たかのてるこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
旅行エッセイ的な本は初めて読んだが、ぐいぐい引きこまれた。ラマダーン中のムスリムの人の生活がどんなものなのかよくわかった。読んでいて、ラマダーンに参加したくなってくる。
変わった風習のようなイメージの強いイスラームの教え(断食や豚肉を食べることの禁止など)が本来どういう意味をもっていたかということも知ることができ、目から鱗のことが多かった。もともとは生活の知恵として生まれた合理的な教えが多いんだと感じた。一部のイスラム原理主義の人たちは、イスラームの教えが持っていた本来の意味を見失っているように思った。
著者のご都合主義的な性格も垣間見えたが、恋愛エピソードも含めて、楽しめた。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ帯タイトルは、
「今、この瞬間を、
心から楽しんでる?
ハイテンションな人々に囲まれて、
予測不可能なラテンワールド全開!」
がっつり読書をする気力も元気もない今の私は、
たかのさんの天真爛漫さに助けられました。
一度テレビで拝見したたかのさんは、
表情のほとんどが笑顔で
一緒に過ごしている人が
たかのさんを好きになってしまうのが
わかる気がします。
「なんだろう、この国の、
全体的にすこぶる人間くさい感じは!」
キューバの人たちは
明るく楽しいだけではなくて
何とも言えない事情を抱えていて。
持つものと持たざるもの。
「どんな苦難の時代もユーモアを忘れず、
明るくたくましく人生をサバイブしてきた
彼らの生き様を見ていると、
こちらまで至福な心持ちになった。
生きてきた軌跡が正直に顔に出ている人たちの、
圧倒的な存在感に、
最後は泣けて泣けて仕方がなかった。」
類は友を呼ぶという言葉が本当にあるのなら
たかのさんの周りには
きっとパッションとパワーのあふれた人ばかりなんだろうなあ。
私はきっと旅には向いてない。
家が恋しくて帰りたくなるくせに、
何かから逃げたくて旅に出たいと思うから。
それはたぶん逃避で。
たかのさんはきっと旅に出るべき人なんだろう。
何かを吸収して掴んで帰って来れる人。
「毎月、毎年、出し惜しみせず楽しむの。
人生は、自分の楽しみのために存在しているのよ!」
「どんな人も内側にパッションを持っている。
あとはただ、それを燃やせばいいだけさ!」
基本が口語体に近い文調なので好みはあると思いますが
気持ちを軽く読めますし、
自分の目と足で感じてきた世界を
おすそ分けしていただけるなんで
私から見ればなんとも贅沢でありがたいんです。 -
Posted by ブクログ
「過去や未来といった概念がない」とか「所有の概念が薄い」ってどういうこと・・・?という疑問に、この本なら答えてくれる。
ほとんど日本しか知らない私にも、ジプシーたるものがどんな様子なのかがヒシヒシと伝わってくるような、臨場感あふれる描写でいっぱいの一冊。
勢い余った漫画の吹き出しのような語り口が似合う、日本での生活からは想像もできないようなエピソードがびっしりと詰まっている。ジプシーと呼ばれる人々の様子も驚きの連続だけれど、筆者のバイタリティにも脱帽!実際には相当大変だったであろう事態も面白おかしく描いてあるのにつられて、ついついページをめくる手が止まらなくなってしまった。
私には真似できる自信はないけれど、こんな生き方の世界があることを知らずに過ごすのは勿体ないかも?! -
Posted by ブクログ
どうやったら毎日を心穏やかに過ごすことができるんだろう。精神的に辛かったときにふと行ったお寺に癒され、見えないものの力をなんとなく実感した自分が最近興味を持っているのが仏教。いや、葬式だってきっと仏教式でするのだから曲がりなりにも仏教徒であるわけだし、もっと関心を持ってしかるべきだったのかもしれない。
失恋の痛手を負っているときに出会ったダライ・ラマ14世に会うために、チベット仏教とゆかりのある地を訪れたたかの女史の旅。本の中で彼女と一緒にチベットやレー、ダラムサラといった地の人々と本当に出会っているよう。
チベット仏教の考えにはハッとさせららる、というか自分の思考方法を見直してみたいと思わせるものが多いようで、たかの女史が出会った人々の口から出てくる言葉はそれぞれが奥深い。例えばこれ。「p271 執着しないってことは、大事にしないってことじゃないよ。執着しないで、ただ、大事にするってことが大切なんだ」…執着ばかりしている自分には耳が痛い話が多い。つまり、それだけ自分でも納得できる(けど実践できていない)話ばかりだということ。彼らの考え方にもっと触れたとき、本当に自分はこの漠然とした苦しみ、執着からくる嫉妬、妬みなんていうマイナスの感情から解放されるのだろうか。
宗教に限らないのかもしれないけれど、心の拠り所を持つ人は強いと、本当にそう思う。 -
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ジプシーに会いにいく旅、と聞いて最初はピンと来なかったが、自分の場合ジプシーとの唯一の接点と言えるのが、ファンファーレ・チョカリーアという名の、ルーマニアのジプシーブラスバンドである。そう、今回の旅の舞台もルーマニアなのだ。
ジプシーの起源はインドと言われており、約1000年のあいだに世界中に広がって行ったらしい。しかし、なぜルーマニアにジプシーが多いのか?それは歴史上ジプシーたちが奴隷として扱われ、迫害されていた事が大きく関係しているようだ。
本書に登場するジプシーの人たちも、決して恵まれた生活をしているわけではないが、とにかく明るくウルサく親切なのが印象的だった。だがそんなジプシーたちに一歩も引けを取らず、通訳なしで村にホームステイしてしまう旅人たかのてるこ氏も十分にジプシーだと思った。
ジプシーの気質といえば、あまり深く考え込まない、今を大切にする、所有の概念が薄い、とにかく陽気である。どちらかといえば我々日本人とは逆のようだが、そのような明るい性格だったからこそ、各地での迫害にも負けず世界中に広がっていったのだろうと感じた。 -
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ガンジス河でバタフライの著者、
たかのてるこさんの
エッセイ。
途中、読むスピードが落ちましたが
淀川でバタフライあたりからは一気に読みました。
「どの国も、
そこに生まれ育った人にとっての故郷だから、
私は世界中の、
いろんな人の故郷を旅してきたことになる。」
腹話術師の母や、
寡黙な父や、
かなりキャラクターの強い人たちが登場します。
たかのさん自身を形成してる、世界はパワフルでした。
バリバリの関西弁で突っ込みどころ満載だし、
かなり濃ゆいです。
個人的には、
旅行本のほうが好きかも。
読みやすくて笑えて、
たかのさんのあったかさが伝わってくる一冊です。 -
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多くの共感を覚えた。旅先でスキーをしたという文を見て、ドイツのスキー場での思い出がこみ上げてきた。
就職活動で自分らしさを表現できないでイライラしていた、そんな感情も思いださせてくれた。
そして、何よりも男性・女性という性別的なものが好むと好まざる関係なく、自分の感情や思考に大きく影響することを改めて思い知った。
普段、どんなに理性的なことを考えていても時に思いもしない感情に襲われる。
その感情と出会ったとき、自分が今迄知らなかった自分の一面を見て動揺する。
そういった自分の新しい何かを見るとき、なんとなく不安になる。
未来の自分は、未知である。そうやって不確かな自分というものを探すのが、人生の旅なのかもしれない。 -
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のんびりした農業国ラオス。
大きな町でも家はまばらなので、田舎っぽいのどかさが。おみやげ屋さんは笑っちゃうほど、しょぼい。
大きな店で売っている製品は、ほとんどタイ製。
労働に来ているのは、勤勉なベトナム人だったり。
5ヵ国と国境を接し、日本の本州ほどの土地に、五百数十万しか人口はいない。
ゆったり農業をして暮らしていて、跡を取るのは長女夫婦という母系社会。
お金はあまり持っていないが、ラオスの人々は底抜けに明るく、人なつこい。
食べ物はかなり美味しいらしくて、食事のシーンは楽しい。
昔の日本を思わせる、なぜか懐かしいようなラオスで出会った猿顔の若い男。
家族でただ一人大学に通っているというシノアン。
一生懸命話しかけてくる彼に、最初は好みではないと思ったのだが。
暖かく信頼できる人柄で、なぜかピッタリ波長が合う。
31歳で既に世界を股に掛けた旅行者たかのは、結婚まで考える恋に落ちてしまう。
どこでも笑いの渦を巻き起こす著者のオープンな性格が魅力。
開かれた雰囲気に彼も惹かれたというのはお目が高い?
書かれた当時、現在進行形だった恋愛が読みどころ。
しかしこの作者は前にも3回は恋に落ちていたよなー…
十年ぐらいの間にだけど。
そういう本が特に売れているのはまあ当然?
その後が気になって検索してしまいました。