米津篤八のレビュー一覧

  • ニューヨーク精神科医の人間図書館

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    【目次】

    はしがき:他人の人生を理解するということ

     1 ニューヨークで出会った人々

    ふたりのあいだの距離
    ニューヨークのホームレス、ホームレスのニューヨーク
    あの人がいなくなったことが信じられません
    記憶を共に歩く時間
    ひとりの命を救うということ
    人種的マイノリティの子の親として生きるということ
    アーモンドお婆さん

     2 共感するにも努力がいる

    わからないさ、それがどんな気分かなんて
    誰にでも起こりうることだ
    彼女の靴を履いて歩く
    共感と同情、そのあいだのどこか
    共感を超え、苦痛を分かち合うこと

     3 スティグマに負けない人生

    研修医の先生がいいです
    双極症は私の一部に過ぎない

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    2025年01月23日
  • 誘拐の日

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    登場人物みんなが表と裏の顔がある中で、ずっと変わらないミョンジュンは汚いけどイケオジで脳内再生されてました。
    すごくおもしろかった!

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    2024年11月13日
  • ニューヨーク精神科医の人間図書館

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    精神病患者に縁がない人にとって、彼らは理解不能で異質な人々に思えるかもしれない。でも私たちは誰もが不安定で揺らぎやすい心を持っていて、何かのきっかけで容易くそれは壊れてしまうかもしれない。精神病は決してフィクションではなく、私たちの身近にあるものだと感じられた。
    読みながら、どうして人間はこうも脆いのだろうかと考えたけど、その脆さを抱えながらでも生きていくだけの強さをもまた持っているのだと思う。
    得るものが多いエッセイだった。読んで良かった。

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    2024年10月22日
  • くだらないものがわたしたちを救ってくれる

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    韓国の理系の研究者の方の本をそういえば読んだことがなかったかなと思い、表紙がかわいかったこの本を手に取った。

    最初は線虫を研究するなんてオタクのようだなと思ったけど、C.エレガンスの遺伝子の70から80パーセントが人間の遺伝子と同じだと知って、線虫が人間の医学に役立つなんて理系の研究は本当に大変だろうけど面白い。

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    2024年08月23日
  • n番部屋を燃やし尽くせ~デジタル性犯罪を追跡した「わたしたち」の記録~

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    普通の、今まで自分が読んできた事件のルポルタージュや本とは一線を画す内容だと思う。
    まず、被害内容がほぼ書かれていない。被害者がどのような目にあったかの具体的内容が書かれていないことがとても印象深かった。追跡団火花が被害者の事を考え、事件をただの消費物としないように最大限配慮している事が伝わってきた。センセーショナルな書き方は避け、あくまでも追跡団火花が行ってきたことを視点として書いている。なので、前知識がないと少し事件を把握するのが難しいところがあるかもしれないし、n番部屋事件を知りたいという欲求には少し物足りなさを感じるところがあるかもしれない。でもそれはこの事件をセンセーショナルに消費し

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    2024年04月04日
  • くだらないものがわたしたちを救ってくれる

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    韓国の線虫研究者の悲喜交々な日常エッセイ。コミカルな文章で読みやすく、生物学・遺伝学の素晴らしさも研究者を取り巻く世知辛い事情も伝わってくる良い本でした

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    2024年03月29日
  • 誘拐の日

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    ネタバレ

    原作ではなく ドラマ化のレビューです
    ☆5つでは足りないくらい面白かったです
    やっぱり韓国ドラマは面白いわぁとつくづく思ったな
    面白いし、泣けるし、怖いし(演技が…)‼︎
    複雑なストーリーなんだけど 見事に伏線が回収されていて 毎回、次を早く観たくなる
    誘拐される天才少女のロヒ役の女の子も 誘拐するミョンジュン役の俳優さんも その奥さん(元?)役の女優さんも 皆さん、演技が上手い!
    最終回の奥さんの狂気じみた演技がめちゃくちゃ怖くて…でも面白くて…
    広い部屋でミョンジュンとの楽しかった思い出を 1人思い出しながら泣いているロヒの姿に泣けてくる
    そして、法廷でのロヒのセリフにジーンときたな
    全話

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    2024年01月14日
  • n番部屋を燃やし尽くせ~デジタル性犯罪を追跡した「わたしたち」の記録~

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    悪いのは加害者

    時代やテクノロジーはどんどん進むが
    法や人々の認識は同じスピードでは進まない

    でも、だからこそ!

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    2024年01月05日
  • 言葉の品格

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    日々の生活の中で耳にした会話
    そこから気がつくことがたくさんある。

    自分の言葉を直接自分で耳にすることはない。
    言葉は帰巣本能があるから
    自分が発した言葉が違う人から違う形で
    かえってくる。

    あぁ、そうなんだな、
    やはり私が言葉として発したいのは
    こういうことなんだ、と改めて感じた。

    またいい本に出会えてよかった、

    本を読むとは自分との対話といつも思っていた。
    ここでは「自分を読むこと」とかかれている。
    「自らの言葉と世界観について問いかけていただきたい」
    「あなたの言葉が誰かにとって一輪の花になりますように」

    私の言葉は、一輪の花になっているだろうか?

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    2023年07月02日
  • 言葉の品格

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    自分のことも周囲の人たちのこともよく省みて…
    ハッとしたりなるほどと思ったり
    たくさん線をひきながら読みました。

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    2022年11月18日
  • くだらないものがわたしたちを救ってくれる

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    ネタバレ

    お隣の国と日本とではいろいろと違うことも多いけれどそれでも結構メンタリティが近いんだな。身につまされるというか。線虫であろうと何であろうと。

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    2022年09月13日
  • 誘拐の日

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    ”タルトンネ(月の村)”と呼ばれる集落のあばら家に住んでいるミョンジュンは同じ養護施設で育った幼なじみのヘウンと結婚して一人娘のヒエがいます。
    しかしヘウンは突然多額の借金とヒエを残し家を出て行ってしまいます。
    そしてヒエは白血病で入院。
    しばらくして元妻ヘウンからヒエの手術代のために誘拐の計画を持ち掛けられます。

    誘拐するのは病院長の娘で天才少女の11歳のロヒ。
    そしていざ決行しますが、車でロヒの自宅の前でミョンジュンは飛び出してきたロヒをはねてしまい、あわててロヒを車に乗せます。

    頭を打ち記憶喪失になったロヒの前でミョンジュンは必死に父親のふりをします。
    そしてロヒの家に脅迫電話を何度

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    2021年08月20日
  • 言葉の温度

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    何気ない日常に、温かな意味を感じられる筆者の言葉選びに豊かさを感じる。

    まるで彼の目を借りたかのように、長くても4ページほどのエピソードの場面が映像として目の前に現れ、普段なら気にも留めない事柄にふと足を止めてひと呼吸できる。

    毎日少しずつ読み進めましたが、ありふれた言葉も繊細に感じられる表現に胸を打たれまた読み返したくなる作品です。

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    2020年12月10日
  • 言葉の温度

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    【言葉の温度を読み終えて】
    自分が日頃発する言葉は、何度だろうか。ちゃんと考えて発言をしているだろうか。逆に考えて、発言しない時はあるだろうか。そんなことを考えさせられるエッセイだった。
    本書には答えのない問いもある。その問いに対して、常に目を向けていく必要がある。例えば、「歳をとるとは?「老いとは?」に対して、私は「希望を失うこと」と考えた。
    日常的に起こる出来事一つ一つに目を向けていき、自分はどれに対してどう感じているのか、どのような言葉をかけるのが良いのか、それともかけるべきではないのか、常日頃から考え続け行動しよう。

    本書は著者の経験や映画に出てくるワンシーンをもとに構成されているが

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    2020年07月22日
  • 言葉の温度

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    これからの人生の教科書になるような本。筆者の心の温かさを感じるような文章や言葉で溢れていた。またそこから気づく普段の自分の周囲への態度や言葉に対する反省や、大切にしないといけないものが何かが見えてくるような気がした。冷たい現代社会だからこそ、温度のある言葉を大切にしていきたい。

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    2020年01月11日
  • 巨人のノート 記録は人生を変える最強の武器である

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    集中して一気に読み終えてしまった。

    自分でしっかりと立て直すために「記録」として膨大な自分の過去データを振り返って、本当の自分というものを探っていきたいというモチベーションが湧いた。

    本書はノウハウ本ではないが、自分の日常に合わせて小さくとも記録を取っていく。
    そしてその小さな断片を日々振り返って大きな変化をつくっていくというのが非常に参考になる。
    個人的にも今日から小さく振り返ることをスタートしてみようと思う。

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    2025年12月04日
  • n番部屋を燃やし尽くせ~デジタル性犯罪を追跡した「わたしたち」の記録~

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    韓国サイバー性犯罪ドキュメンタリー

    記者志望の大学生二人がネット上で盗撮、児童ポルノなど性搾取を行うチャットルームを見つけ、通報先の警察と連携して潜入捜査を進めていく

    これは五年くらい前の韓国が舞台になっていますが最新のニュースで同種の加害者が無期懲役になっており韓国の時代の進化を感じます

    表沙汰になっていないだけで日本にもこういう物があるであろう事は容易に想像ができ、被害者の救済もされていなければ身近に潜む盗撮などの性加害も周知されていないと思うと考えさせられる

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    2025年11月26日
  • 不便なコンビニ

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    始めての
    韓国小説
    韓国で2024年のベストセラー 

    コンビニ、オールウェイズを営む元教師のヨムさん

    駅でうっかり無くした財布を拾ってくれた
    ホームレス“独孤” トッコに出会う。
    が、 彼は記憶を全て失っていて
    わかるのは トッコ という名前だけ。
    そんな彼を深夜夜勤のシフトを与え働いてもらうところからお話は始まります

    コンビニに集うお客様や店員仲間は
    仕事や、家族との関わり方など
    問題を抱えている人たち。

    それぞれの視点で描かれる短編連作
    トッコに悩みを話すうちに
    不思議と心がほどけていく。

    大団円を迎える最終章
    トッコが
    店員仲間やお客様とのふれあいで
    記憶を取り戻していった過程

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    2025年11月18日
  • 世界の古典と賢者の知恵に学ぶ言葉の力

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    前半はハマる言葉で溢れてて、無我夢中で読んだけど最後のほうはザ・世界の古典って感じで古典の授業が嫌いだったから全く進まなかったけど、お気に入りの言葉が沢山ある。

    文字や言葉が好きな人に読んでほしい。

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    2025年10月27日
  • 不便なコンビニ

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    ネタバレ

     ソウルの下町。亡き夫の遺産で建てたコンビニ「Always」を細々と営む元教師のヨムさんは、駅で無くした財布を拾ってくれたホームレスの男「独孤(トッコ)」と知り合う。記憶を失い言葉はたどたどしいが、誠実そうな独孤を見込んだヨムさんは、彼を深夜シフトの店員として雇う。近隣のコンビニに押され気味で品揃えが悪く、近所住人からは「不便なコンビニ」と呼ばれている「Always」の店員や客たちは、謎だらけで怪しげな独孤を警戒しつつ、一方でそれぞれに問題を抱えていた。
     韓国で大ヒットし、世界各国で出版され、舞台化、ドラマ化も進行中の大ベストセラー。誰もが生きづらさを抱えて生きるコロナ前夜のソウルを舞台に、

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    2025年10月17日