阿井幸作のレビュー一覧

  • 知能犯の時空トリック

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    ネタバレ

    これで紫金陳の本を制覇してしまった。
    前作から高棟周りの人間が続投してるのは分かるが、他の人はどうなんやろか。見つけれませんでしたが、知らなくても大丈夫!
    繋がってもないし、前作のネタバレもないです!
    この著者の小説はツボにハマりまくっているので全て最高なんですが、今作に限って強いて言えばもうちょい葉おじさんとの蜜月、生徒たちとの触れ合いが欲しかったかな〜。じゅうぶんだけどももっと欲しいってなったかな。

    犯人が逃げ切りエンドは前作同様ですが
    この著者の描く犯人の事情が同情を誘い、周囲の弱者には身を挺してでも守ります。あと殺される側は絶対権力で他人を殺しても何のそのだし、罰も受けないんだから余計に犯人を応援しちゃいますよね。
    今回も刑事と犯人の直接やり取りがあるかな?と期待したけど電話だけでしたね。
    なぜこんなにも犯行にミスがなく躊躇がないのかはラストの方で明かされます。
    その理由に納得、葉おじさんに人生を捧げるのもそりゃそうだと言わざる得ない。
    最後の男の子への優しさでもう感涙しました。
    こういうやり取りを随所に入れてくれるのがこの著者の魅力、一方で極悪非道な犯罪を犯す人に多面的な要素を入れるのがすごい好きです。

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    2026年07月31日
  • 7人殺される

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    中華ミステリー・・・。
    「邪悪催眠師」の続編とのことだが、本編をすっ飛ばしての読書。
    催眠師・・・という表現は興味薄でしたが、
    7人も殺されるとのことで興味津々。
    読み進めると、とても面白い!
    催眠師・・・が全然バカげてなく、すんなりと入ってくる。中盤からは一気に読み終えました。
    中華2作目でしたが、他もチャレンジしたくなりました。ごちそうさま。

    0
    2026年02月23日
  • 知能犯之罠

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    ネタバレ

    この人の本は本当に面白い。
    中国の事が分からなくても全然大丈夫。
    めっちゃ読みやすいし、わかりやすいです。

    事件が起きて高刑事が調べ始めると、事件現場の野次馬の中に旧友がいて久しぶりーって話したその人が犯人だったと読者は分かっている状態で話が進む。
    犯人が次はどうやって殺そうかなとか高刑事と仲良く話したりするスリリングな状態がずっと続く。
    そして続けて2人目、3人目と殺されていってこのあとやっぱり犯人は捕まるのかな?と思ってたらこの終わり方ですよ、最高です。
    奇しくも高が言った台詞をそのまま引用して下さいと丁寧にオチまでつけられるんだから、納得するしかない。
    中国といえばの特権を使った嫌がらせもふんだんに盛り込まれてるのも楽しい。

    殺される対象が政府高官なのがまた良いです。
    こいつらに一方的にやられては、仕返しも出来ず、一般人同士で弱いものいじめするだけの社会で、やり返してくれる頭のいい犯人ものは読んでて気持ちいいです。
    今の日本を舞台にして誰かやってくれないかな。

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    2025年05月31日
  • 7人殺される

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    周浩暉『7人殺される』ハーパーBOOKS。

    何度も何度も刊行予定が先延ばしになり、ようやく刊行。半年以上は延びたのではないだろうか。

    ハヤカワから刊行された『死亡通知書 暗黒者』の前日譚にあたる前作の『邪悪催眠師』でも主人公を務めた凄腕刑事の羅飛を主人公にした中国の警察ミステリー小説である。

    読み進めば『邪悪催眠師』の続編であることが少しずつ見えて来る。となると俄然、『死亡通知書 暗黒者』も読みたくなるのだが、勿体ぶるだけでなかなか文庫化しないドケチなハヤカワでは期待は出来ないだろう。

    タイトル通りとするならば、作中で『7人殺される』のだろう。異常な状況で遺体となって発見される被害者たちの共通点とは一体何か。

    連続殺人事件を描いた華文警察ミステリー小説とは時代は変わったものだ。劉慈欣の華文SF小説『三体』三部作にも驚かされたが、周浩暉の羅飛刑事シリーズも全く引けを取らない程の驚きである。何とも見事なプロット。冒頭から読者をみるみる間に物語の世界へと引き摺り込まれ、予想はあっさり覆されるという所に面白さがある。

    見事に周浩暉の術中にハマり、二転三転四転と目まぐるしくストーリーは展開し、全く予想もしなかった結末に愕然とした。まさか、あの映画が……最終番は少々やり過ぎのようにも思ったが、それはそれで良いのかも知れない。


    中国の龍州市にある高層マンションの一室で21歳の美しいモデル女性、趙麗麗が奇妙な遺体となって発見される。彼女は二酸化硫黄が溶けた亜硫酸の風呂に浸かり、肌を焼きながら恍惚の表情を浮かべていたのだ。刑事の羅飛が劉東平と共に現場を調べると彼女が亡くなる前に宅配便の配達員から彼女の元恋人から荷物を受け取っていたことが判明する。その荷物こそ、二酸化硫黄を発生させた恐るべき装置であった。

    さらに彼女の元恋人の24歳の男性、姚舒澣が、自宅で全裸でラブドールを抱きながら局部から大量出血した極めて異常な状況で遺体となって発見される。やはり、彼も亡くなる前に宅配便の配達員から荷物を受け取っていたのだ。

    被害者に宛てた荷物の送り主が次の被害者になることに気付いた羅飛と劉は荷物の送り主であるネットショップの経営者、李小剛の元を訪ねるが、既に所在不明となっており、翌日、異常なる状況の中、遺体となって発見される。

    羅飛と劉が3人の被害者の意外な共通点から犯人の身元を調べると何と催眠師の蕭席楓に辿り着く。蕭席楓の話から見えて来た犯人像。しかし、その正体はなかなか掴めない。

    と思っていると、犯人は意外にあっさりと捕まるのだが……


    本作にも描写があるが、中国出張に行った時、街中を走るバイクが殆ど全て電動バイクだったことに驚いた。しかも、殆どの電動バイクにはパラソルみたいな雨除けが付いていた。中国の街中は車であふれ返り、常に渋滞しているので、車の隙間を縫ったり、歩道を走れる電動バイクの方が有利なのだろう。

    定価1,700円
    ★★★★★

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    2025年01月17日
  • 厳冬之棺

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    レイクサイドにある陸家を襲った連続密室殺人。女児の誕生を禁忌とし湖のに葬った陸家への呪いなのか。漫画家であり警察の非常勤似顔絵師の安が解き明かす。
    1冊の中に密室事件が複数出てきて、どれも見事なトリックでした。嬰児の呪いが不気味で、怖さを引き立てていました。

    0
    2024年10月04日
  • 知能犯之罠

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    ネタバレ

    たまたま録画して見たドラマの「ロングナイト」が面白かったので、その小説が翻訳されると聞き、そしたら、この本があると知って、読んでみた。
    面白かった。
    倒叙モノだとは知らずに読んだら、なんかこれ犯人か?と思ったら犯人だった。背表紙のあらすじをそれからチェックした。

    中国のお国柄を感じられる。やばい。モラルが無い。ごますりはわかるが横領とか談合とかやばい。日本だってあるだろうけど、もうちょっとそこらへんの意識が薄い気がする。うへえ、中国好きじゃないなあ。だからこそ、高棟が友人の徐策のために偉い人に掛け合ったりするのが光るのかも。出世に関係しないけど、優秀で気の合う友人のためなら頑張る。なるほどな。

    最後らへんは徐策逃げ切ってくれと思ったが、意外とハラハラすることなく逃げ切ったし、説明もちゃんとされて終わって面白かった。
    みんな死んだ。良かった。めでたし、めでたし。

    作者は中国の東野圭吾と言われてるらしいと知ってたが、この二人の関係まさに容疑者Xの献身じゃん!と思ったら、中国で流行ったらしく、これもそれを意識してるらしく、なるほどな。母親のための復讐。良かった。
    監視カメラ怖い。怖すぎ。それで市民階級付けもしてるもんな。怖い。
    出てくるキャラみんな嫌い、主人公の高棟だって優秀で、みんなこんなキャラ良いでしょ?と言わんばかりの描写がされてるけど、好きになれない。無理だ。徐策のほうが良い。

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    2024年05月15日
  • 厳冬之棺

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     「中国の密室の王」と呼ばれる作者の初読み作品だったが、最初は「華文ミステリーって読みにくいイメージがあるんだよなぁ。」と思っていたが全くそんなことはなく、読みやすい上に三つの連続殺人、それも水密室や首切り死体といったカーを彷彿とさせる本格ミステリーの面白さがこれでもかというくらい詰まっていて最後まで面白く読めた。また探偵の職業が漫画家(非常勤似顔絵師)であったりヒロインが声優だったりといったところが新鮮だったし、『織田裕二』『踊る大捜査線』『涼宮ハルヒ』『ウルトラマン』といった日本ほエンタメの記述が出てきて「作者は日本のエンタメが好きなのかな?」というところも読みやすい要因の一つだった。

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    2024年04月18日
  • 時間の王

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    “宝樹” 時間を操る作家

    ケン・リュウ編ハヤカワSF新書「月の光」にあった「金色昔日」をよんでから、この人の物語になぜか惹かれる。
    宝樹短編集『時間の王』

    「穴居するものたち」……人は自らを囲い有限のなかに平安を得る。なぜ? そしてラストはやっぱりロマンチック。
    「三国献麺記」……嘘をホントにする為の時間旅行。ドタバタって理屈なく楽しい。
    「成都往時」……過去にしか行けないタイムトラベラーと不老不死を得た者が再び出逢うことはできるのか。ロマンチックタイムトラベル、良いですね〜。
    「九百九十九本のバラ」……タイムトラベルなんて、もうどっちでもいいほどロマンチックで青春、作者も「二つは同じものかも」って?

    “……ぼくらはみな時間の起点であり、終点。
    種子であり、果実。
    過去と未来がもつれ合った存在。
    ぼくらはみな時間そのもの、サイコロを投げる子供、ひとりひとりが……”

    とっても良いです。

    「時間の王」……ハヤカワSFマガジンで既に既読も、改めて、やっぱりいいですね。

    「暗黒へ」……人類最後の一人の見る景色とは?一転して本格SFの様相だけど、やっぱり宝樹作品らしく《希望》がある。

    宝樹という人、これからも楽しみです。

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    2024年02月05日
  • 厳冬之棺

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    悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい

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    2023年12月15日
  • 厳冬之棺

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    華文ミステリ界の密室の王降臨!!

    最後まで心踊り続けた傑作!新本格を読んだ興奮がまたこの時代に味わえるとは!世界はせまくて、ひろい!!
    続編を期待してます!死のクロッキー画家事件が気になる〜!

    ぜひ〜

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    2023年12月10日
  • 厳冬之棺

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    自分的初中華ミステリ。
    館モノとか一族の揉め事系が割とすきなので面白かった。ひとつのトリックが結構重くてそれが複数組み込まれてるから重厚な作品になっていると思う。伏線がドバーッと張られているのも最初は気づかないから面白い。最後の一文が自分的には読み返しても全く理解できなかったので続編で明かされるということなのか??続編ある模様なので次作が楽しみ。

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    2023年11月11日
  • 厳冬之棺

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    ネタバレ

    孫沁文の長編デビュー作。日本には同人誌に一度短編の掲載があったのみ。漫画家探偵の安縝シリーズ第一弾。

    湖一帯の土地を持つ名家、陸家で通路が水没した地下から他殺体が発見される。地下室と死体は全く濡れておらず、死亡推定時刻より前に、地下までの道は水没したことがわかっている。振り回される警察を嘲笑うかのように、第二の密室殺人が発生し。。。

    中国ミステリは久しく読んでいなかったが、雰囲気、トリック共に良かった。名家と古い一族を舞台とした密室殺人、横溝正史+ディクスン・カー的な。密室の実現性が低いというか、所謂、バカミスに紙一重なトリックもあるが、トリックだけに終わらず、軽いどんでん返しも用意されている。

    サラッと読める厚さだが、非常に面白く、翻訳が続いてほしいシリーズの一つになった。

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    2023年11月03日
  • 知能犯の時空トリック

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    華文ミステリー。中国の官僚体質や権力者に都合良く回される社会で、虐げられた側が知力を武器に逆襲していく。犯人は予め分かっているので、犯罪の方法とかを解き明かしていく刑事の分析も面白い。知能対決、と言うのも頷ける。次作もあるのかな、楽しみ。

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    2023年07月04日
  • ガーンズバック変換

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    表紙のイラストで青春ものかと思って読み始めると打ちのめされる。
    文献からカルチャーまで圧倒的な情報を元に広義のSFホラ話8編が展開する。
    題材は、代作家、吟遊詩人、詩人、ゲームシナリオ、マジック、作家伝、近未来、百合SF*。
    *百合小説とは女性同士の関係性を描く小説
    ミステリで日本デビューした中国人作家で、SFは自分でハヤカワに売り込んだとのこと。

    0
    2023年06月06日
  • 知能犯之罠

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    作者の紫金陳さんは中国の東野圭吾と呼ばれているようで、期待して読みましたが、期待通りでした。中国社会の一端も見れたのも新たな発見となり良かったところ。
    翻訳が良かったのもあると思いますが、紫金陳さんの他の作品も読んでみたいなと思わせる作品でした。

    0
    2022年11月20日
  • 厳冬之棺

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    都会にありながらひとけの無い、池と木立に囲まれた古く大きな洋館に住む一族
    「女児は生まれない」という言い伝えと、「嬰呪」

    探偵でも無いのに抜群の推理と洞察力をもつ“漫画家”が“連続密室殺人事件”の謎を解く。

    現代の作品ではあるが、どこか懐かしい雰囲気をもつミステリー小説。

    売れっ子漫画家と新人声優のバディによる密室ミステリーのシリーズ化、ちょっと興味があるかも。

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    2026年10月06日
  • 厳冬之棺

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    中国密室ミステリ。面白くて一気に読んだ!
    水没した半地下の建物という密室で見つかった死体、富豪一族にまつわる怪しげな噂、オカルトめいた連続殺人の謎。
    なんとなく難しく硬派な話なのかと思いきや、登場人物は声優に古典的オタク、人気漫画家に編集者。
    日本の漫画やドラマの話が小ネタでバンバン出てくるし、展開も早くて読みやすい。
    登場人物は個性的だけど、突飛すぎず現実的だし、私は好き。
    続編がありそうな雰囲気で気になるので、ぜひ出してほしい!

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    2026年09月22日
  • 掃鼠嶺 廃駅を喰らう火群〈上〉

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    華文ミステリー。この作者は初めてだが、今迄読んだ華文ミステリーのとは少し違ってたように思った。証拠を見逃さない細かい描写はリンカーンライムの様だし、、後半が楽しみ。

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    2026年09月07日
  • 掃鼠嶺 廃駅を喰らう火群〈上〉

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    呼延雲『掃鼠嶺 廃駅を喰らう火群 上』二見文庫。

    久し振りに読む二見文庫。しかも華文ミステリーである。

    著者と同じ名前の探偵、呼延雲が活躍する『呼延雲シリーズ』の第8作目であるらしい。シリーズは既に10作となり、中国では異例のロングシリーズになっているようだ。タイトルが変わっているのだが、掃鼠嶺とは一般人に利用されること無く廃駅となった地下鉄の駅名だった。そして、掃鼠というのは栗鼠の俗称らしい。

    時代は大きく変わったようで、中国人作家の呼延雲はジェフリー・ディーヴァーやマイケル・コナリー、さらには東野圭吾にホームズに果ては名探偵コナンといった様々なミステリーを読んでいるのか、作中には度々、そのような記述が登場する。

    さて本作であるが、やはり第10作まで続くシリーズの第8作をいきなり読むと、如何せん、繋がりがよく解らぬ描写があり、さらには中国人の名前が難しく、読み進めるのに少し苦労した。10年前の連続殺人事件の犯人が再び大量殺人の犯人とされるストーリーは問題無く面白いのに、勿体無いように思う。

    疑問に思ったのは、中国という管理国家で、このような連続殺人事件というのが有り得るのかということなのだが、中国は管理国家という反面、隠蔽国家という側面もあり、仮に連続殺人事件や大量殺人事件が起きても、国家が隠蔽してしまうのだろう。


    長い長いプロローグから物語は始まる。北京の西郊で、女性ばかりを標的にした連続殺人事件が発生する。2人の女性が自宅マンションで犠牲になり、事件を捜査する李志勇刑事の相棒となった女性警察官の高小燕が李志勇と別れ、自宅に戻った直後に犯人に襲われ、犠牲となる。

    そして、警察を嘲笑うかのように第4の事件が起きる。春柳街道治安主任の房志峰の娘が自宅で犯人に襲われ、丁度帰宅した房志峰と犯人が争いになり、房志峰がハンマーで殴られて殺害されたのだ。警察が犯人の手掛りを掴めずにいる中、当時学生だった呼延雲の推理によって、周立平という房志峰の娘の同級生で17歳の高校生が容疑者として浮上した。

    しかし、呼延雲の友人で警官大学に在籍していた林香茗が彼を庇ったことで、周立平が問われたのは、房志峰を殺害したとされる1件の殺人だけだった。一連の西郊連続殺人事件の他の3件の殺人事件については全容が解明されぬまま、彼は収監されることになった。

    と、ここまでが長い長いプロローグなのである。

    10年後、掃鼠嶺にある廃地下鉄駅の付近で、4体の焼死体が発見される。そのうち3体は子どもで、遺体には激しい虐待の痕跡が残されていた。警察は威信をかけてこの掃鼠嶺事件の犯人の追跡に乗り出す。

    捜査線上に浮かんだのは、既に出所していた周立平であった。周立平はかつて、西郊連続殺人事件の犯人と目されながらも、罪の全容を問うことができなかった男だった。10年前に取り逃がした連続殺人鬼との再会に、警察と当時の関係者たちは執念を燃やしていく。

    やがて、焼死体の身元が明らかになるにつれ、事件の背後に、童佑護育院の存在が浮かび上がる。放漫な経営実態や子どもたちへの凄惨な虐待が明らかになり、さらに背後では巨大な組織が蠢いていることも判明する。

    西郊連続殺人事件と掃鼠嶺事件の真相は……

    本体価格1,600円
    ★★★★

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    2026年08月03日
  • 7人殺される

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    ネタバレ

    ・あらすじ
    中国龍州市が舞台。
    公安局刑事隊長の羅飛は、女性の毒薬風呂殺人事件を発端に次々と起こる殺人事件を捜査することになる。
    それぞれ殺害前に配達人が訪れており、荷物の差出人が次の殺人事件の被害者になるという法則性を見つけた羅飛。

    また尋常ならざる殺害方法に催眠師が関わっていると確信を持った羅飛は、事件を防ぐために奔走する。

    ・感想
    1作目読まずにこの作品から読んでしまったけど、問題なく読めた。
    部下の劉は前作もいたのかな?
    もし前作から読んでたらこの展開はちょっとショックかも。

    やっぱ中国の倫理観ってよくわからない。
    「メンツ」が何より大事な国民性というのは知ってるけど、ここまでとはなー。
    私は犬の死骸に 500回でも土下座できる!!!
    犬の死骸に土下座することが死ぬほどの屈辱にはならないんだけど、まぁ運転手の人はそれだけじゃなくてきっと積み重なったものがあったんだろう。

    ちょいちょいツッコミどころがあったんだけど、特にトラック運転手と催眠師は美談にしていい関係なのかと困惑した。
    催眠師が運転手に「甘んじて他人のサンドバックになっておけ」と諭してそれが素晴らしいことのように話が進んで言った場面には恐怖を感じたわ。
    絶対こいつが復讐の本命だろって思ってたのに最後まで善人ポジション維持してて謎…。
    いじめるわ猫たんを殺すわ他人のサンドバックになることを勧めるわで、こいつ1番最悪じゃね???

    3人目が出てきたあたりで元ネタはすぐわかった。
    でも別にSE7ENになぞらえた殺人じゃなくても良かった気もする。
    殺害方法が結構グロかったんだけど、新札で殺すのはだいぶ厳しいのでは?どんな鋭利な紙なんだw
    1番嫌な仕打ちはやっぱ犬の糞かな。
    他の人は催眠状態だったから苦痛もなかったのかもしれないけど、食糞はシラフじゃん。
    シラフで食糞はきつい…それならいっそ殺してほしい。

    犯人の動機には同情できるかな。
    終わりは良かった。

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    2026年07月02日