の活躍を見せていた呼延雲の親友の林香茗までもが突如として姿を消してしまうのだから、余りにも乱暴過ぎる。

    林香茗が姿を消す原因となった呼延雲が暴いたとされる凶悪な犯罪については全く触れられていない。

    西郊連続殺人事件で逮捕された当時17歳の周立平を林香茗が庇ったこ

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    2026年08月04日
  • 検索結果はありません

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    2026.07.28

    このショートショート企画のなかでいちばん「これ、おもしろいな」と思った本。

    お気に入りは3作。
    市塔承さんは『最後の一行』がはじめましてで口調の軽さが好きで読みやすかったのだけれど、今回も突拍子もない物語でありながら一気に読めた。想定外にほっこり。

    横関さんははじめましての作家さん。会社勤めしたことある?と思える内容。ヤマシタ、人事が天職だわ。出来る人ってこうよねと関心してしまった。

    河村さんの物語はクイズ作問者ならではの視点かもしれない。動画でふくらPが「使う側より作る側が強い。世の中ってのはそういうもん」という言葉を思い出してにそにそした

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    2026年07月29日
  • 検索結果はありません

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    やっつけ仕事とまでは言わないが、まあ全力投球でもない「検索結果はありません」から始まるオムニバス短編集。2・3・4本目が横関大・岡崎隼人・我孫子武丸で始まり、今回はかなり期待できるかと思ったが、個人的にはやはり玉石混交。横関・我孫子両先生は流石に「らしい」短編で流石格が違うと思わせる。あとは印象に残った着眼点が良いと思った作品を挙げる。風森章羽「検索の怪物」、金子玲介「お前のためのハンバーグ」、麻根重次「ロスト・マム」、高田崇史「太郎の悲劇」。

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    2026年07月19日
  • 邪悪催眠師

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    龍州市で怪事件が発生した。ある男は人の顔を食いちぎり、ある男はハトのようにビルから飛び立ち死亡した。
    まもなく、"生死を操れる"という催眠師による犯行予告がネット上で発見され、数日後に開かれる催眠師大会への参加が判明する。
    刑事の羅飛は、大会主催者で催眠療法の第一人者と言われる催眠師に協力をあおぎ、捜査を進めるが……。


    中国発の警察小説です。タイトル通り、人の生死まで操れるという邪悪な催眠師を追っていく話。
    読んでいるとなんかこう、催眠術ってすっごい!! って気分になります。万能すぎる。何でもありだ……。催眠術に対する誤った認識をうえつけられそうです。一時期ちょっと催眠

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    2026年05月31日
  • 7人殺される

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    警察ミステリーで
    ほぼホワイダニットと思っていたら
    後半は想像もつかない展開へ。
    ハラハラの一気読みだった。

    主人公はレジェンド名刑事のわりに
    自身で動きすぎかと思うし
    国による警察制度の違いなのか
    初動が違うように感じた。
    また凄惨な連続殺人にしては
    サラッとしているかなと。

    しかし
    シリーズとは知らずに読みはじめたが
    この一冊で十分楽しめた。

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    2026年04月16日
  • 厳冬之棺

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    3つの密室が登場し、かなり不可解な現場はミステリ好きとして楽しめました。

    バックストーリーや登場人物の人間関係は、ミステリの中でも頭一つ抜けていると思うし、犯人当て部分のフーダニットもストーリーに絡めていて面白かった。


    一方、犯人の頑張りがやや都合良すぎるように感じたし、動機部分に若干の雑さがあり、無理やり成立させた感は否めないため⭐︎3

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    2026年01月14日
  • 宇宙墓碑 現代中国SFアンソロジー

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    科学の先にあるのは哲学なんだと思う。

    SF小説では登場する科学よりも、それを使う“人”の物語が私は好きだ。
    宝樹が読みたくて手に取ったが、アンソロジーであるため、気にいる気に入らない、その気分ではない、など、好き嫌いは出てくる。

    今回のお気に入りは
    「大衝運」馬伯庸
    「彼岸花」阿缼
    (「宇宙の果ての本屋」江波は以前別のアンソロジーで読んだ)

    華文SFから少し気持ちが離れている。
    少し距離をおいてみた方が良いのかも……なんだかウソっぽい別れ話のセリフよのうだ。

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    2025年12月31日
  • 宇宙墓碑 現代中国SFアンソロジー

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    中国SFの短編アンソロジー、ハヤカワ文庫をはじめとして各社からゾクゾク刊行されています。これはハヤカワから出る3冊目かな?
    鴨の全く個人的な感想ですが、うーん・・・出版されるたびに、面白みを感じなくなってきている自分がいます。要するに、「慣れちゃった」ということなのかもしれません。

    中国SFの特徴の一つ、と言ってしまうと乱暴な気はしますが、割と幻想小説的な作風が多く、ロジカルに落とし前をつけるハード系の作風は大劉他の少数派、というイメージがあります。ブラッドベリ系が多くて、クラーク系があまりない感じ。鴨はどちらかというとクラーク系のSFが好きなので、単に好みの問題ということかと評価しています

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    2025年11月03日
  • 邪悪催眠師

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    話の展開の仕方はスムーズで読みやすさという観点では良いのだけれど、話の内容という点で言うと、あくまでファンタジーとして書いてくれれば楽しめたんだろうけど、実世界で起きてることとして書かれているので、実際催眠だけでこんなことは出来ないだろうと思ってしまいその非現実性が常に引っかかってしまってあまり楽しめなかった。
    あと、物事があまりにも上手く進みすぎてる点とか…
    ファンタジーとかオカルト系じゃない限りは、小説って、非現実的なことをいかに現実にある事かのように読者に思わせることが大事なんだなと痛感。

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    2025年10月07日
  • 宇宙墓碑 現代中国SFアンソロジー

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    中国SFの多彩で多才なこと。少し抽象的・現代的なテーマのものが多かったが、ゾンビとの愛を描く阿チュエ『彼岸花』と、タイトルからして心躍る江波『宇宙の果ての本屋』がよかったです~。

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    2025年08月03日
  • 7人殺される

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    ネタバレ

    洗脳のプロ同士の命をかけた戦い。色んな読みにくさ、がある。
    登場人物の名前と地名が永久に読めず、名称が出る度に目が止まるのが、すごいストレス。毎度ルビ振るか、略称にすればいいじゃん。内容について途中から七つの大罪をテーマにしたブラッドピット主演セブンの映画に似ているな、とテンションが下がる。冷ややかな気持ちで読み進めてた。
    面白いのは終盤。セブンになぞらえた連続殺人であると判明。ふむふむ。犯人とその動機を知ると、伏線がきちんと回収されるのが気持ちよい。そうか、ベビーカーを押す母が怪しいとおもったら、乗っている方が犯人かい!動機まで知ると、犯人に気持ちがよってしまった。
    最終的にはとても面白かっ

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    2025年06月08日
  • 厳冬之棺

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    陸家の密室殺人のトリックや、男児しか産まれない謎陸家の密室殺人のトリックや、男児しか産まれない謎におおおっとなりました。

    リャン・リャン、ロン・シュエンの警察コンビや、アン・ジェン、ジョン・クゥの漫画家、声優コンビもよかったな。

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    2025年05月29日
  • ガーンズバック変換

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    2024-04-29
    思ったよりも純文寄り。意識してなのか、だんだんSF濃度が上がっていく感じ。いや、冒頭の「サンクチュアリ」もかなりか。自分には、詩歌をテーマにした2篇がよく分からなかった。美しい物語だとは思うのだけど、SF短編集への収録理由がよく分からない。
    どの作品もそのまま長編に出来そうな煌めくアイデアに満ちている。そして様々な過去作への言及も心憎い。

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    2024年04月29日
  • 時間の王

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    中国の歴史を織り交ぜたタイムリープSF集。
    ロマンチックなお話が多い中で、三国志の曹操に魚介麺を食べさせようとする「三国献麺記」のバカSFっぷりが楽しい。

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    2024年03月31日
  • 厳冬之棺

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    ネタバレ

    中国の「密室の王」と呼ばれる作者の作品。
    舞台設定や人物もまずまず面白く、若干怪奇的な部分もあり、漫画家が探偵で、第二の密室の謎をあっさり見破るところぐらいまではテンポもよく、面白かったが、、、。
    第一、三の密室は大掛かりだし実現可能かどうか理解が追い付かない。また犯人の行動も実現可能かかなりあやしいし唐突な印象。次作に期待。

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    2024年02月19日
  • 厳冬之棺

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    上海の作家さん。中国のミステリーを読む機会が増えてうれしいです。
    作者さんが1987年生まれだからか、日本のミステリーからしたら若手さんの作風に感じました。私がトリックの整合性を考えないタイプ(トリックはわからんが犯人はこいつタイプ)なので、キャラクターに重きを置いてしまうのですが、それで言うとあまりキャラクターに魅力を感じませんでした。まだ続きそうなので、魅力はこれからかもしれませんが。

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    2023年11月29日