たかのてるこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ最初の方の「自分はもっと違う自分になれるはずだ」という文章に共感して読み進めたけど、途中で著者がはちゃめちゃに明るい人間だと気づき、「やっぱりわたしと全然違う人だ!!」と思い直した。
だけど旅が「自分と向き合うこと、自分を理解すること」という答えが、自分が求めていることの答えなのかもという気がした。
著者は幼少期に辛い経験をしたことが最後にわかったけれど、「日芸や東映に行けたならいいじゃん」とか僻みみたいな気持ちを持ってしまっている。
これって自分に満足してなくて、他人と比較するから生まれる感情なんだろうな〜と考えたりした。
だからこそ、自分と向き合うために旅に出たいと思わせてくれた。
イン -
Posted by ブクログ
旅の名言がたくさん詰まった一冊を、よりにもよってコロナ禍で家にこもっている時期に読んでしまった。そのせいで「旅に行きたいよー」と家の中で、ちょっと呻いたのも今ではいい思い出になってきた。ステイホームも少しずつ過去になってきたなあ……。
一人旅によく行くので、誰かと行くと判断力が鈍るという指摘にはハッとさせられた。確かに、己の判断と運に身をまかせる緊張感は、誰かと旅している時には感じない。
好きな文はたくさんあるけれど、「私ときたら旅に焦がれつつも一度も出ずじまい。これでは旅が好きかどうかもわからんではないか!もう旅に出るしかない。他に道はない」の一文は時々、旅を別の言葉に置き換えて心の中で唱 -
Posted by ブクログ
ダライラマに会いたくて、チベットやラダックを訪れる旅行記。
著者の本を読むのは2冊目。ちょっとアホっぽさすら感じるほどにまっすぐで裏表のない人柄が、文章から感じられる。旅先で素敵な人とどんどん出会っていくのは、この方の人柄もあるのだろうと感じた。
先祖を仏壇にまつる日本の仏教は、儒教の影響を受けているというのを読んで、なるほどと思った。チベット仏教に興味がわいた。
もっとも興味深かったのは、前世の記憶がある少女の話。著者が現れたことで、前の家族と今の家族が一堂に会する場面は思わずぐっとくるものがあった。縁というものについて考えさせられる。
いつか自分もラダックに行ってみたい。
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Posted by ブクログ
たかのてるこさんの旅行記は、そのどれもが、ただの旅行記やエッセイではありません。この本も、です。
どのような生き方が人として素晴らしいか、愛とは何か。家族とはなにか。
改めて見つめ直すことができます。。
みんな、貧しくても、底なしに明るくて、行動的。
愛がいっぱいで、幸せそう(離婚はおおいけどね)。
「観光名所に行くと、そのときは『うわ、きれいだな』と思うんだけど、鮮烈な思い出としては残らないんだよね。でも、その国を旅して大事に思う人ができれば、その国のことが人ごとじゃなくなるんだよ」
いつもいつも、すばらしい人と出会うことができている、たかのてるこさん。
すばらしいのはあなたです。