米津篤八のレビュー一覧

  • 不便なコンビニ2

    Posted by ブクログ

    2021年に韓国で発売された「不便なコンビニ」は、当時コロナ蔓延の最中で人々が生きづらさを感じていたこともあって、本国でベストセラーになった作品です。

    その後「Kヒーリング小説」なるジャンルが生まれ、この作品も世界18ヵ国で翻訳・出版、日本でも2024年に「本屋大賞翻訳小説部門」第3位に入りました。

    本作は前作に引き続き、ソウルの下町に店を構える小さなコンビニ「ALWAYS」を舞台に8章からなる連作短編集です。

    今回は各章ごとに、「ALWAYS」にやって来る、個性的なお客が中心人物となって話が展開されます。

    そして今回の特徴的なのは深夜バイト店員のクァクの後を引き継いだ中年のファン・ク

    0
    2025年05月19日
  • 不便なコンビニ2

    Posted by ブクログ

    「不便なコンビニ」とファン・ボルムさんの「ようこそ、ヒュナム洞書店へ」でK文学にハマった私にとって、「不便なコンビニ2」は待望の続編でした。

    今作はコロナによってダメージを受けた人たちが再起している様子が描写されていることが多かったです。

    私はコロナに触れている作品が苦手だったのですが、この作品はこれまで読んだ作品(エピローグでとりあえずマスクの描写足された感じとか、作品全体が絶望しきった感じ)と違って、パンデミック後に希望を見出している空気が感じとれたからか楽しく読めました。

    0
    2025年05月18日
  • ニューヨーク精神科医の人間図書館

    Posted by ブクログ

    ハッピーエンドではない。
    だが、人間を理解する一歩なのかもしれない。
    人は、経験したことは、理解できない。仕方がない、とは思うが、寂しいことだ。私は鈍く、独りよがりな人間だが、違う目線で接することができると、人として成長できるのかもしれない

    0
    2025年05月17日
  • ニューヨーク精神科医の人間図書館

    Posted by ブクログ

    善良に生きているつもりだけど、だからこそ共感できなくて?私にもたくさんのスティグマ(負の烙印)がある
    強くて優しい著者。
    韓国人への偏見を持っていることが恥ずかしい

    0
    2025年04月30日
  • 不便なコンビニ

    Posted by ブクログ

    記憶喪失のホームレス・独弧は、コンビニオーナーの財布を拾ったことから深夜バイトとして雇われることに。
    ちっぽけで品揃えも悪く「不便なコンビニ」と揶揄される寂れたコンビニで、不器用ながらも優しさに溢れる独弧の接客は、問題だらけの客たちを次々に救っていく。

    韓国小説は初読み。めちゃくちゃ読みやすかった〜!

    0
    2025年04月27日
  • 不便なコンビニ2

    Posted by ブクログ

    このシリーズ大好き!前作もよかったけど、その面白さを受けてさらに膨らませて帰ってきた第2弾!懐かしい面々、新しいバイトメンバー、常連客たちも愛おしい。

    0
    2025年03月16日
  • 不便なコンビニ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    一生大切にしたい小説に出会ってしまった気がする。
    最初から心を掴まれるストーリー、人々の生きづらさと主人公であるトッコさんの人柄や文章のユーモアのバランスがよくドラマを観ているように映像が脳に浮かんできた。
    韓国の競争社会とそこに生きる人の辛さが心に刺さる。
    勝ち組か負け組かで判断され、勝ち組でなければ生きている意味もないと言われているような空気の中で“社会の一番の底辺であり負け組”扱いのホームレス(しかもアル中で記憶喪失)の男性がコンビニで真面目に働き人と関わることを通して周りの人や彼自身にも希望を灯す、明日への活力になる作品だった。
    最終章、記憶を失っていたトッコの正体が明らかになり彼視点

    0
    2025年04月08日
  • ニューヨーク精神科医の人間図書館

    Posted by ブクログ

    【目次】

    はしがき:他人の人生を理解するということ

     1 ニューヨークで出会った人々

    ふたりのあいだの距離
    ニューヨークのホームレス、ホームレスのニューヨーク
    あの人がいなくなったことが信じられません
    記憶を共に歩く時間
    ひとりの命を救うということ
    人種的マイノリティの子の親として生きるということ
    アーモンドお婆さん

     2 共感するにも努力がいる

    わからないさ、それがどんな気分かなんて
    誰にでも起こりうることだ
    彼女の靴を履いて歩く
    共感と同情、そのあいだのどこか
    共感を超え、苦痛を分かち合うこと

     3 スティグマに負けない人生

    研修医の先生がいいです
    双極症は私の一部に過ぎない

    0
    2025年01月23日
  • ニューヨーク精神科医の人間図書館

    Posted by ブクログ

    精神病患者に縁がない人にとって、彼らは理解不能で異質な人々に思えるかもしれない。でも私たちは誰もが不安定で揺らぎやすい心を持っていて、何かのきっかけで容易くそれは壊れてしまうかもしれない。精神病は決してフィクションではなく、私たちの身近にあるものだと感じられた。
    読みながら、どうして人間はこうも脆いのだろうかと考えたけど、その脆さを抱えながらでも生きていくだけの強さをもまた持っているのだと思う。
    得るものが多いエッセイだった。読んで良かった。

    0
    2024年10月22日
  • くだらないものがわたしたちを救ってくれる

    Posted by ブクログ

    韓国の理系の研究者の方の本をそういえば読んだことがなかったかなと思い、表紙がかわいかったこの本を手に取った。

    最初は線虫を研究するなんてオタクのようだなと思ったけど、C.エレガンスの遺伝子の70から80パーセントが人間の遺伝子と同じだと知って、線虫が人間の医学に役立つなんて理系の研究は本当に大変だろうけど面白い。

    0
    2024年08月23日
  • n番部屋を燃やし尽くせ~デジタル性犯罪を追跡した「わたしたち」の記録~

    Posted by ブクログ

    普通の、今まで自分が読んできた事件のルポルタージュや本とは一線を画す内容だと思う。
    まず、被害内容がほぼ書かれていない。被害者がどのような目にあったかの具体的内容が書かれていないことがとても印象深かった。追跡団火花が被害者の事を考え、事件をただの消費物としないように最大限配慮している事が伝わってきた。センセーショナルな書き方は避け、あくまでも追跡団火花が行ってきたことを視点として書いている。なので、前知識がないと少し事件を把握するのが難しいところがあるかもしれないし、n番部屋事件を知りたいという欲求には少し物足りなさを感じるところがあるかもしれない。でもそれはこの事件をセンセーショナルに消費し

    1
    2024年04月04日
  • くだらないものがわたしたちを救ってくれる

    Posted by ブクログ

    韓国の線虫研究者の悲喜交々な日常エッセイ。コミカルな文章で読みやすく、生物学・遺伝学の素晴らしさも研究者を取り巻く世知辛い事情も伝わってくる良い本でした

    0
    2024年03月29日
  • n番部屋を燃やし尽くせ~デジタル性犯罪を追跡した「わたしたち」の記録~

    Posted by ブクログ

    悪いのは加害者

    時代やテクノロジーはどんどん進むが
    法や人々の認識は同じスピードでは進まない

    でも、だからこそ!

    1
    2024年01月05日
  • 言葉の品格

    Posted by ブクログ


    日々の生活の中で耳にした会話
    そこから気がつくことがたくさんある。

    自分の言葉を直接自分で耳にすることはない。
    言葉は帰巣本能があるから
    自分が発した言葉が違う人から違う形で
    かえってくる。

    あぁ、そうなんだな、
    やはり私が言葉として発したいのは
    こういうことなんだ、と改めて感じた。

    またいい本に出会えてよかった、

    本を読むとは自分との対話といつも思っていた。
    ここでは「自分を読むこと」とかかれている。
    「自らの言葉と世界観について問いかけていただきたい」
    「あなたの言葉が誰かにとって一輪の花になりますように」

    私の言葉は、一輪の花になっているだろうか?

    0
    2023年07月02日
  • 言葉の品格

    Posted by ブクログ

    自分のことも周囲の人たちのこともよく省みて…
    ハッとしたりなるほどと思ったり
    たくさん線をひきながら読みました。

    0
    2022年11月18日
  • くだらないものがわたしたちを救ってくれる

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    お隣の国と日本とではいろいろと違うことも多いけれどそれでも結構メンタリティが近いんだな。身につまされるというか。線虫であろうと何であろうと。

    0
    2022年09月13日
  • 言葉の温度

    Posted by ブクログ

    何気ない日常に、温かな意味を感じられる筆者の言葉選びに豊かさを感じる。

    まるで彼の目を借りたかのように、長くても4ページほどのエピソードの場面が映像として目の前に現れ、普段なら気にも留めない事柄にふと足を止めてひと呼吸できる。

    毎日少しずつ読み進めましたが、ありふれた言葉も繊細に感じられる表現に胸を打たれまた読み返したくなる作品です。

    0
    2020年12月10日
  • 言葉の温度

    Posted by ブクログ

    【言葉の温度を読み終えて】
    自分が日頃発する言葉は、何度だろうか。ちゃんと考えて発言をしているだろうか。逆に考えて、発言しない時はあるだろうか。そんなことを考えさせられるエッセイだった。
    本書には答えのない問いもある。その問いに対して、常に目を向けていく必要がある。例えば、「歳をとるとは?「老いとは?」に対して、私は「希望を失うこと」と考えた。
    日常的に起こる出来事一つ一つに目を向けていき、自分はどれに対してどう感じているのか、どのような言葉をかけるのが良いのか、それともかけるべきではないのか、常日頃から考え続け行動しよう。

    本書は著者の経験や映画に出てくるワンシーンをもとに構成されているが

    0
    2020年07月22日
  • 言葉の温度

    Posted by ブクログ

    これからの人生の教科書になるような本。筆者の心の温かさを感じるような文章や言葉で溢れていた。またそこから気づく普段の自分の周囲への態度や言葉に対する反省や、大切にしないといけないものが何かが見えてくるような気がした。冷たい現代社会だからこそ、温度のある言葉を大切にしていきたい。

    0
    2020年01月11日
  • 半分の半分の半分

    Posted by ブクログ

    喜怒哀楽を上手く描く短編集。全編面白いとまでは思わないが、個人的には「父親になっておやり」、「私のやさしい乳首」、「春の夜」、「禁煙キャンプ」あたりは視点の面白さが際立つ。ちょっと持って回った表現が多くて(翻訳のせい?)、日本語としての小説らしくなっていないのが難。

    0
    2026年06月07日