米津篤八のレビュー一覧

  • 言葉の温度

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     『言葉の品格』がとても良かったので、この本も読みました。
     敢えて比べるなら、『言葉の品格』のほうがより好きだけど、この『言葉の温度』も良かった。

     著者自身が日常の中で遭遇したり、見聞きしたりすることを題材に思うこと、考えることを書いている。それが深いのだと思う。表面的なことに捕らわれずに、思いを馳せていくから、深みのある所から紡がれた言葉は読む人を引き込んでいく。

     「序」の部分;
     言葉にはそれぞれの温度があります。温もりと冷たさの程度が、それぞれ違うのです。
     温もりのある言葉は、悲しみを包み込んでくれます。生活に疲れたとき、ある人は友人とおしゃべりして悩みを打ち明け、ある人は本

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    2020年05月13日
  • 巨人のノート 記録は人生を変える最強の武器である

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    ノート、記録に関するマインドセット。
    人生は自分が主人公にならねばならず、無秩序のなかでは人は自由になれない。記録は曖昧なものを減らし、思考のログを残す営みであるから、悩みや不安もやもやにたしかなハーケンを打ち込んでくれる。メモにはフルスペックは必要でなく、要点化と自己化が必要。
    理解できないことは、そのままでいい。いまはそのときではない、学び時ではないと言うことなのだろう

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    2025年11月23日
  • 不便なコンビニ

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    「記憶喪失のホームレス」に、惹き込まれた。
    コンビニで働くそれぞれの人たちの視点から
    独孤氏の過去が繋がっていくのが面白かった。

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    2025年08月24日
  • 不便なコンビニ

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    ネタバレ

    韓国の小説(翻訳)は初めて読んだ。
    日本以上に広がる貧富の格差社会の中、小さなコンビニで広がる群像劇物語。

    映画『パラサイト 半地下の家族』にテーマは近い。
    映画はサスペンスだがこちらの小説はほのぼのハートフルストーリーなので安心して読める。

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    2025年08月01日
  • 誘拐の日

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    巻き込まれ型ミステリー、面白くて読みやすかった。
    展開も早く、緊張感ありユーモアありで一気に読めました。色々な設定、背景に考え深いところもあったりもしました。ドラマも楽しみです。

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    2025年07月05日
  • 不便なコンビニ2

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    1だけで終わっててもよかったかな。
    だけど、2があるとドラマや映画になったら面白いだろうなぁと思う。

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    2025年06月20日
  • 不便なコンビニ

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    ソウルの下町でコンビニを営むヨムさんはある日無くした財布入りのポーチを拾って悪漢から守ってくれたホームレスの男を自分のコンビニの深夜帯のアルバイトとして雇うことにする。独孤(トッコ)と名乗るその男は初めこそ慣れない仕事でたどたどしかったが、すぐに手順を覚え誠実な働きで店に馴染む。
    不思議な魅力のある独孤と周りの人達の日々を描いた作品。韓国小説は初めてだけど思ったより違和感なく読めた。

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    2025年05月08日
  • 不便なコンビニ2

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    ネタバレ

    1を読む機会がなく、2から読み始めてしまいましたがとても面白かったです!
    たかがコンビニ、されどコンビニ。
    コンビニはどこにでもあるけれど、そこで働く人はそれぞれ違う人で、いろんな過去を持っている。当たり前のことだけど、あらためて気付かされました。
    クンボさんの少しおせっかいだけど朗らかな性格によって、コンビニに関わった人たちがたくさん救われた。クンボさんはコロナ禍で希薄になった、人と人を結びつけるような存在だなと思いました。みんな何かしら心に抱えているけど、コンビニを訪れてクンボさんとはなして少し心がほぐれていく。
    でもそのクンボさんがコンビニに来てくれたのは、オーナーのヨムさんの日々の努力

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    2025年04月20日
  • ニューヨーク精神科医の人間図書館

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    精神疾患は「誰にでも起こりうること」

    自分の中にある気付いていない偏見やスティグマをじわじわ
    あぶりだし、書き換えていく1冊。

    人種、宗教、環境。自分と違う人と完璧にわかり合うことはできないけれど、理解しようと思う気持ち・行動が相手との良い関係になるのだとわかる。

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    2025年03月20日
  • 誘拐の日

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    ネタバレ

    なかなか面白かった。
    これ続くのかな?
    ソンフン教授はロヒの父の研究資料で、同じ実験しようとするのかな。ヘウンも相当悪人だったし。
    そんな中ミョンジュンだけが汚れなきおじさんて感じだった。

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    2025年02月27日
  • ニューヨーク精神科医の人間図書館

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    “「双極症は私の一部分に過ぎず、私という人間を規定するものではないという言葉に救われました。これからも一生忘れないと思います」”(p.123)

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    2025年02月10日
  • ニューヨーク精神科医の人間図書館

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    タイトルに惹かれて読んでみた。
    韓国人医師がニューヨークでの研修医時代に出会った患者との話しを綴ったエッセイ。
    日本も韓国と似たような問題を抱えているので、もっと気軽に精神科に通える人が増えるといいと思う。

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    2025年01月25日
  • n番部屋を燃やし尽くせ~デジタル性犯罪を追跡した「わたしたち」の記録~

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    n番部屋事件というネット上で起きた性犯罪についてのノンフィクション。
    記者志望の女子大生2人が事件を追跡して、その実態を社会に知らしめるまでの一部始終が書かれている。

    性犯罪に対する社会の目は昔と比べたら確実に厳しくなってきていると思う。
    それでもまだ「そんなことくらいで騒ぐなんて大袈裟だ」とか「被害者側にも隙があったんじゃないか」みたいな声はあって、いい加減にしてくれよ令和になってもこれかよって怒りを感じる事がたくさんある。
    そしてn番部屋事件のようにネット上でも事件も増えてきていて、この世から性犯罪が無くなる事なんてあるんだろうかと絶望的な気持ちにもなる。

    n番部屋事件を取材した女子大

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    2024年10月20日
  • n番部屋を燃やし尽くせ~デジタル性犯罪を追跡した「わたしたち」の記録~

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    実話ベースというんだからすごいな。女性であること、搾取される側であること、それを痛いほど実感させられる一冊だった。家父長制が根強く残る日本にも、きっとn番部屋はある。アダルトサイトがこの世から消えることはないだろうけど、合意なき性搾取がなくなることを切実に願う。

    p.234 「いつか枯れる花ではなく、燃え上がる火花のように生きたいのです。私たちは女性をきれいな花として他者化し、ついには『性器』として対象化する家父長制と資本主義のスクラムを断ち切りたいのです。私たちは花ではなく、火花です」

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    2024年07月12日
  • n番部屋を燃やし尽くせ~デジタル性犯罪を追跡した「わたしたち」の記録~

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    日本の性的物の取り扱いについてや性犯罪について考えさせられた。
    これを読み、n番部屋について初めて知ったが、専門用語などがわかりやすく丁寧にまとめられていて読みやすい印象。
    ただ、追跡花火団の生い立ちや結成秘話の掘り下げの方が多いため、n番部屋についてより詳しく知りたいと思って読むにはイマイチかなと感じた。

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    2024年04月28日
  • n番部屋を燃やし尽くせ~デジタル性犯罪を追跡した「わたしたち」の記録~

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    韓国のデジタル性犯罪に、女子大生ふたりが挑み、その実態を明らかにする実録のおはなし。女子大生ふたりが明らかにしてゆき、警察と国を動かす。犯罪そのものもしんどいし、体験記のような側面もあり、精神がやられていく2人の話もしんどくて、つい目を背けたくなる。

    本としては、評価分かれるかも。事件そのものと、韓国フェミニズムを女性視点からひろく捉えた読み物としては良いと思う。
    ただ、純粋に事件そのものをルポとして読みたい向きには合わない。エッセイとルポとが混ざった独特の感じ。個人的には読み物として好む形式なんだけど、好みは分かれると思う。

    ただこれ、そうなるのも事情があって、先に書いたとおりこの女子大

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    2024年02月26日
  • n番部屋を燃やし尽くせ~デジタル性犯罪を追跡した「わたしたち」の記録~

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    *被害者に「なぜ?」と問うことは加害に他ならない。私たちは加害者に「なぜそんなことができるのか」と問うべきだ。

    *それより、こんな質問をして欲しい。いまの被害者の日常はどうか、政府の被害者保護対策はしっかりなされているのか、必要な立法は何か、裁判所の軽すぎる判決はどうすれば変えられるのか。

    *遭うべくして被害に遭う被害者はいない。いくら説明してもこのことを理解できない人がいる。理解できないなら(たとえ嫌でも)ただ暗記してほしい。

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    2023年12月06日
  • 世界の古典と賢者の知恵に学ぶ言葉の力

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    韓国でベストセラーになった本の日本語訳。

    言葉は人を傷つけるものでもあり癒すものでもあり。
    「話し上手」になるためのノウハウとかではなくて、言葉が持つ本来の力などについて書かれている本。
    偉人たちが残した言葉に込められた意味や思いの解説など。
    難しい内容もありましたが、例えなどがわかりやすく興味深い内容でした。

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    2023年06月15日
  • くだらないものがわたしたちを救ってくれる

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    韓国のアカデミアの世界(生物学)がわかって興味深かった。日本も韓国もアカデミアの世界は大変だということは同じだ。残念だと思うと共にほんとに日本(韓国)の未来のアカデミアのサイエンス市場に資金が回って研究(役に立たないなどいわず)が出来るようになって欲しいと思う。
    大学に残る事は非常に難しく、サラリーがなければ生きてはいけないし、普通のサラリーマンになる方がよっぽど人として生きていける。自らを奴隷と言っているがまさにその通りだと思う。好きじゃなければやってられないような世界だと外の世界に優秀な人材は流出するのも増えるのかな。
    それに比較して欧米の資金力、加えて今は中国も潤沢な資金をもって本当にサ

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    2023年05月01日
  • 言葉の温度

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    感想
    言葉には温かさがある。湿度もあるはず。ベチャッとした言葉にサラッとした言葉。爬虫類のようなヌルリとした言葉を話しているかも。

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    2023年01月03日