たかのてるこのレビュー一覧
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砂漠で王子とも塚本くんとも別れ、1人マラケシュに戻ったてるこ。戻ったとほぼ同時にラマダンが始まってしまった。
日が出ている間は食べ物はおろか水も飲んではならない。厳格な人は唾さえ呑み込まない。空腹に耐え、日が沈んだ後はイフタールというスープを中心とした軽食が食べられ、その後はディナーを食べる事が出来る。
てるこもラマダンを実行すると、町の人達がとても喜んでくれる。そんな中、カリッドという大学を主席で卒業したのに職にあるつけないインテリ青年と出会う。てるこはカリッドからラマダンの事やイスラム教の事をいろいろ教えてもらう。
そして、カリッドの故郷、ベルベル人の村のカリッドの実家に滞在する。電 -
Posted by ブクログ
たかのてるこさん(以下てるこ)大学4年生は、悪戦苦闘の末になんとか就職内定を取付けた。彼氏も出来て、あとは卒業旅行だけだ…とまたもや約2ヶ月の一人旅に出掛けた。
フランスはルーブルだけ見て翌日出発、スペインでは高校の同級生のスギやんと再会、一緒に観光する。
モロッコへ渡ると、てるこは自分が《女》であることを嫌というほど思い知らされる。イスラムでは結婚してない男女のつき合いを認めないため、男達は外国人の女を見ると見境もなく迫って来て、てるこも何度か襲われそうになる。
男達の攻撃を避けるために、同じく日本から一人旅で来ている塚本くんにカップルのフリをしてもらう。この作作戦のおかげで以後リビド -
Posted by ブクログ
ネタバレ時系列で読めなかったため「ダライラマ…」の冒頭部分の??が本書を読んでナルホドと繋がった。
今回の舞台はラオス、普通の生活を送っている人にはあまりなじみがない国だ。いわゆる途上国であるが、インドのように騙される事も少なそうであり、文中からまったりした空気感が伝わってくる。
日本を始め、現代の先進諸国といわれる国々が文明と引き替えに失ってしまった何かがココにはある。不自由であったり不便であったりする中で、人と人とは交流し助け合い生きていく。また、親子関係や近隣者との繋がり、男女関係において、人としての尊厳はこうした中で培われていく。
交流や繋がりをスマートフォンなどの「情報インフラ」に取って代わ