阿井幸作のレビュー一覧
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中国の警察ミステリ。官僚たちが次々と狙われる連続殺人。防犯カメラの死角を掻い潜り、目撃者も決定的な証拠も残さない恐るべき知的な犯人。事件を追う高棟と、彼の友人でありながら実は事件の犯人である徐策との攻防を描くサスペンス感溢れる倒叙ミステリでもあります。
まあ中国に限らずなんだろうけれど……官僚の勢力争いがえぐい(苦笑)。事件の解決を目指すのも、メンツのためだけなんですねそうなんですね。だからこそこの結末での各所の動きにものすごく納得ができたし、理不尽だともあまり感じないんだよなあ。終章で、それまでに緻密に打たれた布石が一気に繋がってくるのが爽快だし、彼の最終的な目的がこれだったのか! ってのが -
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呼延雲『掃鼠嶺 廃駅を喰らう火群 下』二見文庫。
下巻に突入。
第10作まで刊行済みのシリーズを第8作からいきなり読まされる弊害なのか、余りにも唐突過ぎて面食らう描写が散見される。
劉思緲も郭小芬といった主要な登場人物は散々使い回された挙句に何時の間にかフェードアウトしてしまうというトンデモな展開が目立ち、上巻の前半で準主役級の活躍を見せていた呼延雲の親友の林香茗までもが突如として姿を消してしまうのだから、余りにも乱暴過ぎる。
林香茗が姿を消す原因となった呼延雲が暴いたとされる凶悪な犯罪については全く触れられていない。
西郊連続殺人事件で逮捕された当時17歳の周立平を林香茗が庇ったこ -
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2026.07.28
このショートショート企画のなかでいちばん「これ、おもしろいな」と思った本。
お気に入りは3作。
市塔承さんは『最後の一行』がはじめましてで口調の軽さが好きで読みやすかったのだけれど、今回も突拍子もない物語でありながら一気に読めた。想定外にほっこり。
横関さんははじめましての作家さん。会社勤めしたことある?と思える内容。ヤマシタ、人事が天職だわ。出来る人ってこうよねと関心してしまった。
河村さんの物語はクイズ作問者ならではの視点かもしれない。動画でふくらPが「使う側より作る側が強い。世の中ってのはそういうもん」という言葉を思い出してにそにそした -
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龍州市で怪事件が発生した。ある男は人の顔を食いちぎり、ある男はハトのようにビルから飛び立ち死亡した。
まもなく、"生死を操れる"という催眠師による犯行予告がネット上で発見され、数日後に開かれる催眠師大会への参加が判明する。
刑事の羅飛は、大会主催者で催眠療法の第一人者と言われる催眠師に協力をあおぎ、捜査を進めるが……。
中国発の警察小説です。タイトル通り、人の生死まで操れるという邪悪な催眠師を追っていく話。
読んでいるとなんかこう、催眠術ってすっごい!! って気分になります。万能すぎる。何でもありだ……。催眠術に対する誤った認識をうえつけられそうです。一時期ちょっと催眠 -
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中国SFの短編アンソロジー、ハヤカワ文庫をはじめとして各社からゾクゾク刊行されています。これはハヤカワから出る3冊目かな?
鴨の全く個人的な感想ですが、うーん・・・出版されるたびに、面白みを感じなくなってきている自分がいます。要するに、「慣れちゃった」ということなのかもしれません。
中国SFの特徴の一つ、と言ってしまうと乱暴な気はしますが、割と幻想小説的な作風が多く、ロジカルに落とし前をつけるハード系の作風は大劉他の少数派、というイメージがあります。ブラッドベリ系が多くて、クラーク系があまりない感じ。鴨はどちらかというとクラーク系のSFが好きなので、単に好みの問題ということかと評価しています -
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ネタバレ洗脳のプロ同士の命をかけた戦い。色んな読みにくさ、がある。
登場人物の名前と地名が永久に読めず、名称が出る度に目が止まるのが、すごいストレス。毎度ルビ振るか、略称にすればいいじゃん。内容について途中から七つの大罪をテーマにしたブラッドピット主演セブンの映画に似ているな、とテンションが下がる。冷ややかな気持ちで読み進めてた。
面白いのは終盤。セブンになぞらえた連続殺人であると判明。ふむふむ。犯人とその動機を知ると、伏線がきちんと回収されるのが気持ちよい。そうか、ベビーカーを押す母が怪しいとおもったら、乗っている方が犯人かい!動機まで知ると、犯人に気持ちがよってしまった。
最終的にはとても面白かっ