米津篤八のレビュー一覧
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2021年に韓国で発売された「不便なコンビニ」は、当時コロナ蔓延の最中で人々が生きづらさを感じていたこともあって、本国でベストセラーになった作品です。
その後「Kヒーリング小説」なるジャンルが生まれ、この作品も世界18ヵ国で翻訳・出版、日本でも2024年に「本屋大賞翻訳小説部門」第3位に入りました。
本作は前作に引き続き、ソウルの下町に店を構える小さなコンビニ「ALWAYS」を舞台に8章からなる連作短編集です。
今回は各章ごとに、「ALWAYS」にやって来る、個性的なお客が中心人物となって話が展開されます。
そして今回の特徴的なのは深夜バイト店員のクァクの後を引き継いだ中年のファン・ク -
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ネタバレ一生大切にしたい小説に出会ってしまった気がする。
最初から心を掴まれるストーリー、人々の生きづらさと主人公であるトッコさんの人柄や文章のユーモアのバランスがよくドラマを観ているように映像が脳に浮かんできた。
韓国の競争社会とそこに生きる人の辛さが心に刺さる。
勝ち組か負け組かで判断され、勝ち組でなければ生きている意味もないと言われているような空気の中で“社会の一番の底辺であり負け組”扱いのホームレス(しかもアル中で記憶喪失)の男性がコンビニで真面目に働き人と関わることを通して周りの人や彼自身にも希望を灯す、明日への活力になる作品だった。
最終章、記憶を失っていたトッコの正体が明らかになり彼視点 -
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【目次】
はしがき:他人の人生を理解するということ
1 ニューヨークで出会った人々
ふたりのあいだの距離
ニューヨークのホームレス、ホームレスのニューヨーク
あの人がいなくなったことが信じられません
記憶を共に歩く時間
ひとりの命を救うということ
人種的マイノリティの子の親として生きるということ
アーモンドお婆さん
2 共感するにも努力がいる
わからないさ、それがどんな気分かなんて
誰にでも起こりうることだ
彼女の靴を履いて歩く
共感と同情、そのあいだのどこか
共感を超え、苦痛を分かち合うこと
3 スティグマに負けない人生
研修医の先生がいいです
双極症は私の一部に過ぎない -
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普通の、今まで自分が読んできた事件のルポルタージュや本とは一線を画す内容だと思う。
まず、被害内容がほぼ書かれていない。被害者がどのような目にあったかの具体的内容が書かれていないことがとても印象深かった。追跡団火花が被害者の事を考え、事件をただの消費物としないように最大限配慮している事が伝わってきた。センセーショナルな書き方は避け、あくまでも追跡団火花が行ってきたことを視点として書いている。なので、前知識がないと少し事件を把握するのが難しいところがあるかもしれないし、n番部屋事件を知りたいという欲求には少し物足りなさを感じるところがあるかもしれない。でもそれはこの事件をセンセーショナルに消費し -
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日々の生活の中で耳にした会話
そこから気がつくことがたくさんある。
自分の言葉を直接自分で耳にすることはない。
言葉は帰巣本能があるから
自分が発した言葉が違う人から違う形で
かえってくる。
あぁ、そうなんだな、
やはり私が言葉として発したいのは
こういうことなんだ、と改めて感じた。
またいい本に出会えてよかった、
本を読むとは自分との対話といつも思っていた。
ここでは「自分を読むこと」とかかれている。
「自らの言葉と世界観について問いかけていただきたい」
「あなたの言葉が誰かにとって一輪の花になりますように」
私の言葉は、一輪の花になっているだろうか? -
Posted by ブクログ
【言葉の温度を読み終えて】
自分が日頃発する言葉は、何度だろうか。ちゃんと考えて発言をしているだろうか。逆に考えて、発言しない時はあるだろうか。そんなことを考えさせられるエッセイだった。
本書には答えのない問いもある。その問いに対して、常に目を向けていく必要がある。例えば、「歳をとるとは?「老いとは?」に対して、私は「希望を失うこと」と考えた。
日常的に起こる出来事一つ一つに目を向けていき、自分はどれに対してどう感じているのか、どのような言葉をかけるのが良いのか、それともかけるべきではないのか、常日頃から考え続け行動しよう。
本書は著者の経験や映画に出てくるワンシーンをもとに構成されているが