”タルトンネ(月の村)”と呼ばれる集落のあばら家に住んでいるミョンジュンは同じ養護施設で育った幼なじみのヘウンと結婚して一人娘のヒエがいます。
しかしヘウンは突然多額の借金とヒエを残し家を出て行ってしまいます。
そしてヒエは白血病で入院。
しばらくして元妻ヘウンからヒエの手術代のために誘拐の計画を持
...続きを読むち掛けられます。
誘拐するのは病院長の娘で天才少女の11歳のロヒ。
そしていざ決行しますが、車でロヒの自宅の前でミョンジュンは飛び出してきたロヒをはねてしまい、あわててロヒを車に乗せます。
頭を打ち記憶喪失になったロヒの前でミョンジュンは必死に父親のふりをします。
そしてロヒの家に脅迫電話を何度かけてもつながらず、ロヒの家に行ってみると、ロヒの両親がなんと殺されていたことがわかります。
身代金を取る前に、殺人事件の犯人にされるのではと慌てふためくミョンジュン。
ロヒにご飯を食べさせようと屋台に連れていってえび天を食べさせたらロヒは何とエビアレルギーで病院に連れて行くことになりひやっとします。
気立てはとてもいいけれどドジで間抜けなミョンジュンと天才の頭脳を持つ現代っ子のロヒ。
事件は途中何度も笑わせてくれながら二転三転します。
そしてロヒの家庭の事情もわかってきます。
やがてロヒの記憶は戻り事件は解決します。
でも、ロヒが信頼できる大人はやがて憎まれ口をたたいていたミョンジュンだけになってしまいます。
とても面白いユーモアミステリーで495ページがあっという間でした。